マダニ対策はどうする?アウトドアの季節には気をつけたい!
ピクニック、トレッキングなどアウトドアが楽しい季節になってきました!
これからの季節でアウトドア時に気をつけたいのがマダニです。
人が活動的になると同時にマダニも活動が活発になってきます。
マダニは3~8mmほどの大きさですが、かまれると1~2週間程度で発熱、下痢、腹痛、食欲減退、嘔吐、全身倦怠感が発症します。
マダニは、吸血の際にいろんな病原体を伝播させますが、2013年には国内で初めて重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSウイルス)の感染に起因する死亡事例が起きました。
SFTSウイルスに感染すると致死率が10~30%もするそうです。
たかがダニと思わずに十分に注意してまずマダニにかまれないように予防をすることが大切ですね。
マダニの生息場所
まずはマダニがどんなところに生息するのか?知っておかなければなりません。
マダニはイノシシ、シカ、野ウサギなどの野生動物が出没する野山などに多く生息しています。
野山以外にも民家の裏庭、裏山、畑、水田、あぜ道、藪、草むら、河川敷など、湿気の多い草むらであれば、どこにでも生息してる可能性があります。
マダニ対策
①野外では首、腕、足など肌を露出せないようにします。
・ハイネックのシャツを着るか、首にタオルを巻きます。
・長袖シャツを着てシャツの袖は軍手や手袋の中に入れるようにします。
・長ズボンを着てズボンの裾は靴下の中に入れます。
・山では草むらに直接座らないようにする。
・虫除けスプレーを使う。
・帰宅後は服や体にマダニがついていないか?チェックし、服はすぐに着替え、入浴する。
・犬や猫などのペットの散歩後には、ペットにマダニがついていないか?チェックする。
マダニにかまれた時の対処法
もしもマダニにかまれたら無理にマダニを取り除かず、皮膚科などでマダニの除去や消毒など適切な処置をしてもらいます。
無理に引き抜こうとすると体の中に頭部が残ったり、吸われた血が逆流してウイルスに感染しやすくなりますから・・・
かまれた後、数週間ほどは体調の変化に注意し、発熱などの症状がある場合、すぐに病院に行き、「マダニにかまれた」旨を伝えましょう。
マダニが媒介する感染症
重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSウイルス)の他にマダニが媒介する感染症として次のようなものがあります。
日本紅斑熱
感染すると、かゆみのない発疹や発熱などが生じる。
治療は点滴と抗生物質の投与によってなされます。
Q熱
野山などに行った後、皮膚に違和感を感じたり、風邪のような症状があると、この病気を疑うべきで、治療が遅れると死に至る場合もあります。
このような症状が出たら、すぐに医師に診てもらいましょう。。
ダニ媒介性脳炎
マダニが媒介するウイルス性感染症で脳炎による神経症状が特徴的なものです。
キャンプ、ピクニック、トレッキング、農作業、林業体験などこれから楽しい季節ですが、万が一に備え、マダニ対策もしっかりしたうえで楽しむといいですね!