梨の種類!おいしい梨の選び方や保存方法、栄養効果は?

2017/08/14

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「梨」は子どもの頃から好きな果物のひとつです。

梨というと、秋の果物のイメージがありますが、7月ぐらいからスーパーの店頭などで見かけるようになり、何となくウキウキしてきます。

梨の中でもわたしは二十世紀梨が好きなんですが、最近あまり見かけなくなり、ちょっと寂しかったりします。

でも品種改良などで代わりに新しい品種が生まれてきたりして、それはそれでうれしかったり・・・

ちょっと複雑ですね。

新しい品種が出ると試してみたくなりますが、梨の品種ごとの特徴を知っておくと、その時の気分で梨もセレクトできていいですよね〜

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梨の分類

日本で食べられている梨は

「日本なし」
「西洋なし」
「中国なし」
に分類されています。

日本なし

果肉がシャリシャリとした食感で果皮に小さなツブツブがあります。

果肉がシャリシャリしているのは、「石細胞」という組織が含まれていて、これはリグニンやペントザンという成分からできています。

特徴として水分が多いことも挙げられ、「ウォーターペア(水梨)」として海外でも人気があります。

西洋なし

見た目は、「日本なし」と違って上側が細く、お尻にかけてふっくら丸みがある形をしています。

果皮はつるつるで口当たりはなめらかといった特徴があります。

中国なし

見た目は、「西洋なし」に似ていますが、肉質は「日本なし」のようにシャリシャリとした食感になります。

ジュシーで、独特の強い香りがあります。

日本で生産されている梨は「日本なし」が圧倒的に多く生産されています。

梨の果皮の色で分類

果皮の色で「赤なし」「青なし」に大別されています。

赤なし

皮がコルク化して褐色になったもの。
代表的な品種として「幸水」などがあります。

青なし

皮が黄緑色のもの。
代表的な品種として「二十世紀」などがあります。

梨の種類

幸水(こうすい)

「三水」と呼ばれるもののひとつ。

「赤なし」の代表品種で梨の生産量の40%を占め、一番多く出回っています。

糖度12~13%。

早生種なので毎シーズン最初に出回ります。

甘みが強く、やわらかくて、果汁がたっぷりで人気の品種。

果実は300gほど。

豊水(ほうすい)

「三水」と呼ばれるもののひとつ。

「赤なし」の「中生種」で「幸水」に次いで生産量が多い品種。

甘みも強く、果汁たっぷりでやや酸味もあります。

果実は350gから400gほど。

新水(しんすい)

「三水」と呼ばれるもののひとつ。

「赤なし」の「早生種」。

糖度13%前後。

かつて味のよさから「三水」と呼ばれていましたが栽培が難しく、残念ながら市場に出回る量は多くありません。

新高(にいたか)

「赤なし」の「晩生種」。

糖度11~13%。

やわらかい肉質で果汁たっぷり。

名前の由来は「新潟県」の梨と「高知県」の梨の交配種で頭文字から一字ずつとり「新高」と名付けられ長い間信じられていましたが、「高知県」ではなく「神奈川県」の梨との交配種だということが判明したそうです。

日持ちがよく冷蔵庫で1ヶ月間ほど保存できます。

果実は800~1500gもあるビッグサイズ。

二十世紀(にじゅっせいき)

「青なし」の「中生種」。

「青なし」の代表品種で特産地は鳥取県。

糖度10~12%。

インパクトのある名前の由来は「ニ十世紀を代表する品種になるように」という思いを込め付けられました。

1988年までは「日本なし」の栽培品種の中で一番でした。

現在では4番目ぐらいで、私も大好きですがだんだん見かけることが少なくなってきたなと感じていました。

日持ちもよく、ジューシーさは梨の中でもトップクラスです。

果実は300gくらい。

現在では品種改良された「二十世紀」がいろいろ生まれています。

「ゴールド二十世紀」平成3年に品種登録。

「おさゴールド」平成9年に品種登録。

など。

「二十世紀」の収穫量は年々減ってきていますが、代わりに「ゴールド二十世紀」、「おさゴールド」が栽培増えてきています。

「ゴールド二十世紀」、「おさゴールド」は味や見た目が「二十世紀」とほぼ変わらないので判別は難しいです。

あきづき

「赤なし」の「晩生種」。

2001年に登録された品種。

糖度12%。

名前の由来・・・「扁円形の大きな形をしていることから秋の月になぞられてつけられました」

果汁が多く、酸味が少なめで、甘みが強いので生産量が増えています。

果実は500g前後。

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南水(なんすい)

赤なしの中生種。

長野県のオリジナル品種。

糖度が14%前後と高く、果汁たっぷり酸味は少なめで、果肉は比較的やわらかめ。

日持ちもよく、常温で1ヶ月間ほど持ちます。

果実は、360g前後の中玉が多いですが、中には500gを超えるものもあります。

新興(しんこう)

赤なしの晩生種。

新潟県で育成されました。

糖度12~13%。

果皮に光沢があり、甘みと酸味のバランスがよく、果汁も多い。

果実は平均400gと比較的大きく、貯蔵性も高く寒冷地では年越しまで出荷されます。

にっこり

赤なしの晩生種。

栃木県で育成されました。

糖度12~14%

名前の由来は、「日光」と「梨」の音読みを組み合わせて付けられました。

糖度は高く酸味は弱い。

日持ちもよく年が明けても出回り、冷蔵庫なら3~4月まで保存できます。

果実は、平均850g前後の大玉品種。

新甘泉(しんかんせん)

赤なしの早生種。

2008年に品種登録された鳥取県のオリジナル品種。

糖度13~14%。

糖度が高く、果汁も豊富で、ほどよいかたさの食感です。

果実は400gくらい、500gこえるものもあります。

愛宕(あたご)

赤なしの晩生種。

糖度12%。

果汁が豊富に含まれ、サクサクとした食感で、食べごろになると酸味もぬけ程よい甘味があります。

貯蔵性が高く、翌年まで出回り、常温でも日持ちします。

果実は平均1kgにもなり、中には2kgをこえるものもあります。

梨の選び方

●持ったときにずっしり重みを感じる、重量感のあるもの。

●果皮に張りがあり、むらがないもの。

●軸がしっかりして果皮に傷がついていないもの。

●赤なしは尻部分にうっすら緑色になっているもの。

●青なしは果皮が少しきいろくなっているもの。

●触ったときにやわらかくなっている箇所があるものは避ける。

梨の保存方法

日本なしは、収穫してから店頭に並ぶまでの間に完熟が進んでしまうので、買ったらなるべく早く食べた方がいいですが、保存する場合は、乾燥しないようにポリ袋にいれて冷蔵庫の野菜室に入れます。

梨の栄養成分

梨は約90%が水分で食物繊維やカリウムを含んでいます。

梨に含まれている食物繊維は、「不溶性の食物繊維」と「水溶性の食物繊維」がどちらも含まれています。

不溶性の食物繊維
・・・便秘や腸の病気の予防が期待されています。

水溶性の食物繊維
・・・コレステロールの吸収を穏やかにする作用があります。
急激な血糖値上昇を抑制する働きがあり、糖尿病の予防に役立つとされています。

カリウム
・・・ナトリウムを減らし血圧の上昇を抑える働きがあります。

梨の食べごろは

赤なし品種
・・・表面のざらつきがなくなってなめらかになってきた頃。

青なし品種
・・・黄色みが強くなってきた頃。

梨は、水分がありみずみずしくシャリシャリとした食感が味わえます。

赤なし系も青なし系もそれぞれの味わいがあり、人それぞれ好みもありますよね。

まだ食べたことのない梨で、名前で引き寄せられる「にっこり」は食べてみたいです。

名前がいいですよね〜

「新甘泉」もまだ食べてませんからトライしたいです。

それにしても最近の品種は赤なしが主流で、個人的には青なしもどんどん増えていってほしいところです。

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