膝の痛みが階段降りるときに突然・・・原因とその予防には?
2015/03/21
いつものように歩いていて、階段降りているとき、突然、膝の外側に少し痛みが・・・
大した痛みではなかったでのすが、直感的に「動く前の膝のストレッチ不足かな〜」と思い、気になったので、どんなことが原因で膝痛が起こるのか、調べてみました。
調べているうちに、これだろうと思われたのが「変形性膝関節症」と「腸脛靱帯炎」(ちょうけいじんたいえん)です。
腸脛靱帯炎
「腸脛靱帯炎」って初めて知ったのですが、この言葉を最初見たとき、どうして腸??と思ったのですが、「腸脛靱帯」って腰のあたりの「腸骨」と膝のあたりの「脛骨」をつなぐ靭帯のことなんですね。
この腸脛靱帯が何らかの原因で炎症を起こすのが「腸脛靱帯炎」なんです。
腸脛靱帯炎の原因
腸脛靱帯炎はランニングでよく起こる膝障害でランナーズニーとも呼ばれるようです。
膝の屈伸を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆(大腿骨の膝に近い部分)とこすれて炎症を起こし、膝の外側が痛むようになります。マラソン、自転車、エアロビクス、バスケットボール、バレエなどのオーバーワーク、ストレッチ不足、休息不足、下り坂、路面や靴底が硬かったりするときに生じやすくなるようです。
また靴の外側の減り方が目立つO脚の人は、擦れやすいので腸脛靱帯炎を起こしやすいんですね。
腸脛靱帯炎の予防・治療
①まずは運動をやめて安静にすることです。
②次に、大腿筋膜張筋などをストレッチしたり、冷やします。
③症状によって腸脛靭帯、大腿筋筋膜張筋に超音波などの物理療法や消炎鎮痛剤の投与を行います。
④症状の改善がみられないとき、専門のドクターやスポーツトレーナーに相談してシューズなどを見直したりします。
変形性膝関節症
変形性膝関節症の原因
変形性膝関節症とは、O脚、肥満、筋力低下、加齢などによって、膝関節の機能が低下して、膝関節の軟骨がすり減って、関節が炎症を起こしたり、変形が生じて、痛む症状です。
膝軟骨や半月板が長い期間、少しずつすり減って変形することで起こる一次性関節症と、リウマチやケガなどによって起こる二次性関節症があります。
変形性膝関節症の予防・治療
①痛みがあるときは、正座を控えたり、立ち上がるときに何かをつかまえたりして、膝に負担をかけないようにします。
②適度な運動を行い、筋力を鍛え、関節の可動域の衰えを防ぎ、痛まず長く使える膝を目指していきます。この運動によって血行もよくなり関節軟骨などの栄養状態もよくなって、痛みをやわらげることにつながります。ただし運動のやり過ぎは逆に痛みを悪化させるので要注意です。
③筋力を鍛える場合、関節に負担をかけないように太ももを中心にお尻、内股、ももの裏側、ふくらはぎ、すね、腰の筋肉を意識して鍛えます。
④膝を動かすトレーニング、ストレッチを行います。
⑤徐々に重みをかけていき、自然に強さを取り戻すためにウォーキングや自転車こぎを行います。
⑥肥満を改善して膝にかかる負荷を減らすようにします。
⑦痛みが強いときは消炎鎮痛剤を飲んだり、ヒアルロン酸を関節に注入したり薬物療法を行います。
⑧痛みや炎症を抑えるために温熱療法、寒冷療法を行います。
⑨足底板、サポーター、杖など膝を支えたり矯正する装具を利用します。
⑩症状によっては人工関節を使ったり、関節軟骨の骨棘などを切除したりする手術を行います。
こうして、いろいろ調べてみると膝痛って、女性に多く、何もしないでいると加齢とともに生じやすくなるので、生活の習慣として筋力を鍛える運動や運動の前のストレッチがたいへん大切なんですね。
この上の動画の8分55秒の部分から筋力トレーニングの方法が説明されてますので、定期的に鍛えていくといいですよ!
膝痛が原因で動くのが億劫になると、体の筋力が弱って、行動範囲が狭くなり、生活もつまんなくなるし、認知症になりやすくなるようですので膝痛にならないように今日からでも実践したいですね!