きゅうりの栄養は?夏にぴったりの野菜で意外と栄養価もある?!
「きゅうり」は夏になると活躍してくれる野菜の一つです。
サラダや浅漬け、酢の物、ピクルス、炒め物にしたりなど味が淡泊なので意外といろいろ活用できるんですよね〜
夏になると「きゅうり」の種類も増えてきて、数種類並んでいる中で選べたり、価格も安くなっているのでうれしいですね。
「きゅうり」は、見た目や食べた感じで水分ばかりで、あまり栄養価の高い野菜とは思えませんし、栄養価はほとんどないと聞いたこともあるような・・・
本当にそうなのかな・・・
夏の野菜の代表選手である「きゅうり」の栄養について実際はどうなのか?知りたくなり調べてみました。
目次
きゅうりの栄養
「きゅうり」は成分の95%が水分でできています。
このことから「世界一栄養のない野菜」としてギネスに認定されているそうです。
確かにビタミンやミネラルなど含まれている量は少ないですが、健康維持や美容などにも効果的でとても重要な成分も含まれています。
きゅうりの栄養成分(100gあたり)
・ビタミンC
13mg
・カリウム
210mg
・βカロテン(ビタミンA)
330μg
・食物繊維
1.1g
などの主な栄養素が含まれています。
カロリー/14㎉
きゅうりの注目の成分
ピラジン
●きゅうりの青臭さの成分「ピラジン」は、血液サラサラの効果があり血栓を防いでくれるので脳梗塞や心筋梗塞の予防に効果があるといわれています。
クルルビタシン
●きゅうりの頭の部分に苦味のもととなる「クルルビタシン」という成分があります。
「クルルビタシン」はウリ科の食物の皮やヘタに多く含まれています。
きゅうりの他にもメロン、スイカ、ゴーヤ、ヘチマ、ヒョウタン、ユウガオにも含まれ、特にヒョウタン、ユウガオに高濃度の「クルルビタシン」が含まれ食中毒を引き起こす原因となっていることが度々報告されています。
「クルルビタシン」は食物に含まれるステロイドの一種で苦みがあるのです。
苦味を強く感じたら注意が必要です。
昔のきゅうりはこの苦み成分が強かったのですが、今では食べやすいように品種改良が重ねられ苦み成分の量も減ってきています。
しかし少量の「クルルビタシン」はがんを抑制する作用があり、活性酸素を除去し生活習慣病などを防ぐ効果があるといわれています。
シリカ
ミネラルの一種「シリカ」という成分が含まれています。
シリカには肌の保湿や骨を強くし爪や髪を丈夫にする効果があります。
ホスホリパーゼ
きゅうりには脂肪の分解を助ける働きがある、脂肪分解酵素「ホスホリパーゼ」が含まれています。
この酵素はダイエットにとても良い酵素です。
きゅうりの細胞膜を破壊すると酵素が倍増し活発に働くので、きゅうりをすりおろすことで何倍もの量に増えます。
カリウム
「カリウム」が含まれているので
・むくみやだるさの解消
・利尿作用
に効果があります。
アスコルビナーゼの誤解
きゅうりにはビタミンCを壊してしまうアスコルビナーゼという酵素が含まれています。
きゅうりとビタミンCを含んだ食材とを一緒に食べた場合、アスコルビナーゼによってビタミンCが破壊されます。
以前はそう思われていて、「きゅうり」と一緒に「トマト」を食べない方がいいともいわれていました。
でも最近の考え方では、ビタミンCを破壊するのではなく、還元型のビタミンCから酸化型のビタミンCに変化するだけで体内に摂取するビタミンCの量に変化はないといわれています。
またアスコルビナーゼを気にすることなくきゅうりを食べる方法もあります。
それは次のものです。
1.加熱する。
2.生でサラダやジュースにする場合は食べる直前に酢やレモンなどの酸を加える。
おいしいきゅうりの見分け方
・太さがなるべく均一なもの。
しかし多少曲がっていても味や栄養に変わりはないです。
・全体的に濃い緑色でツヤがあり切り口が新しいもの(黒ずんでいないもの)。
・イボが痛いほどとがっているもの。
しかし最近では「フリーダム」というイボなしのつるつるとした品種もあります。
きゅうりのいろいろ
●きゅうりの語源は「黄瓜(きうり)」で熟すと色が黄色くなります。
完熟したきゅうりは、苦味と酸味が増し食用には適さなくなります。
普段食べている緑色のきゅうりは黄色く熟れる前の未熟果のものです。
本格的に栽培されるようになったのは江戸時代末期からでそれまではまずく人気がなかったのです。
一般にも食べられるようになったのは品種改良が進んだことによります。
●今では、きゅうりの1人当たりの年間消費量は日本は世界1位なんだそうです。
そんなに日本人はきゅうりを食べているとは・・・びっくりです。
●きゅうりはイボの色から「白イボ種」と「黒イボ種」に分けられます。
そのほとんどが今では90%以上「白イボ種」に改良されたものです。
●きゅうりの表面に「ブルーム」と言われる表皮を保護するためにみずから出す白い粉が付いているものがあります。
光沢がなく農薬と間違われ人気がなくなっていきました。
●「ブルームレス」と言われるものが現在は主流になっています。
それは「ブルーム」を出さない性質のかぼちゃの台木にきゅうりの若芽を接ぎ木して作られたものです。
皮はかためですが、日持ちはいいです。
きゅうりの保存
きゅうりは乾燥と低温が苦手です。
きゅうりを濡れた新聞紙などで包みビニール袋に入れて冷蔵庫で保管します。
期間は3日から4日です。
きゅうりは、水分が多く夏バテ防止などの効果もありますが、大量に摂ると体を冷やす効果があり、生で大量に摂ると逆効果になり、胃腸が弱い人は下痢や腹痛の原因にもなります。
1日の摂取量の目安として3本までですので、食べ過ぎには要注意です!