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マダニ対策をしっかりと!身近なところに生息,SFTSで命を落とすケースも・・・

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まさかのマダニに噛まれてしまいました・・・

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友達の畑を見学に行った後、家に帰ってみるとズボンの足首のアキレス腱のあたりが真っ赤に!

「あれっ! どうしたんだろう?」

と思って見てみると、足首の靴下の際のあたりから出血が・・・

痛くもかゆくもなく、ズボンをよーく見てみると、赤い小さな生き物が3匹ほど付いているではないですか・・・

「あっ、これが噂のマダニ? まさかあの程度の畑で噛まれてしまうとは・・・」

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何の症状もなく、マダニが噛みついたままの状態でもなかったので、とりあえず噛まれた跡を消毒してバンドエイドを貼っておけばいいかなと思ったのですが

血がなかなか止まらないではないですか・・・

そんなに大量に出血しているわけではないですが、これはただの虫刺されとは違う?と感じて用心のためにお医者さんに診てもらいました。

特にマダニが噛みついたままの状態ではなかったので、止血用の薬を塗って包帯をし、念のために「細菌による感染症を治療する抗生物質」をもらってきました。

マダニって2013年ごろにSFTS(重症熱性血小板減少症候群)に感染して死亡したケースもありましたから、要注意です。

マダニって、たかがダニとバカにできないですから、登山やキャンプの時だけでなく、裏庭の草刈りや雑草の多い場所でのバーベキューなど身近な場所でも用心した方がよさそうです。

わたしがマダニに噛まれたのが、ちょっと放置されて雑草が多めの畑に普通の白パンツにスニーカーに10分ほど入った時だと思われます。

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山中の雑草だらけの場所とは違っていたので、油断してノーガードで入ったのが甘かったようです。

さて今回の教訓を生かし、マダニ対策をまとめてみました!

マダニの生息場所

日本では50種類近くのマダニが確認されていて、日本全域に生息しています。

マダニは鹿やイノシシ、野ウサギなどの野生動物に寄生して、充分血を吸った後、自然と落ちてしまいますから、動物の通り道によく生息しています。

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具体的には
森林、藪、田んぼ、畑、畦道、河川敷、公園や庭の草むら、民家の裏山・裏庭などに生息しています。

河川敷や公園・庭の草むらなど身近な場所にも生息してますから、犬の散歩の時に犬にマダニが寄生する場合もありますから犬などのペットにも注意しなければなりません。

マダニ対策

マダニから身を守る服装

マダニから身を守る対策として、野外では腕、足、首など、肌の露出をできるだけなくすことです。

・ズボンの裾を靴下に入れて隙間をなくしたり、長靴を履いている場合には、ズボンの裾を長靴の中に入れます。

・シャツの裾はズボンの中に入れます。

・シャツの袖口は手袋や軍手の中に入れます。

・首にはタオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用します。

マダニから身を守る方法

野外での服装対策の後、家に帰り、家の中に入る時に次のような点に気をつけます。

・家に入る前に上着や作業着を脱ぎ、マダニが付着していないか?チェックしてから家の中に入ります。

・家の中に入ったら速やかに浴室に行き、マダニが体に付いていないか?チェックして、お風呂に入ったり、シャワーを浴びます。

・服などにマダニが付いていた場合、ガムテープで取り除くと便利です。

虫除け剤の使用

海外にはマダニ対策として虫除け剤が使用されてますが、日本ではマダニ用のものは見当たりません。

日本では、ツツガムシを忌避する用途で衣服に塗布して使用する忌避剤が複数販売されてます。

このような忌避剤にて、マダニに対しても一定の忌避効果が得られることが確認されたようです。

忌避剤にてマダニの付着数は減るようですが、完全に防げるわけではありませんので過信しないようにしなければなりません。

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SFTSとは

SFTSとは重症熱性血小板減少症候群の略ですが、2011年に中国の研究者などによって発表された新しいウイルスによるダニが媒介する感染症のことです。

国内では2013年に海外渡航歴のない方がSFTSに罹患した事例として初めて報告されました。

潜伏期間: 6日〜14日間

症状: 腹痛、食欲低下、嘔気、下痢、頭痛、筋肉痛、皮下出血や下血、意識障害、リンパ節腫脹

38度以上の発熱

血小板減少(10万/m㎥未満)

白血球減少(4000/m㎥未満)

血清酵素(AST、ALT、LDH)の上昇

致死率: 6.3〜30%

治療は対症的な方法しかなく、有効な薬剤やワクチンは現在のところないようです。

マダニに咬まれたら

ダニ類の多くは、長時間(10日間以上のこともあり)吸血します。

吸血中のマダニを無理に取り除こうとすると、マダニの石器が皮膚の中に残り、化膿することもありますから、医療機関でマダニの除去、適切に処置してもらいます。

また、マダニに咬まれたら数週間ほどは、体調の変化に注意し、発熱などの症状が出たら医療期間で診てもらいましょう。

マダニに咬まれて死亡する例が発生したのがつい最近のことですので、「マダニ=怖い生き物」というイメージがありますが、マダニ自体が危険というよりも、マダニが媒介するSFTSが危険なんですね。

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マダニは小さいだけに気づきにくいですから、登山、ピクニック、バーベキューなどのアウトドアでのアクティビティは、まずは服装に細心の注意を払うこと!今回の大きな教訓でした!

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