花燃ゆの主人公、吉田松陰の妹 杉文の生涯って?〜NHK大河ドラマ〜
2015/05/02
吉田松陰には妹がいたんですね〜
吉田松陰といえば江戸時代末期の松下村塾が有名です。
この松下村塾の塾生から久坂玄瑞、吉田稔麿、入江九一、寺島忠三郎、高杉晋作、伊藤博文など明治維新で活躍した志士を多く輩出したんですよね。
吉田松陰はさぞかし立派な指導をされたんでしょうけど、松下村塾の期間って、知ってますか?
な〜んと、わずか2年余りだそうです!
松下村塾の女幹事
こんな短期間に偉業を成し遂げる塾生を育成した吉田松陰ばかりがクローズアップされがちですが、松下村塾を裏で支えた大きな存在が、吉田松陰の妹、杉文(すぎ・ふみ)なんです。
この杉文を主人公としたNHK大河ドラマ「花燃ゆ」が2015年1月4日から始まり、杉文役を井上真央さんが演じますね〜
吉田松陰の杉家は、父、母、叔父、三男四女の家族構成で貧しいながらも明るい一家で、その次男が吉田松蔭(寅次郎)、四女が杉文でした。
松下村塾には50人ほどの塾生がいたそうですが、杉文がこの塾を女幹事として切り盛りしたそうです。
また杉文は兄や塾生に対して次のように接して、幕末男子の”やる気スィッチ“を押し、育てたみたいですよ〜(大河ドラマ「花燃ゆ」のセリフより)
●ほめる 兄吉田松陰(寅次郎)に対して
「あんたは違う本当に行動する人、自分の人生をどう使うか?本気で考える人」
●しかる 高杉晋作に対して
「弱虫 勝手に決めんでよ、自分の人生こねなもんだとか」
●はげます 久坂玄瑞に対して
「これからはきっといいことばかりある、せわぁない」
●寄り添う 楫取素彦に対して
「だんな様を大切に思って、いっつもそばにいて心から尽くします」
久坂玄瑞との結婚
多くの塾生の中で「松下村塾の双璧」として高杉晋作、久坂玄瑞は、「識の高杉、才の久坂」と言われたようですが、杉文は松蔭の強い勧めで久坂玄瑞と15歳の時に結婚しました。
久坂玄瑞は才もあるうえに180cmほどの長身、男前で相当モテモテだったようです。
最初、杉文はこのモテモテ男子、久坂玄瑞から容姿がタイプでないということで縁談を断られたそうです。
しかしまわりから「容姿で女性を判断するのか?」と攻めたてられ、結婚に至ったようですね。
この結婚生活も長くはなく、久坂玄瑞は尊王攘夷運動の先頭に立ち、京都で起きた武力衝突事件、禁門の変で奮闘の後、自害しました。(杉文23歳のとき)
楫取素彦(小田村伊之助)との再婚
その後、杉文は39歳で同じく松下村塾にいた楫取素彦と結婚します。
楫取は松陰亡き後の松下村塾を仕切っていた人物で、今でいう群馬県知事として、群馬の礎を築きました。
思想家、行動家として差別を嫌い、女性解放運動、金融育成、産業振興、教育改革、インフラ整備など数多くの功績を残し、男爵を授けられたんですね。
薩長同盟っていえば坂本龍馬がその立役者として有名ですが裏の立役者としても楫取は動いていたようです。
杉文って女性は世の中の大きな流れの中で活躍した兄、夫、仲間とともに一緒に生きて、彼らを陰で支えていった・・・さぞかし波瀾万丈の生涯だったんだと思います。
1月から始まるNHK大河ドラマ「花燃ゆ」が今から楽しみです!