メロンの保存方法は?種類は?栄養素は?見分け方や食べごろは?
メロンってなぜか高級感があり、おいしいですよね~
メロンに高級感があるのは、「高価格である点」と「あの見た目」から来るのかな?って気がしますが、いただくときテンションが上がります。
「メロン=高級品」と思いきや、最近ではスーパーなどでお手ごろ価格のものもよく見かけます。
お手ごろ価格だから、味もそれなりかな?と思いますが、いえいえ、そんなことはありません!結構いけてたりします。
メロンの価格の差は、その種類や育て方が違うのだと思いますが、メロンの種類などいろいろ知りたくなりました。
メロンもどんどん進化している感があり、種類もたくさん見かけますからね。
網目模様があるもの、ないもの、果肉の色もいろいろで、それぞれどんな違いがあって、どんな種類があるのでしょう?
また
・食べごろのタイミングは?
・残ってしまった場合の保存の方法は?
など、おいしいタイミングを逃してしまいたくないのと、残ってしまったメロンをおいしく食べる方法を、しっかりおさえておき、大事に食べたいですね。
メロンの保存方法は
丸のままのメロン
・基本的に常温で保存します。
完熟していないメロンは熟すまで常温に置いて待ちます。
完熟していないメロンを冷蔵庫にいれてしまうと熟さなくなります。
一度冷蔵庫に入れたメロンをまた常温に戻しても熟さなくなります。
そして熟したら食べる2時間ぐらい前に冷蔵庫に入れて冷やして食べます。
カットしたメロン
・熟してカットしたメロンは、ワタと種の部分を取り除いて、ラップで包んで、ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れます。
でも冷やし過ぎるとせっかくの風味が落ちてしまうので注意が必要です。
<保存期間の目安>
・2~3日
冷凍する場合
・メロンのワタと種と皮を取り除きます。
・ひと口大にカットします。
・冷凍用保存袋に並べて入れて、空気を抜いて冷凍庫へ。
凍ったままか半解凍にして、そのままシャーベットみたいな感じで食べてもおいしいです。
<保存期間の目安>
・1ヶ月
メロンの種類は
メロンは、中国で広まっていった東洋系品種と、アフリカから中近東を経てヨーロッパへ渡った西洋系品種があります。
日本では、昔から親しまれ栽培されてきた岐阜県真桑地区発祥の瓜「マクワウリ」が知られいて、この品種は東洋系メロンです。
ですが、同じ露地栽培品種の「プリンスメロン」が昭和30年代に登場して「マクワウリ」は減少していきました。
現在では、ハウス栽培がさかんになり、甘みや香りが強い西洋系メロンが主流になっています。
またメロンは、大きく分けて2種類の栽培方法があります。
露地栽培
・・・露地で一株に4個くらいを栽培できる「マクワウリ」のような品種。
ハウス栽培
・・・一株に1個を育てる高級品種。
現在では、栽培技術の向上と品種改良によって、手頃な価格のものも増えています。
「マスクメロン」のように皮に網目があるメロンを「ネット系」、「ネットメロン」と呼び、
網目のないものは、「ノーネット系」、「ノーネットメロン」と呼びます。
皮の網目は、果肉が大きくなるとき果皮がはじけてしまい、ヒビができ、カサブタ状になったものです。
メロンの果肉の色から「青肉」、「赤肉」、「白肉」の3種類に分けられます。
マスクメロン
青肉系ネットメロン。
温室栽培の高級メロンの代名詞。
アンデス
青肉系のネットメロン。
果皮は灰緑色から黄緑色。
手頃感がありマスクメロンに代わる人気の品種になってます。
名前の「アンデス」は「安心ですメロン」からきているとか・・・
肥後グリーン青肉系のネットメロン。
果肉はやわらかく、糖度も16度あり、比較的日持ちもいいです。
赤肉系のネットメロン。
果皮は灰緑色。
糖度が高く、深みのある甘み。
実が大きく、果肉も厚い。
タカミレッド
赤肉系のネットメロン。
果汁も多く、糖度も高い。
日持ちもよく、手頃感もあります。
ハネデュー
ノーネットメロン。
日本には明治時代に入ってきました。
果皮、果肉ともに白っぽい。
多汁で、香りはひかえめだけど、糖度は12度から16度ぐらいあり甘さもしっかりあります。
名前の「Honey dew」は「はちみつのしずく」の意味です。
「ハネジュー」「ハニーデュー」とも呼ばれています。
ホームランスター
同じ白い果肉のハネデューから作られた品種。
果皮、果肉ともに白っぽい。
なめらかな口当たりで上品な甘さ。
メロンの栄養は
●水分が90%ぐらい含まれています。
●カリウム
・・・豊富に含まれています。
甘いメロンと塩味のきいたメロンの組み合わせは理にかなったもので、生ハムの塩分のナトリウムをメロンのカリウムが排出してくれます。
スイカよりカリウムの量が3倍多く含まれています。
利尿作用があり体内の水分バランスを整える働きがあります。
高血圧予防、むくみ解消などの効果もあります。
夏はすぐ汗をかいてしまいカリウムも失われやすくなるので、夏が旬のメロンを摂りいれていきたいですね。
●ビタミンC
・・・美肌効果
メロンを食べるとき、ヨーグルト(たんぱく質)などと一緒に摂るとバランスよく栄養が摂れます。
●βーカロテン、食物繊維
・・・ワタの部分に含まれています。
果肉の赤い品種のメロンほどβーカロテンが多く含まれています。
●クエン酸
・・・果汁に多く含まれ、疲労回復効果があります。
●アデノシン
・・・血液をサラサラにする機能性成分「アデノシン」が含まれており、脳卒中や心臓病の予防に役立つといわれています。
メロンの見分け方は
・均等に色がついているもの。
・均整のとれた形のきれいなもの、左右対称のもの。
・同じ大きさなら重い方を選ぶ。
・お尻が飛び出していないもの。
・網目メロンの場合、網が細く、盛り上がっているもの。
・網なしメロンの場合は、黒っぽい斑点やスジがないもの。
・メロンには、正式には「果梗(かこう)」と呼ばれる軸がついたまま出荷されたりします。
「チョンマゲ」または「アンテナ」ともいわれているふたまたの軸のことです。
品質には関係がないのですが、高級感を醸し出すためにつけたまま出荷され、「ネクタイ」のようなものともいわれています。
この軸は、細いものより1㎝以上の太いものの方がよく、短いもののほうがいい。
・軸の上についている「つる」は、青くてみずみずしいものは、まだ未熟なものなので、細く枯れているものの方がいい。
メロンの食べごろは
メロンをおいしく食べるには、食べごろが大事です。
タイミングを逃さないようにしたいですよね。
メロンは食べごろの期間がとても短いです。
収穫してから一週間から10日程度は追熟期間といわれています。
そして完熟したら賞味期限が短いので早めに食べます。
・食べごろの目安のパンフレット等入っている場合は、その表示を参考にしてください。
・食べごろになると香りが広がってきます。
(品種によっては香りのしないものもあります。)
・軽くたたくと鈍い音がします。
・おしりの部分から熟していくので、おしりの部分を軽く指で押してみてやわらかくなっていたら食べごろです。
・種の部分が甘く、また太陽によく当たった部分は、少し張り出していてこの部分も甘いといわれています。
食べごろの期間を過ぎてしまうと、熟しすぎて味が落ちてしまいます。
メロンの種類が増えてきていると同時に、お手頃感があり、おいしい品種も増えてきているのでうれしいですよね〜以前はメロン=高級品でしたが、これからは食べる機会がどんどん増えていきそうです。
メロンは冷凍保存もできるので、熱い夏にシャーベットのようにして食べられることができ、夏にぴったりのデザートになりますね!