ノロウイルスで食中毒?予防するには?
夏場の食中毒も危険ですが10月頃からも気をつけなくてはならないのがノロウイルスです。
ピークは12~1月ですが早ければ10月からでも発症が見られてきます。
毎年数件はテレビで報道もされますが、真剣に予防を考えたこがある人は少ないかもしれません。
でも、とても感染力が高いウイルスなので全く他人事ではないのです。
今回はそんなノロウイルスのお話と予防方法についてです。
ノロウイルスとは?
発症経路ですがノロウイルスは経口感染、つまり口からの感染でほとんどが発症します。
主に食品からで共同生活施設、大量調理施設など人が比較的多い場所で多数の感染者がみられるケースが多く、自分が保菌者だと気づかずに調理をしてしまい食品を汚染してしまうような経緯です。
食品では二枚貝がノロウイルスに汚染されていたり、まれに汚染された井戸水で感染といったこともあります。
また、二次感染も多いのがこれの特徴です。
発症者の糞便、嘔吐物の処理の過程で手袋、エプロンなどを着用しないで、直接手に処理物を付着してしまって処理した人も感染してしまうといったことも。
ウイルスが微量でも感染してしまうので対応に当たる人も知識が十分でないと危険なウイルスなのです。
症状ですが主に嘔吐と下痢、腹痛、そして個人差がありますが37~38℃の発熱。
菌に感染してから発症するまでの潜伏期間は24~48時間。
症状は1~2日ほどですが完全に菌が体外に出るのは1週間前後かかります。
また人によっては感染しても発症しない保菌者もいて知らぬ間に広めてしまうこともあります。
基本的に死亡につながるウイルスではないのですが乳幼児や高齢者は下痢による脱水症状が原因で危険な状態になる人もいます。
そういった人はとにかく水分補給を怠らないことです。
高齢者は体力もあまりないので嘔吐で疲弊します。
家庭で対応はしきれないので、すぐに病院にいってください。
ケースバイケースですが、ノロウイルスは場合によっては対応を慎重にしていかなくてはならないウイルスなのです。
予防はどうすれば?
ノロウイルスは年間を通して感染の可能性があります。
特に冬場が多いということなのです。
予防はまず手洗い。
しっかり水で手を濡らして石鹸で、できれば肘まで洗います。
目安としては指、指の間、手のひら、手首、肘それぞれ30秒以上です。
タオルではなく使い捨てのペーパータオルなら他人への感染も防げます。
もったいないという人はタオルをこまめに交換してください。
それから消毒用のアルコールを。
手洗いをしなくてそのまま液体のアルコールをしている人もいると思いますが二重にするとより効果が高まります。
ここまで厳重に行うのは秋から春にかけてでいいと思います。
大量料理施設ではそれを2回以上することが決まりになっているところもありますので是非とも参考にしてください。
食品の温度管理に注意!
それから、どの食中毒にも当てはまる食品の温度管理。
夏場の高温での放置、不十分な冷却も食中毒につながりますが、ノロウイルスは加熱不十分が感染の元です。
ノロウイルスは二枚貝のカキでの感染が多いです。
美味しい生のカキを食べてあたった…なんて人もいるかもしれません。
食品の中心温度を85~90℃で90秒以上加熱をするとノロウイルス感染の予防になります。
普通に加熱調理をしていれば90秒以上は加熱していると思いますのでそこまで問題ではないと思いますが、生の二枚貝を食べたいという人は時期によっては感染を覚悟してください。
これは自己責任です。
でも冬場のカキは本当に美味しいですよね!
生でなくてもいいという人は十分に加熱をして食べてください。
まとめますと、単純に食品の温度管理と手洗いを徹底していくことです。
やり方は色々ありますのでこれを期に個々で調べてみてください。
今回はノロウイルスについてでした。
身近でも出会う機会がなければなかなか食中毒について考えることは少ないと思いますが覚えておいても損はないテーマだったと思います。
もし感染したら速やかに病院へ。
宅とかで嘔吐、下痢をしたら一旦落ち着いてください。
決して素手で触らないこと!
必ず使い捨ての手袋をして換気をしながら殺菌剤を使用して処理してください。
自分では対応しきれなかったら病院に相談してください。