冬瓜の栄養や効果は?冬じゃなくて夏が旬なのはどうして!
「冬瓜(とうがん)」って漢字だけ見たら、「冬野菜なの?」と思ってしまいます。
事実、わたしはそう思っていたのです・・・
なので冬になるとよく見かける野菜だと思い込んでいたのです。
でも本当は、夏によく見かける野菜なんですよね・・・
丸のままのものや、カットされているものが並んでいますね。
丸のままのものはまだ使い切る自信がなくて買ったことがありません。
なのでいつもカットされているものを買ってしまいます。
やさしい淡泊な味をしていますので、食欲のない夏バテ気味のときなど向いているかも〜
見た目は栄養がつまってそうに見えますが、はたして実際はどうなんでしょうか?
どんな栄養素が含まれているのかな?
保存方法や冷凍できるのかわかっていたら、丸のまま買うことにも挑戦できそうです。
冬瓜の旬は夏
冬瓜(とうがん)と呼ばれるようになったのは、中国で呼ばれていた「冬瓜(とうが)」からきています。
平安時代の頃から文献に記載がありますので日本では古くからなじみのある野菜です。
「冬瓜」は「冬」という漢字が使われていますが、これはどこから来ているのでしょう?
「冬瓜」の旬は夏で、7月から9月までがおいしい時期です。
「夏」って漢字が使われてもいいはずですよね。
それは、「冬瓜」は皮が厚くて丸のまま冷暗所に置いておけば、「冬」までもつといわれているからなんです。
こうした理由から、「冬」という漢字が使われるようになったのです。
自分の家でも腐らせることなく保存できるって、すごいですよね!
冬瓜の栄養
冬瓜は95%が水分からできています。
<主な栄養素とその効果>
●カリウムが比較的多く含まれています。
カリウムはナトリウムを過剰に摂取した場合、体外に排出してくれる作用があります。
ですので
・むくみの解消
・高血圧の予防
などの効果があります。
●ビタミンC
・抗酸化作用
・動脈硬化
・コラーゲンの生成
・老化の抑制
●サポニン
・ダイエット効果
日本ではほとんど見かけることはありませんが、葉やツルの部分も食べることができます。
中国などでは葉を炒め物などに使い、栄養豊富な葉野菜として知られています。
見分け方と保存法
<見分け方>
おいしい冬瓜の見分け方は次のとおりです。
●丸のままの場合
・手に持ってみてずっしりとした重みのあるもの
・皮の表面全体がうっすらと白っぽく粉をふいたようになっているものは完熟しているもの
●カットされている場合
・果肉が白く、みずみずしく感じるもの
<保存法>
●丸のままの場合
・風邪通しの良い冷暗所に置いておけば長期保存(1ヶ月から3ケ月ぐらい)が可能です。
●カットされている場合
・種とワタを取り除いて(その方が長持ちします)ラップで包み、冷蔵庫で保存して3日から4日ぐらい。
●冷凍する場合
・種とワタと取り除いて皮をむき、ひと口大や自分の好みの大きさに切ります。
そのまま冷凍袋に平らになるように入れて、1ヶ月ぐらい可能です。
使うときは半解凍の状態で炒め物などに使い、凍ったままの状態で煮物などには使えます。
種の効用
冬瓜はありがたいことに種にも効用があります。
種を乾燥させたものに
・利尿作用
・鎮咳作用
・便秘解消
・去痰作用
があるといわれています。
漢方では種を「冬瓜子(とうがし)」といいます。
アーユルヴェーダ(インドの伝承医学)では、「気を降ろす作用がある」とされ、解熱やせき止めに使用されています。
<種の食べ方>
冬瓜の種を食べる?
ちょっと馴染みがないように思いますが、そういえば冬瓜に似ているスイカも種を食べますもんね。
●種を食べる
・種を洗いザルなどに並べてよく乾かします。
よく乾かした種をフライパンなどで乾煎りして塩などで味付けして食べます。
●種をお茶にして飲む
・2日から3日ほどかけて天日干しします。
やかんや鍋などで天日干しした種とたっぷりの水を入れ弱火で煮出し、半分の量になるまで煮詰めます。
<種の効用>
●便秘気味のとき
油揚げと煮てつくる煮物など。
●水分の摂り過ぎなどむくみが気になるとき
あさりや昆布といっしょにスープなどに。
冬瓜はからだを冷やす効果もあるので、やはり夏にぴったりの野菜ですね。
淡泊な味と見た目も涼しげで、香りもないので肉や魚などともよく合います。
よくつくる料理は、鶏や豚のひき肉と煮てつくる「くず煮」ですね。
低カロリーなどでダイエット食にも適しています。
丸のまま1個で150円とかでも売っているの見かけましたので節約にもなり、食べごたえもあるのでうれしいです。