おからって卯の花とどう違う?種類や栄養は?冷凍できる?
「おから」って栄養価が高いとよく耳にしますから「料理に使ってみたいな〜」と、かねがね思ってました。
「おから」は昔から使われていて、健康にもよさそうな安心感のある食材ですからね。
お豆腐売り場でよく見かけますから使ってみたいと時々思うんですけど、料理法がよくわからないんですよね・・・
料理法を知って「おから」を食生活に取り入れていくと、「おから」は値段もお手頃、栄養価も高く、カロリーも抑えられ、健康とか美容とかにもよさそうと、結構、使うといいことづくめになりそうです。
「おから」のことをいろいろ知って、手軽に使いこなせるようになれたらな〜と思い、調べてみました!
目次
おからとは
「おから」は、もともと豆腐を作る過程でできるものです。
大豆を一昼夜ぐらい水に浸して柔らかくなった大豆をすりつぶして、布でこしとったものから「豆乳」ができ、布でこしとって布の中に残ったものが「おから」です。
「豆乳」ににがりを加えて固めると「豆腐」ができます。
おからは、他にも「卯の花(うのはな)」と呼ばれたり、「雪花菜(きらず)」ともいいます。
おからと卯の花の違いは?
「おから」と言ったり、「卯の花」と言ったりしていませんか?
「どちらの呼び方が正しいのかな?」と長い間思っていました。
どちらも正しく「好きな方の呼び方で言えばいいのかな」と、深く考えることもなく、なんとなく疑問に思っていたんですよね〜
調べてみると、呼び方でやはり区別があったり、地方によってもいいかたが違っていたりします。
おから
・・・生のおからがそのままの状態で袋や真空パックに入って売られていたりするもの、「材料」として使われるもの。
卯の花
・・・おからを調理したもの。おかずとして売られていたりするもの。
以上のような区別がされていますが、地域によっては生のおからを「卯の花」と表示されて売られていたりもします。
地域によって「おから」を呼ぶときの違いは
「おから」と呼ぶことが多いのは
・・・主に関西方面
「卯の花」と呼ぶことが多いのは
・・・主に関東方面
となり、他にも「おから」の別名があります。
「雪花菜(きらず)」と呼ぶことが多いのは
・・・主に関西・東北方面
「雪花菜」と呼ばれるようになったのは、「おから」を雪に見立てられて付けられたそうです。
風流ですよね〜。
「きらず」というのは、調理するときに切らずに食べることができることから付けられています。
おからの種類
「おから」は「生おから」、「乾燥おから」、「おからパウダー」に分けることができます。
それぞれに使い方の特徴があります。
生おから
豆本来のうま味を残したタイプ。
でも生のおからには水分がたくさん含まれているので、傷みやすく日持ちしません。
冷蔵保存期間:1~2日程度
乾燥おから
「生のおから」を乾燥させたもの。
「生のおから」には、ごぼうの2倍の食物繊維が含まれています。
さらに「乾燥おから」は、乾燥させて水分がぬけるので、「生のおから」の4倍の食物繊維が摂れることになります。
トンカツやコロッケなどの揚げ物を作るとき、パン粉の代わりに「「乾燥おから」を使ったりすることもできます。
保存は基本的に常温で、保存期間も比較的長く設けられている。
おからパウダー
「乾燥おから」といっしょで「生のおから」を乾燥させたもの。
形状が「乾燥おから」より、より粒子が細かなタイプです。
小麦粉の代わりにクッキーなどのお菓子作りにも。
生おからは冷凍できる?
「生おから」は日持ちしない食材ですから、冷凍して日持ちするとうれしいですよね〜
生おからの冷凍方法
生おからはそのまま冷凍できます。
フリーザーバッグにそのまま入れて、平らにしてのばして空気を抜きます。
そして使いやすいようにフリーザーパッグの上から菜箸などで線を入れ(カレーのルーみたいにしておく)、使うとき取り出したい分だけ「パキン」と折って使えるので便利です。
レンジで解凍して使います。
<冷凍保存期間>
1~2ヶ月くらい
おからの使い方
おからはもともと火が通っている食材ですが、おからをそのまま使うときはレンジで加熱して軽く火を通しておくと安心できます。
同時に大豆特有のにおいの気になる人にも、においがとんで気にならなくなります。
目安として耐熱ボウルにおから100gを入れ、ラップなしで1分ほど加熱します。
おからの栄養価
おからの栄養価(100gあたり)
エネルギー(カロリー):111㎉
たんぱく質:6.1g
炭水化物:13.8g
糖質:2.3g
脂質:3.6g
ビタミンB1:0.11mg
ビタミンB2:0.03mg
ナイアシン:0.2mg
ビタミンB6:0.06mg
葉酸:14μg
パントテン酸:0.31mg
ビタミンK:8μg
カルシウム:81mg
マグネシウム:40mg
カリウム:350mg
鉄:1.3mg
亜鉛:0.6mg
銅:0.14mg
食物繊維:11.5mg
など
「おから」って、大豆をすりつぶしたものなので、皮や胚芽なども残っていて、とても栄養価の高い食材なんです。
大豆の栄養効果
低糖質
おからはダイエットにも向いている食材です。
最近特に、急な血糖値の上昇がよくないといわれています。
血糖値が急上昇すると太るホルモンといわれるインスリンが大量に分泌されて、脂肪が蓄えられやすくなるからです。
おからはGI値(血糖上昇率)が35と低いので、急上昇が起こりにくいといえます。
骨粗鬆症予防
女性は年齢を重ねるにつれ女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少していきます。
おからにはイソフラボンが含まれており、この成分が体内でエストロゲンのかわりとして働いてくれるといわれています。
食物繊維が豊富
おからには食物繊維(不溶性食物繊維)が豊富に含まれているうえ、オリゴ糖(おからの糖質の主成分)も含まれているので、便秘の予防や解消に効果があるといわれています。
腸内環境が整えられるので免疫力もアップされていきます。
おからに含まれるイソフラボンやサポニンには抗酸化作用があり、からだを酸化させる活性酸素を抑える働きがあります。
おからの1日の摂取量
おからの1日の摂取量ってどのくらいが適量なんでしょうか?
だいたい50g前後が適量で、よく噛んで食べます。
いくらからだにいいものでも食べ過ぎは厳禁!
おからも食べ過ぎるとかえって便秘になったりします。
「おから」は使いたいけど、どんな風に使いこなせるか?・・・
迷いがありましたが、いろいろ「おから」のことがわかってくると、使わない手はないですよね〜
「おから」って「卯の花」を作るときしか使うイメージがなかったのですが、ハンバーグに混ぜたり、パン粉として使ったりといろいろと重宝しそうです。
また「生おから」や「乾燥おから」はいろいろなものに混ぜて使えそうです。
「おから」は栄養満点なのでお味噌汁とか炒め物とかにも入れて、普段の食生活にどんどん取り入れていきたいです。