十三参りは京都が有名です~「振り返らない」が鉄則!
2015/05/01
十三参りって、あまり聞きなれてない方も多いのではないかと思います。
関西地方、特に京都の方では、七五三と共に、大切なお子さんの風習として、盛んに行われているものなんですね!
関西地方から今や全国に広まり毎年各地でイベント的に行われている「恵方巻き」(節分の日にお寿司の太巻きをその年の恵方を向いて無言で食べる風習)と同様、「十三参り」も全国に徐々に広がっているようです。
十三参り
「十三参り」は、13歳にお参りをする風習です。
「十三参り」は、数えで13歳を迎える男女のための行事で、13番目に誕生した虚空蔵菩薩に参拝します。
13歳という年齢は、自分の生まれ干支が、ちょうど一巡りしてもとの干支に戻る年です。
子供が、成長したことを祝い、虚空蔵菩薩に感謝を捧げます。
また、最初の厄年の厄を払うために、無病息災ですごせるように祈ります。
昔は、大人の入り口に立ったということで、女の子は、大人と同じ本裁ちをした着物を着るお祝い「本身祝い」、男の子は、「元服祝い」「若衆入り」のお祝いをしたそうです。
知恵参り・知恵貰い
虚空蔵菩薩は、知恵や福徳をつかさどるとされるので、参拝すると大人として必要な知恵を授かるとされています。
知恵と幸せを授けてもらうために、親子で一緒にお参りします。
そのため、十三参りは、別名「知恵参り」「知恵貰い」ともいわれます。
お参りでは、子ども自身が、好きな漢字を、半紙に毛筆で一字書きます。
その紙をお供えし、ご祈祷してもらったあと、それをお守りとして身につけます。
十三参り服装
十三参りの時の服装としては
男の子・・・紋付き袴やスーツなど
女の子・・・肩上げをとった本裁ちの振り袖や小紋など
最近では、服装にそれほどこだわらずに、男の子は、学生服などで、女の子は、スーツやワンピースなどでも参拝する人が増えてきているそうです。
十三参りの時期
陰暦の3月13日、現在の4月13日にお参りします。
今では、4月13日の前後1ヶ月間(3月13日から5月13日)にお参りします。
「振り返らない」十三参り
参拝を終えたら、鳥居を出るまでは(寺社によっては、橋や門)後ろを振り返っては、いけないという言い伝えがあります。
振り返ってしまうとせっかく授かった知恵を返さなければならないとされているからです。
さらには、声を発するのもだめな地域もあるそうです。
十三参りで有名な京都の法輪寺では、桂川にかかる渡月橋という長い橋を渡り終えるまでは振り返らないとされています。
七五三同様、十三参りも子供の成長を祝う大切な風習ですよね。子供が少なくなって来ている今、子供を大切にしたこの十三参りも、どんどん広まっていきそうな予感です。