暑中お見舞いの時期は~いつからいつまでに出せばいいの?
2015/05/02
暑中見舞いの時期なんてあまり・・・いや〜ぜんぜん考えたことなんてなくて・・・
でも日本の風習って、きちんと決まり事がありますよね。
暑い時期だから出していいわけではなくて、いつからいつまでと決まっているんですよね。
暑さで、不快感が増す中、涼しげな暑中見舞いのはがきが届いてたらさわやかな気持ちになりますよね~
暑中見舞いのはがきの由来
もともとは、あいさつの品を用意して相手の家へ直接訪問しあいさつをする慣習がありました。
江戸時代以前は、1年を2期としてお正月とお盆を期の始まりとしていたのです。
それで、1年に2回暑中見舞いと年賀状のあいさつを交わすようになったんですね。
それからやがて、遠くてあいさつに行けない人のもとへは、飛脚に書状や贈り物を託すようになっていきます。
だんだんと訪問の慣習から、遠くの人にかぎらず近くの人にも「挨拶状」に代わっていきました。
明治時代に入ると、郵便制度が整っていき、年賀郵便制度もはじまり、暑中見舞いのはがきを送るようになったのは大正時代からなんだそうです。
暑中お見舞いの時期
●梅雨見舞い・・・・・小暑までにだします(7月8日まで)
●暑中見舞い・・・・・小暑から立秋まで(7月8日~8月8日頃まで)
●残暑見舞い・・・・・立秋以降(8月8日~8月末頃まで)
・小暑を過ぎてもまだ雨の日が続いているときは、梅雨明けを待って出します。
・日本の夏は、梅雨がいつ明けるのかだいたいの目安はありますが、長引いたりしますよね。
全国でも西の方から明けていきますので、関東の方の梅雨明けはまだでも、相手先のほうが明けている場合は、そちらに合わせて差し出します。
暑中見舞いの構成
①あいさつ文
例:暑中お見舞い申し上げます。
立秋(8月8日)を過ぎたら:残暑お見舞い申し上げます。
②時候の挨拶、安否を気遣う言葉
例:お変わりなくお過ごしでしょうか。
③自分の近況報告
例:おかげさまで私はこの暑さにも負けずに元気に過ごしています。
④相手の体調を気遣う言葉
例:どうかくれぐれもご自愛ください。
⑤日付
日付は、○月○日とは書かないで:平成○○年 盛夏、平成○○年 ○月
残暑見舞いの時は:平成○○年 晩夏、平成○○年 立秋と書きます。
・「頭語」と「結語」は不要です。
「拝啓」ではじまり、「敬具」で結ぶ必要はありません。
お正月の年賀状と違って、暑中見舞いには、短い手紙のようなやさしい・柔らかな感じがありますよね。
旅先からでも、絵葉書に書いて送ると、受け取る方もよけいにうれしいですよね。
こころがこもっていれば大丈夫だと思うので、まだ送ったことのない人も今年は書いて送ってみるのも自分の喜びにもなると思います。
季節を楽しむという意味でも、年賀状に比べて暑中見舞いのはがきの発行枚数が極端に減ってきているようですが、続けていきたい風習ですよね。