レタスの種類は?それぞれの違いや特徴は?
レタスは、スーパーなどに行けば必ず見かける定番野菜です。
よく目にする定番レタスですが、この定番レタス以外にも最近いろんな種類のレタスを見かけるようになりました。
スーパーの青果コーナーをよーく見ていると最低でも4~5種類は、見かける感じです。
レタス類は、
「サラダを作るとき」、
「付け合せにしたいとき」、
「野菜を使って一品作りたいとき」など、
生で食べても火を通しても登場回数の多いたいへん重宝する野菜です。
まだトライしていないレタスの特徴やおいしい食べ方などを知って、いろいろ食べ比べてみたいと思います。
目次
レタスの名前の由来は
レタスの原産地は、地中海沿岸地方から西アジアで、この一帯の野生種がもとになった野菜といわれています。
野生種を改良してさまざまな品種が生まれました。
レタスは5000年以上の歴史がある野菜で、日本でも8世紀には「萵苣(わきょ」)といわれていた記録が残っています。
レタスの名前の語源は、ラテン語の「乳」、レタスの和名は「チシャ」といい、「乳草(ちちくさ)」から「ちさ」になり「チシャ」に変化したものだといわれています。
「乳草」といわれる由来は、レタスの茎を切ると断面から白い乳状の液がでてきますよね〜、それが元になっています。
ヨーロッパでも日本でも、由来は断面からでてくる白い乳状の液からきていて、「乳」が元に偶然にもなっているのは驚きですね。
そしてレタスは平安時代後期以降は、「チシャ」と呼ばれるようになっていきました。
今食べているようなレタスが入ってきたのは、明治時代頃からで、サラダとして食べられるようになってきたのは、1960年代に入ってからです。
1960年代とは、最近の話なんですね〜
レタスの断面から出る白い液体は
レタスの断面から出る白い液体はサポニン様物質といいます。
ポリフェノールの一種です。
茎の断面は、切ってからしばらくすると空気にふれることで酸化して変色してしまうので、食べても大丈夫かな?と心配になったりしますが、食べられます。
このサポニン様物質の働きは
・苦味などのもとになる成分
・夏バテなどによる食欲減退の解消
・肝臓や腎臓の機能を高める働き
・「ラクチュコピコリン」というポリフェノールの一種が含まれており、「軽い鎮静作用」や「睡眠促進」の効果があるとされていて、「レタスは頭の疲れをとる」とヨーロッパでは古くからいわれてきていました。
19世紀頃までは、レタスを乾燥させ、粉末にして鎮静剤として用いられていたそうです。
レタスの分類
レタスは分類すると5つぐらいに分けられます。
今までレタスにそんな分類があるなんて、ぜんぜん知りませんでした。
玉チシャ
ホール型に育つもの。
●「ヘッディングレタス」とも呼ばれてます。
●固く結球するタイプ
・・・パリパリとした質感から「クリスプヘッドレタス」ともいわれる。
玉レタス(一般的なレタス)
●ゆるく結球するタイプ
・・・「バーターヘッド」ともいわれていて、それは葉にバターを塗ったような照りがあるからとされています。
サラダ菜
掻きチシャ
●「カッティングレタス」とも呼ばれています。
・・・茎から葉を1枚ずつとって使います。
サンチュがこれにあたります。
日本名は「包菜(つつみな)」といい、焼き肉を食べるとき巻いて食べるとおいしですよね。
葉チシャ
●「リーフレタス」とも呼ばれています。
・・・葉が巻かないタイプのレタスです。(非結球のリーフレタス)
サニーレタス、シルクレタス、フリルレタスなど
立ちチシャ
●「コスレタス」とも呼ばれています。
・・・葉がほとんどまかずに立っています。
代表的なものに「ロメインレタス」があり、シーザーサラダによく使われています。
茎チシャ
●「セルタス」「ステムレタス」とも呼ばれています。
結球せずにとう立ちさせて、おもに若い葉と茎を食べます。
茎は生でも加熱してもおいしく食べられます。
茎を細く切って乾燥させたものが「山くらげ」になります。
水で戻して食べます。
アスパラガスのような味がするので、「アスパラガスレタス」とも呼ばれています。
レタスの種類
現在ではいろいろな種類のレタスが見かけられるようになってきました。
レタスの種類は主に次のとおりです。
よく見かけるレタスの特徴など知って選べるようになりたいですね。
サラダ菜
脂溶性のβーカロテンが含まれているので、生で食べるときは、オイルなどが入ったドレッシングをかけるといいです。
また脂溶性のビタミンEもふまれているので、焼いた肉などを巻いて食べることをおすすめします。
各種ビタミン、鉄、カリウムなども含まれており、栄養価も高い緑黄色野菜です。
ロメインレタス
「ロメイン」というのは「ローマ」という意味です。
別名で「コスレタス」とも呼ばれているのは、エーゲ海コス島原産のもので、このあたりで栽培されていてヨーロッパやアメリカに広まっていったのでそう呼ばれています。
外見は白菜にも似ていて、濃い緑色をしていますが、切ってみると内側は、黄緑色になっています。
肉厚なので、炒めたり、お味噌汁に入れたり、お浸しにしたりしても楽しめます。
サニーレタス
葉先が赤くなっているのが特徴です。
葉先の縮れた部分に赤みがあるので、別名「あかちりめんちしゃ」とも呼ばれています。
βーカロテンの含有量は、玉レタスの10倍あります。
ビタミンEも含まれており、抗酸化力も期待できます。
オイルと一緒に摂り、火を通すとビタミンは失われますが、食物繊維を摂取できます。
エンダイブ
「縮葉種」
・・・葉が縮れて切り込みが入っているもの。
「広葉種」
・・・葉が縮れていないもの。
日本ではおもに「縮葉種」が栽培されています。
ほろ苦い味が特徴です。
淡い緑のときは、ほろ苦い感じですが、緑が濃くなると苦味が強くなります。
内側のやわらかい葉はサラダにして、外側の葉は炒めても、煮込んでもおいしいです。
βーカロテン、カリウム、カルシウムを多く含んでいます。
シルクレタス
「エンダイブ」と「リーフレタス」の交配種。
葉先が赤色で、細かいウエーブが特徴。
葉先にギザギザのボリュームがあるので、少ない量でも見栄えがします。
玉レタスよりビタミンA,Cや食物繊維が豊富に含まれています。
グリーンリーフ
葉先が全体的にカールしているので「グリーンカール」とも呼ばれます。
玉レタスよりもクセがすくないので、サラダの他つ和え物にも使えます。
玉レタスよりも栄養面でも優れていてβーカロテン、ビタミン類、ミネラル類も豊富です。
フリルレタス
フリルレタスはグリーンリーフの一種です。
葉先がフリル状になっていて、「エンダイブ」とも似ていますが、食感は玉レタスのように「しゃきしゃき」した感じで、葉は厚めです。
小さめにちぎってサラダにすると少ない量でもボリュームが出ます。
「フリルアイス」と名前が付いたものもあります。
ブーケレタス
水耕栽培の品種です。
花のブーケのように葉先が大きく広がっていて、葉がやわらかいのが特徴。
玉レタスの5倍のβーカロテンが含まれています。
マロンレタス
サラダ菜とサニーレタスを交配した玉チシャの一種です。
見た目はサニーレタスに似ています。
歯触りはサラダ菜とサニーレタスの中間という感じです。
オークリーフレタス
葉は玉レタスより濃い緑色のリーフレタス。
樫の葉のように切り込みが大きい形の葉をしているフランスのリーフレタス。
また分類上「結球するタイプ」とかでいろいろと分けられているのも知らなかったです。
レタスは、わりと新しい部類の野菜だと思っていたのですが、歴史の古い野菜だったんですね。
現在では、水耕栽培も発達してきているので、これからもどんどんいろんなタイプの新しいレタスも増えていきそうですね。
レタスは、「金気を嫌う」といわれているので、なるべくなら手でちぎって料理に使った方がよさそうです。
断面が粗くなることによって、ドレッシングなども染み込みやすくなります。
刃物で切ると、切り口が茶色くなって見た目もよくないですしね。
これから定番レタスだけでなく、いろんな種類のレタスをお料理に使ってトライしていきたいです。