風邪に効く漢方薬は?症状別におすすめは?
風邪を引いた時って、どんな薬を飲みますか?
発熱やのどの痛み、咳や寒気などの症状が出て、早く直したい、症状を抑えたい・・・
そんな時、よく効く薬を飲みたいですよね!
薬にもいろんな種類がありますが、漢方薬って飲んだことはありますか?
風邪と漢方薬はすごく相性がいいんです。
正しい漢方薬の選び方、飲み方で早く効いて早く治ります。
目次
西洋と漢方の医学の違い
西洋医学と漢方では、風邪に対する捉え方が違うんです!
西洋医学
西洋医学の直し方では、風邪を引くことによって出てくる症状に注目します。
咳、たん、発熱、下痢など・・・です。
その症状を抑えるために薬を飲むのです。
つらい症状を抑える対処療法なんですね。
また、原因となる細菌やウィルスをやっつけようとします。
漢方医学
漢方医学では、治るのを早くすることを目的とします。
症状を取ることを目的とする西洋医学との違いですね。
ウィルスをやっつけるというより、自分の体の免疫力を上げて、抵抗力をつけるのです。
また、西洋医学では何の薬を使うかは病名によって決められます。
でも漢方は同じ病気でも、飲む薬が違ってくるのです。
年齢、体型、精神状態や体力などその人全体を捉えて薬を決めます。
その人の病気に対する抵抗力によっては違う薬を使うことがあるんですよ。
また、風邪の引き始めや治りかけなど、時期によっても使う薬が違ってきます。
漢方薬の種類
風邪薬として使う漢方薬の代表的なものとしては
「葛根湯(かっこんとう)」
「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」
「小柴胡湯(しょうさいことう)」
「桂枝湯(けいしとう)」
「香蘇散(こうそさん)」
などがあります。
風邪を引いた時には葛根湯というイメージがありますけれども、必ずしもそうではありません。
その人の体力や症状によっては、他の薬を飲んだほうがいい時もあります。
葛根湯は肩こりなどにも効く薬なんですね。
症状別のオススメ
風邪をひいた時の漢方
風邪と言ってもいろいろな症状があります。
どんな時にどんな薬を飲めばいいのか?って難しいですよね。
でも自分の体に合った漢方薬を飲めば、たった1~2服で症状が改善することもあるんですよ!
・葛根湯(かっこんとう)
風邪の初期症状に用いられます。
頭痛、寒気、発熱、鼻水などの効きます。
喉や関節の痛みには効きません。
体を温めて発汗を促します。
比較的体力のある人向けの薬で、高齢の方や体力が弱っている人には向かない薬です。
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
鼻水や痰が酷い時に効きます。
アレルギー性鼻炎や花粉症の時にも用いられます。
・小柴胡湯(しょうさいことう)
風邪の症状の中期から後期までの時期に効果があります。
症状が長く続いている時や、後もう少しで治るといったときに飲むと良いものです。
肺炎や慢性肝炎などにも効果があるとされる漢方薬です。
・桂枝湯(けいしとう)
風邪の初期症状に使われます。
葛根湯と違って、こちらは体力のない人や高齢の方向けです。
微熱、頭痛などに効きます。
・香蘇散(こうそさん)
体力がない人、胃腸が弱い人に向いています。
風邪の引き始めの発熱、寒気、食欲不振に効きます。
慢性胃炎や更年期障害にも効果があるとされています。
漢方で診る体質
漢方は薬を処方するのに、その人の体質を丁寧に見ていきます。
だから治したい病気や症状とは一見関係のなさそうなところも診察したりするんですよ。
漢方ではその人の「証」にあった薬を処方することが一般的です。
証の分け方の中に、「虚・実(きょ・じつ)」というものがあります。
体力や抵抗力が充実している人を「実証」、体力がなく、弱々しい感じの人を「虚証」と言ったりします。
葛根湯は実証の人には向いていますが、虚証の人が使うとおなかを壊してしまうことがあります。
だから、こうして体質を見ていくことは漢方にとって凄く大事なことなんですよ。
自分に合った漢方薬を見つけるには、医師とのコミュニケーションをちゃんと取ることが大事です。
お医者さんと二人三脚で治療に取り組んでいくといいですね!