お歳暮の時期は!マナーで気をつけたいことは!
2015/10/07
11月も中旬になるともうそろそろお歳暮のことが気になってきませんか?
日頃からお世話になっている人に感謝の気持ちを込めて「1年間お世話になりました。」とお歳暮を贈ります。
11月中に贈ると「早期割引きサービース」をしてくれるデパートもありますよね。
クリスマスなどのイベントや年末の準備で12月のデパートは混雑する日も多くなります。
特にデパ地下なんて、すごく混みあいますね。
お歳暮コーナーも時期によってはたいへん混み合いますから、余裕をもって喜んでいただけるように贈りたいですね。
目次
お歳暮の由来
諸説あります。
●歳暮とは歳(年)の暮れのこと
古くは「歳暮の礼」といって、正月の歳神様を迎えるために必要な品を親元や本家に持って行く行事でした。
●また他には、江戸時代の商人が商売でお世話になっている相手先に、年末の決算のあと、品物を贈ったのが今日のような慣習の本格的な起源ともいわれています。
そして現在では、新しい年を迎える前に、1年間を振り返り、両親・きょうだい・親戚・職場関係・友人・知人など日頃お世話になっている方々へ感謝の気持ちを込めて贈り物を届ける、「贈り物」そのものを示す言葉となっています。
贈る時期の目安
本来は「お正月の準備を始める日」である「事始めの日」12月13日から20日までに贈ることがしきたりでした。
「事始めの日」とは「お正月の準備を始める日」です。
お正月の準備は12月13日の「すす払い」から始まりました。
「すす払い」とは、お正月に歳神様を迎えるために、一年分の家の大掃除をすることです。
かつて各家庭で囲炉裏を使っていた頃、家中にすすがつきました。
このすすをきれいにしたことから、このように呼ばれるようになったんですね。
しかし最近では、お歳暮が一時期に集中し、混雑するのを避けるため贈る時期、また贈るものも多様化してきています。
11月末頃から贈り始める方も多くなってますね。
贈る時期としては、昨今では11月下旬から12月20日までってとこです。
どんなものを贈ればいい?
お正月の準備として食料品を贈る場合が多いようです。
生ものを贈る場合は、事前に先方に連絡してからのほうがいいです。
大晦日に生ものを届くようにしてもかまいませんが、忙しくあわただしい時期なので、必ず事前に先方に連絡してから贈りましょう。
お正月・季節の食べ物として
・カニ
・ブリ
・新巻鮭
・いくら、すじこ
・干し椎茸
・海老
人気のある商品
・ハム、ソーセージ
・商品券、ギフト券
・海苔
・コーヒー
・缶詰
・ビール
・酒
・食用油
・洗剤など
相手の好みを知っている場合は、選びやすいですよね。
リサーチできていない場合は、日用品とかみんながもらってうれしいと思うものがいいですね。
贈り物の予算
お中元とお歳暮、両方贈る場合
お中元よりお歳暮の方がやや高額なものを贈るようにと一般的にはいわれています。
お中元・お歳暮どちらか一方の場合
お中元を贈った相手には、お歳暮も贈るのが一般的とされていますが、
両方とも贈るのが、家計的にも負担であったり、どちらか一方にしたい場合はお歳暮だけにしましょう。
予算
・親戚、職場関係、知人など
3,000~5、000円
・特別お世話になった人など
5,000~10,000円
お歳暮を贈るときのマナー
●年内に届けることができなかった場合
新年になってから届く場合、次のように表書きを変えます。
・御年賀
松の内である1月1日~1月7日(地域によっては15日)まで
・寒中御見舞い、寒中御伺(目上の人)
松の内を過ぎ、立春(2月4日頃)まで
「寒」とは、立春前の約30日間をいいます。
・余寒御見舞、余寒御伺(目上の人)
立春(2月4日頃)を過ぎ、2月末頃まで
「余寒」とは、立春後の寒気のことをいいます。
●送り状(あいさつ状)も忘れずに
本来お歳暮は、1年の締めくくりとして、品物を直接持参してあいさつするのが望ましい姿ですが、年末はどの家庭も忙しい時期なので、実際にうかがうのは難しいです。
その場合必ず品物を贈ったことを知らせる送り状を品物が届く前に送ります。
あいさつや日頃の感謝の気持ちとともにどのような品物がいつ届くかを書きます。
●お歳暮のお返しは
お歳暮のお返しは、基本的に必要ありません。
お歳暮もお中元もお祝いではなく、お礼として感謝の気持ちを込めて贈るものです。
目下の人から目上の人に贈る場合が多いです。
ただし、必ずお礼状は出すようにしましょう。
電話だけ、メールだけ、近い時期に出す年賀状にお礼だけ書くのは失礼にあたります。
友人関係の場合は、同程度の品物を年明けに届くように「お年賀」として返してもいいです。
熨斗(のし)をつけて贈る
お歳暮にも熨斗をつけますが、魚や肉などの生鮮食品には、つけません。
水引は紅白の蝶結びで表書きは「お歳暮」です。
なぜ生ものには熨斗をつけないの
古くから海産物を吉事に供える習わしがありました。
それがやがて熨斗あわび(干したあわび)になっていきました。
熨斗そのものが生ものの象徴なので、生鮮食品には熨斗をつけないんですね。
お歳暮は古くから、お世話になった人たちに感謝の気持ちを贈り物に込めて届ける慣習でした。
現在は宅配という便利なシステムがあるので、遠くの方にも容易に届けることができます。
その反面、現在はみんなが忙しく、面と向かって挨拶できる機会も減りつつありますね・・・
けれども、お世話になった方には、直接お会いしてお礼のごあいさつをしたいですよね!