クミンとは?使い方や効能などは?上手に摂りいれるには!
2017/07/14
雑誌やテレビでなんとなく見た記憶はあるんですが・・・・
料理番組などでカレーを作るときのスパイスじゃないかな?ってことぐらいしかわかりません。
カレーに入れると本格的っぽくなるし、からだにもよさそうなイメージもします。
まだまだ「クミン」の知名度はそんなに高くないと思うのですが、私がよく知らないだけかもしれませんけど・・・
「クミン」のこといろいろ知って料理などに活用していきたいですね。
夏の暑い季節などエスニックな感じがして食欲もわいてきそうですし、まずはカレーに使って試してみたいです。
目次
クミンとは
クミンの原産地はエジプトとされています。
別名:うまぜり(馬芹)、ばきん、まきん、ジーラなど
セリ科の30㎝~45㎝になる1年草です。
白色またはピンク色の花が咲きます。
種を植えてから100~120日ぐらいで収穫されるとされ、25℃~30℃のぐらいの環境を好みます。
クミンは独特の強い香りが特徴的で、カレーを思いうかべる代表的なスパイスのひとつです。
古代エジプトでは医学書に記載されていたり、ミイラの保存の防腐剤として使用、
古代ギリシャでは「食欲」のシンボル、
インドとヨーロッパでは紀元前頃から栽培され、薬用として使用、
中世ヨーロッパでは恋人の心変わりを防ぐお守りとしても用いられていたそうです。
クミンの栄養効果
クミンはビタミン類やミネラル類などたくさんの栄養素が含まれています。
クミンの栄養素
・ビタミンA
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンB3
・ビタミンB6
・ビタミンC
・ビタミンE
・ビタミンK
・ミネラル類(カリウム、カルシウム、亜鉛、鉄分、マグネシウム、リンなど)
など
クミンの栄養効果
・抗酸化作用
・アンチエイジング効果
・骨粗鬆症の予防
・血液浄化作用
・貧血予防
・消化促進
・からだの免疫力を高める
・皮膚や粘膜を保護する
・新陳代謝を活発にする
・高血圧の予防
・胃腸内のガスが溜まらないように、からだから毒素や老廃物が排出しやすいようにする
など
クミンに含まれる有効成分
クミンには栄養素の他にも健康によい有効成分が含まれています。
植物ステロール
コレステロール値の低下させる働きがあり、体脂肪が減少したり、心筋梗塞や動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果があるとされています。
クミナール(クミンアルデヒド)
香りに含まれる成分です。
この成分が消化器官を刺激して食欲が増進されます。
この効果が古代ギリシャで「食欲」のシンボルとされていたことにつながるのですね。
リモネン
リモネンは、柑橘系に含まれているイメージがありますが、クミンにも含まれています。
精神をリラックスさせる効果があり、ストレスの解消や免疫力を高める効果があります。
クミンシードとクミンパウダーの違い
クミンシード
クミンシードとは、クミンという植物の緑がかった茶色の種子のことです。
種子のままのクミンを「ホール」と呼んだりもします。
クミンシードは最初にフライパンに油を入れ数粒を加えて熱すると香りが引き立つので、油に香りを移して使ったりもします。
パウダータイプのものより加熱しても香りが残るので香りを楽しめます。
クミンパウダー
クミンパウダーとは、クミンシードを粉末状にしたもの。
クミンパウダーも含めてクミンシードというスパイスです。
パウダータイプのものは、直接ハンバーグに混ぜたり、スープなどに加えます。
手軽に扱いやすいですが、香りが加熱や時間の経過とともに弱くなってしまうこともあります。
クミンの香りが料理に与える効果
クミンのエスニックな香り
・スパイシーな香りで食欲が刺激されます。
・クミンを使うことで料理に深み与えたり、うま味が引き出されます。
クミンの香りで臭いが緩和
・魚の生臭さや肉の臭いなどを緩和してくれる。
・野菜でも特有のクセのあるにおいを緩和してくれる。
クミンシードの香りを引き出す方法
クミンシードを使うとき、その香りを引き出し、香りを逃すことなく使いたいものです。
よりよく香りを楽しむためにも手間をおしまず、その工程をこなしていきたいですね。
テンパリングとは油に香りを移す方法です。
テンパリングの方法
インド料理には欠かすことのできないスパイス、クミンシード。
テンパリングはインドでは、カレーを作るときなどにおこなう方法で、この工程がおいしいカレーにつながっていきます。
<材料>
●クミンシード
・・・大さじ1
●油
・・・大さじ4
1.フライパンにクミンシードが動きやすいように少し多めの油を入れます。
2.クミンシードを入れ、弱火にかけます。
3.目安はクミンシードの周りから泡がでるまで、弱火で2~3分ぐらい。
焦げないように気をつけます。
から煎りしてから擦る方法
クミンシードをから煎りして擦ることによって
クミンシードの歯ごたえを調節できたり、擦りたての香りも楽しめます。
またクミンシードを軽くから煎りすると青臭さが取れ、香りが引き出されます。
<材料>
●クミンシード
・・・適量
1・フライパンにクミンシードを入れ、フライパンを揺すりながら弱火で2~3分を目安に、焦げないように気をつけながら揺すります。
2・軽く乾煎りしたクミンシードをすり鉢に移して、すりこぎで好みの粗さになるまで擦り潰します。
クミンを料理に使うとき気をつけること
1.クミンの特徴と言われる香りは加熱すると弱くなるので「時間」に注意します。
香りをそんなに残したくない場合は時間をかけて加熱しても問題はなく、むしろ最初の段階でクミンシードを入れた方がよく、香りを強く残したい場合は仕上げの段階で入れたほうがいいでしょう。
2.クミンを使うとき入れる「量」に気をつけます。
入れるほど香りは強くなるので、料理によって「量」を加減しないとエスニック感が強まってしまいますから要注意です。
いろいろ調べてみて、クミンはぜひとも使ってみたいスパイスのひとつになりました。栄養価も高く「クミンパウダー」だと気軽にとりいれられそうです。
モロッコでは「クミンパウダー」と「塩」を混ぜて食べる食習慣があるのだとか・・・
クミンは「カレー」の他にも 「チャーハン」、「ハンバーグ」、「グラタン」などいろいろなものにも使えそうです。
「クミンシード」と「クミンパウダー」どちらも上手に使いこなしたいですね。