いんげんを上手に保存するには?冷凍方法は?
「いんげん」は、グリーンの彩りがほしいときなどに添えたりしますが、これがあるとお料理の印象がガラリ変わったりしますよね〜
いんげんは料理の見栄えをよくするだけなく、食欲もわいてきます。
料理法には炒めたり、煮物にしたり、ゆでたりといろいろあります。
いんげんは主役というより、つけ合わせとして使うことが多い野菜で、一見、地味な存在みたいなイメージがあります。
それだけに、一度に使いきれないことも多く、余ったときは、どうやって保存するのがいいのか?知っておくと便利ですよね。
無駄にしたくないので、冷凍できると必要なときに必要な分だけ使えると助かります。
目次
いんげんの保存方法
買ってきた日に、全部食べきることができれば一番いいのですが、多くて残ってしまったとき、残ったいんげんを「冷蔵庫」で保存する方法と「冷凍庫」で保存する方法をおさえておくと便利です。
冷蔵庫で保存する方法
・向きをそろえることがポイント
いんげんは切らずにまるごと向きをそろえて、ペーパータオルに包んでポリ袋に入れて野菜室に入れます。
保存の目安
・1週間ぐらい
まめ野菜は、収穫後、鮮度や栄養価が失われるのが早く、味も落ちていきます。
傷んでいるものを見つけたら、他のいんげんに傷みがうつらないように取り除きます。
冷凍庫で保存する方法
いんげんは生のものは冷蔵保存しますが、茹でたものは冷凍してそのまま解凍して食べたりできます。
冷凍保存の方法は次のとおりです。
①塩で板ずりする。
ゆでる前に塩をまぶして板ずりします。
板ずりすることで表面のうぶげがとれゆで上がった後が、きれいな色に仕上がります。
②かためにゆでることがポイント!
かために塩ゆでしたあと、2等分にして重ならないように冷凍用保存袋に入れて、冷凍庫に入れます。
保存の目安
・1ヶ月くらい
解凍方法
お浸しやサラダに使う場合は冷蔵庫でゆっくり解凍して、煮物や炒め物にはそのまま使えます。
いんげんについて保存方法を調べているうちにいんげんの「栄養」や「見分け方」など、いろいろと興味が出てきましたので、ご紹介しますね。
いんげんとは
いんげんの原産地は中央アメリカからメキシコで、アメリカ大陸発見時にアメリカ全土に広がっていったとされています。
イタリア人がまだ緑の「若いさや」を食べ始めたことから、ヨーロッパ中に広まっていきました。
※いんげんは、大別すると
「さやいんげん」
・・・緑の若いさや。
「いんげん豆」
・・・完熟させて乾燥させた豆。
となります。
いんげんは、漢字で書くと「隠元」、日本には、江戸時代の頃中国から隠元禅師によってもたらされたとされており、名前も「隠元(いんげん)」と付けられたそうです。(「フジマメ」だったという説もあります。)
いんげんは、年に3度も収穫できるので関西では、「三度豆(さんどまめ)」といわれ、地方によっては、「5月(ごがつ)ささげ」と呼ばれています。
いんげんの栄養
いんげんは複数の栄養素を少量ずつ含んでいる緑黄色野菜です。
栄養成分
・βーカロテン
抗酸化作用、動脈硬化の予防、夏にダメージを受けやすい皮膚や毛髪の健康維持にも効果
・ビタミンC
美肌効果
体内でコラーゲンを生成するときに欠かせない成分
・ビタミンB2
三大栄養素のエネルギー代謝を助け、疲れにくい体作りに効果
・たんぱく質
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・食物繊維
などの栄養を含んでいます。
その他の効果
「アスパラギン酸」や「必須アミノ酸のリジン(野菜に少ない)」は共にとくに「若いさや」に含まれ、疲労回復や美肌づくりの効果も期待できます。
いんげんの見分け方
おいしいいんげんの見分け方のポイントは次のとおりです。
・さやの色が緑であざやかなもの。
・全体的に細くまっすぐでハリのあるもの。
・さやの先までピンと伸びて、しおれていないもの。
・黒いシミや斑点があったり白っぽい色に変色したものは避ける。
・豆の形の凹凸が出ているものは、育ち過ぎて固くなっていたりします。
「さやいんげん」と「ささげ」の違い
「ささげ」ってあまりなじみがありませんが、「さやいんげん」と「ささげ」は見た目がとてもよく似ています。
「いんげん」より「ささげ」の方が細長い感じです。
見た目は似てますが、同じマメ科でも品種が違うんです。
いんげん
・・・マメ科、インゲンマメ属
ささげ
・・・マメ科、ササゲ属
「ささげ」も若いさやを食べられられるタイプのものもあります。
若いさやを収穫しないで畑で完熟させると、やがて枯れて、中に豆ができます。
「ささげ」は小豆のかわりにお赤飯に使われていたり、飼料になるものもあります。
原産地は、アフリカになります。
いんげんは家庭菜園向き
いんげんに「さんどまめ」という別名があるのは、1年に3度も収穫できるからです。
いんげんには、「つるあり種」と「つるなし種」があります。
「つるあり種」はつるを長くのばして成長するので、「つるなし種」よりたくさん収穫できます。
どちらも種を蒔いてから50日前後で収穫できます。
ポイントは、売り場に並んでいるものより、やや小さめのときに収穫することです。
高温に弱いので工夫が必要です。
●「つるあり種」
・・・春に種を蒔きます。
2ヶ月にわたって収穫できます。
●「つるなし種」
・・・春から初夏にかけて種を蒔きます。
約1ヶ月収穫できます。
いんげんは、女子にはうれしい美肌効果の高い野菜です。
おまけに疲労回復効果もあるので、積極的に摂りたくなりました。
βーカロテンも含まれているので、オイルと一緒に摂ると吸収されやすくなるので、「いんげんとベーコンソテー」の料理とかいいですね。