かぶの栄養!白い根(丸い実)の部分より葉の部分の方が栄養価が高い?
2016/12/31
「かぶ」って、「大根」と見た目が似てますが、普段あまり料理に使いません。
「かぶ」と「大根」を比べてみると「かぶ」の方が「大根」より味がしみやすく感じますし、簡単にすばやく漬け物なども作れるので時短にもなります。
「かぶ」をもっと料理に使ってもよさそうなものですが、スーパーなどで「かぶ」や「大根」を見かけると、どうしても「大根」のほうを選んでしまい、買う回数も多くなってしまうんですよね~。
「大根」のことはいろいろ特集されていたりして栄養価や料理法をわりと知っていても「かぶ」のことはほとんど知らないのではないでしょうか?
よくよく考えてみると、単に「かぶ」について知らずに馴染みがないので、使わないだけかもしれません。
「かぶ」に限らずですが、食材について、いろいろと知っておけば食生活も豊かになります。
「かぶ」は「大根」と外見が似ているので、大根と同じように「きっと栄養価も高いに違いない!」と思い、「かぶ」について調べてみました。
目次
かぶの栄養成分
かぶは、白い根(丸い実)の部分も緑の葉の部分もそれぞれ栄養価がありますが、白い根(丸い実)の部分よりも緑の葉の部分の方が栄養価が高いといわれています。
白い根(丸い実)の部分の栄養
●ビタミンC
・・・老化の抑制
●カリウム
・・・高血圧の予防
●食物繊維
・・・便秘の予防
●消化酵素のジアスターゼ
・・・でんぷんなどの栄養を分解して消化をたすけ胃の働きを整える作用をもつので、胸焼け、胃もたれなどを解消する働きがあります。
しかし加熱に弱いという難点があります。
緑の葉の部分の栄養
●βーカロテン
●ビタミンC
●ビタミンB1
●ビタミンB2
●ビタミンE
●鉄
●カルシウム
●食物繊維
などが含まれていて、骨粗しょう症の予防・貧血・便秘の改善・生活習慣病の予防などの効果があります。
両方に含まれている成分
白い根(丸い実)と緑の葉の両方に含まれている辛み成分グルコシノレートには
・解毒作用
・血栓防止
の効果があります。
かぶの種類
「かぶ」の種類って多く、80種ぐらいあるのだとか・・・
こんなにいろんな種類があるとは、意外でした。
日本各地の風土や気候に根づいたさまざまな品種が生まれています。
古くは、「古事記」や「日本書紀」にも記載されているほど日本人には馴染みのある野菜です。
春の七草の「すずな」としても知られていますよね。
そして特徴的なこととして日本の「かぶ」は「東洋型」と「西洋型」に分かれます。
関ヶ原付近で分かれているとされ、境界線付近では「東洋型」と「西洋型」の「中間品種」が存在しています。
西洋型
●東日本に多く見られます。
●全体的にツルツルしたかぶが多い。
●赤かぶが多い傾向にあります。
●寒さに強い品種が多い。
●小かぶが主流。
東洋型
●西日本に多く見られます。
●全体的にゴツゴツしたかぶが多い。
●白かぶが多い傾向にあります。
●寒さに敏感でとうが立ちやすい品種が多い。
●大きさは中から大の品種が多い。
かぶの選び方
かぶを選ぶとき、より新鮮なものを選んでおいしく食べるには
白い根(丸い実)
・・・表面にツヤとハリがあって、皮がなめらかで、キズのないもの。
緑の葉
・・・葉がみずみずしくて緑が鮮やかなものを選びます。
かぶの保存法
根(実)と葉は別々に保存します。
家に着いたらすぐに根(実)と葉に切り分けます。
それは葉をそのままつけたままにしておくと根(実)が葉に水分をうばわれてしまうからです。
かぶの最適保存温度は0度といわれています。
基本は冷蔵庫の野菜室ですが冬は常温でも保存できます。
根(実)
・・・ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で3日から4日。
緑の葉
・・・濡らした新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室で保存しますが鮮度が早く落ちてしまうのでなるべく早めに食べます。
緑の葉を冷凍する場合
・・・塩ゆでしたあと水分をしぼってから冷凍します。
1ヶ月ほどもちます。
使うときは、凍ったまま解凍せずにそのまま煮物、炒め物にも使えます。
かぶの調理法
根(実)をスライスして生のままサラダなどにして食べればジアスターゼも効率よく摂れます。
根(実)の簡単漬け物
<材料>
・かぶ
・きゅうり
・キャベツ
・にんじん
など家に残っている野菜で簡単に作ります。
・塩
・昆布茶(顆粒)か塩昆布
<作り方>
・野菜を食べやすい大きさに切り塩もみしておく。
・しばらくおいて水分を切る。
・昆布茶か塩昆布をふりかけ味をなじませます。
緑の葉の部分は油を使って炒め物などにも使えます。
緑の葉の簡単ふりかけ
<材料>
・緑の葉
・削り節
・ごま
・ちりめんじゃこ
・しょう油
<作り方>
・緑の葉を塩ゆでして細かくきざみます。
・フライパンに緑の葉を入れて乾煎りします。
・水分がとんだら、削り節、ごま、ちりめんじゃこも入れて炒りつけます。
・最後にしょう油をたらして出来上がりです。
干し野菜
「かぶ」は旬のときなど特に干すことで甘みとうま味が凝縮されます。
時間がないときなど1時間だけでも干すと違ってきます。
かぶの旬
1年中収穫でき周年流通しています。
3月から5月が旬のかぶ
・やわらかい食感
10月から12月が旬のかぶ
・甘みが強い
しかし、「かぶ」が80種類もあるなんて知りませんでした。
「西洋型」「東洋型」に関ヶ原付近でわかれるなんてびっくりです。
手に入るならいろんな種類を食べ比べてみたいですね・・・
栄養価も高い野菜なのでレシピを増やしていきたいですが、まずは簡単にできる「かぶの漬け物」から、食卓に取り入れていこうかな!