お盆の過ごし方って決まりはあるの?
2016/08/03
お盆といえばご先祖様のご供養とともに暑い夏にまとまった連休が取れ、実家に帰省したり、旅行に行ったり・・・と何の疑いもなく当たり前のように毎年夏の長期休暇という意味合いでのお盆を迎え、過ごしてしまっています。
でも、そもそもお盆って、どんな意味があって、どんなふうに過ごすべきなのか?
って意外に知らないんですよね~
大人の女性としてお盆のことを知っておいて、古くからのいい伝統はきちんと意味を知ったうえで、日本人として継承していきたいですよね。
そこでお盆の由来と過ごし方について調べてみました!
目次
お盆の由来
お盆は正式には「盂蘭盆会」(うらぼんえ)、「精霊会」(しょうりょうえ)といいます。
8月13日(地域によっては7月)にご先祖様の霊を迎えに行き、お盆の間、家で一緒に過ごし、供養し、16日には送り出すのものです。
そもそもこのお盆の始まりは、お釈迦様の弟子である目連尊者が地獄で母親が逆さづりの罰で苦しんでいるとお釈迦様に相談をしたことから端を発しているといわれています。
この弟子の相談事に対して「7月15日に供養すれば救うことができるだろう」とお釈迦様がお教えになり、教えのとおりにしたところ、母親が極楽浄土に行けたそうです。
ここから旧暦の7月15日がご先祖様をご供養する日になったそうです。
お盆の過ごし方
■七日盆(8月7日)
お盆の準備を始める日で、お墓や仏壇の掃除、お盆提灯の準備などを行います。
■盆市(8月12日)
地方によって花市、草の市、盆草市といわれ、お盆に必要なものが売られる露店が並んで、お供え物、花、ろうそく、線香などを買って準備します。
■迎え盆(8月13日)
ご先祖様の霊を迎えるための精霊棚(盆棚)を朝つくります。
夕方~夜にお墓参りに行き、玄関で迎え火を焚いてご先祖様を迎えます。迎え火はご先祖様の霊が迷わずに帰ってこれるように焚くもので、軒先に提灯を下げたりします。
■盆中日、藪入り(8月15日)
灯明を絶やさないようにします。
ご先祖様の霊が家にとどまっていますので、お供え物をして供養します。
親戚の家の精霊棚にもお参りします。
■送り盆(8月16日)
ご先祖様の霊が無事にあの世にもどれるように送り火をたきます。
*迎え火、送り火には「おがら」という麻木を燃やします。
お盆の時期は地方によって変わる!
お盆の時期は同じ日本国内でも地域によって変わってきます。
旧暦での旧盆、新暦でのお盆があります。
①旧暦7月15日(旧盆)・・・沖縄・奄美地方
②新暦7月15日・・・東京、横浜、静岡、栃木市旧市街地、金沢旧市街地、白山市旧美川町地区、函館
③新暦8月1日・・・西東京市の旧田無市域、小金井市、国分寺市、府中市、調布市、中津川市付知町、中津川市加子母
④新暦8月15日・・・①、②、③以外の地域
一番多いのは④の8月15日で、これ以外に東京の7月15日は有名ですが、地域によって”旧暦の7月15日”だったり、8月1日もあるなんて、今まで知りませんでした。
夏のお祭りで欠かせない、夏の風物詩として盆踊りがあります。
盆踊りは、そもそもお盆の時に亡くなった方を供養するための行事の中で行われた踊りでした。
最近では、下記のような外人の方も一緒に参加するものも多くなってきましたね。
●六本木ヒルズ盆踊り
●みなとみらい大盆踊り
●築地本願寺納涼盆踊り大会
●日比谷公園丸の内音頭大盆踊り大会
この時期、都心にいれば、こういった盆踊りに参加するのも楽しいものです。
盆休みは連休を利用して、旅行に行くもよし、盆踊りなど祭りを楽しむもよし、本来のご先祖様を供養するもよしですね。
いずれにしても、お盆について知ることは、ご先祖様だけでなく、家族や親せきなど身近な人にも感謝するということにもつながるのだな~と感じますね。
大人として身近な方や社会との関わりなど、身につけるべき最低限のマナー、あり方なども同時に考えさせられます。
大人である今、子供の時のように、いつまでもただ漠然とお盆の行事に参加すればよいというわけにはいきませんからね~
わたしの場合、今年のお盆は故人の昔をなつかしんだり、ご先祖様の霊を意識しながら、いつもとは違うお墓参りやお盆を過ごすつもりです!!