穀雨の意味~雨にまつわる季節の言葉も!
2015/05/02
穀雨とは、穀物を潤すための雨のことですね。
これからだんだん、気候もよくなり、種まきがはじまりますが、それには、雨も必要です。
日本には、雨にまつわる言葉でも、たくさんの種類がありますね。
雨という一つの現象に対してこんなにもいろいろな言い方、感じ方があるものなのかと・・・ただただ感心させられるばかりです。
穀雨の意味
「穀雨」というのは、二十四節気のひとつです。
二十四節気は季節が24等分されたものです。(四季は春夏秋冬ですが、二十四節気は、この春夏秋冬がさらに細かく分割されたもの)
春⇒立春 雨水 啓蟄 春分 清明 穀雨
夏⇒立夏 小満 芒種 夏至 小暑 大暑
秋⇒立秋 処暑 白露 秋分 寒露 霜降
冬⇒立冬 小雪 大雪 冬至 小寒 大寒
穀雨は、毎年4月20日頃をいいます。
また、この日から立夏(5月5日)までの間も穀雨です。
「雨降って百穀を潤す」という言葉からきています。
その名前のとおり、この頃は、柔らかく暖かな雨が降り、田畑を潤します。
この頃から、変わりやすい春の天気も安定して日差しも強まり、この時期に種まきをすると、作物の成長に欠かせない雨に恵まれると言われています。
一般的に穀雨は、穀物の成長を助ける雨のことです。
田畑の準備が整って、春の雨の降る頃であり、また穀雨が終わるのは5月初旬で、八十八夜を迎えます。
穀雨のあとは少しずつさらに日差しも強くなっていき、気温も上がっていきます。
春の雨にまつわる言葉
田畑に種をまき、作物を育てていくうえで、雨はとても重要なものです。
雨を表す言葉には、多くの種類があり、春にまつわるものだけでも次のように数多くあります。
●菜種梅雨(なたねづゆ)・・・3月から4月ごろに降る雨。菜の花など花々が咲く時期の雨。
●小糠雨(こぬかあめ)・・・・春先にしんしんと降る霧雨。ひそか雨とも呼ばれます。
●春時雨(はるしぐれ)・・・・降ったり止んだり、定まらない雨。
●春驟雨(はるしゅうう)・・・春に激しく降るにわか雨。
●春夕立(はるゆうだち)・・・夏の夕立とは違い、強くはない夕立。
●春霖(しゅんりん)・・・・・3月から4月にかけて天気がぐずつく時期のこと。春の長雨とも呼ばれます。霖は、長雨の意味。
●催花雨(さいかう)・・・・・花の開花を促すように降る雨。
●甘雨(かんう)・・・・・・・草木を潤す雨のこと。春には草木が芽生え農業が始まり、成長を促すには、良い雨。
●花時雨(はなしぐれ)・・・・桜が咲くころ、しぐれるように降る冷たい雨。さっと降ってさっと上がる雨。
●春雨(はるさめ)・・・・・・春にしとしとと静かに降る雨。
●紅の雨(くれないのあめ)・・春、紅に咲き乱れる花、つつじやしゃくなげ、桃、杏などが咲くころに降る雨。
”春の雨”にまつわる言葉だけも、まだまだたくさんあるようですので、”雨”にまつわる言葉だとすごい数になるでしょう。
雨の降り方って、いろいろありますけど、それにしても表現の仕方がこんなにもあるのかと・・・些細なことに情緒を感じ、それを表現する日本語ってすごいですね。
クールジャパンもこんなところが積み重なって、生まれてるんでしょうね。