啓蟄の意味は!~これからいろいろなものが動き始める感じですね♪
2015/03/05
3月も初旬になると、植物たちもようやく芽吹き始め、虫や動物たちも「春が来たよ~!」って感じになりますね。
まだまだ寒い日が続いているのですが、なんとなくウキウキしてきます。
「寒さ暑さも彼岸まで」ですから今は、まだまだ「春遠し」なんて感じですが・・・
でも確実に少しずつですが、春が近づいているのを感じます。
今まで、外に出ないで済むなら・・・なんて考えていたのが、外に出たくなってきますからね。
啓蟄(けいちつ:3月6日ごろ)とは
だんだんと大地が暖まり始め、雪も解け始めるころ、「啓蟄」を迎えます。
「啓蟄(けいちつ)」とは「啓」はひらく、「蟄」は冬眠している虫という意味で、二十四節気のひとつである「啓虫蟄戸(すごもりのむしとをひらく)」からきた言葉です。
二十四節気って簡単にいえば季節が24等分されたものですが、知らないものもありましたので、以下に整理してみました。(四季は春夏秋冬ですが、二十四節気は、この春夏秋冬がさらに各々について6分割されたものです。)
春⇒立春 雨水 啓蟄 春分 清明 穀雨
夏⇒立夏 小満 芒種 夏至 小暑 大暑
秋⇒立秋 処暑 白露 秋分 寒露 霜降
冬⇒立冬 小雪 大雪 冬至 小寒 大寒
「啓蟄」なんてほとんど使わない言葉で、ニュースやラジオなどで耳にするくらいですよね。
「啓」は「ひらく」で「蟄」は「土中で冬ごもりする虫」という意味です。
生き物たちが冬眠していた間の長い眠りから覚め、地上へ出て活動を始める頃を指します。
冬の間、松の幹に害虫から守るために巻かれた「菰(こも)」[藁で編んだ敷物]をはずす「菰はずし」を、啓蟄の行事にするところもあります。
兵庫県の世界遺産・国宝姫路城で、毎年行われているそうです。
啓蟄のころの草花
春になってくると、散歩もおっくうでなくなり、緑のある場所に行きますと、たんぽぽなどの草花を見かけるようになりますね。
この時期しか食べることのできないものとかも、見かけるようになります。
「春は苦味を盛れ」といいますが、冬の間、縮こまっていた体に、山菜の苦味や辛みが、刺激を与えることによって、体を目覚めさせて活動的にしてくれるそうです。
この春の食べられる草花、山菜に次のようなものがあります。
●たんぽぽ・・・葉はよく洗ってなまのままサラダに。苦味の少ない花が咲く前のやわらかい葉がおすすめです。花は天ぷらに。
●よもぎ・・・・新しい新芽だけを使う。天ぷら。さっとゆでて冷水にさらしおひたしにします。
●おおばこ・・・柔らかい若葉を使う。天ぷらに。下処理の時に、葉のすじに切れ目を入れておくと、揚げているときにはじけにくくなります。
●つくし・・・・まだ青みがあって胞子が残っているものを選びましょう。甘辛く煮て卵でとじます。さっとゆでて、冷水にさらし、酢味噌やしょうゆで和えます。
※野草には命に関わるような危険な毒草もあるので、十分に注意しましょう。
散歩の途中に新鮮なものを見かけたら、きちんと食べられるか調べて、春の大地のパワーをいただけるといいですね。