ナスの栄養とは?ナスニンの働きがすごい!
6月頃になると、きれいな紫色になった「なす」をよく見かけるようになります。
なすは、このころからだんだんおいしくなっていくんですよね~
1年中見かける「なす」なんですが、やはりこの時期になってくると料理に使う回数も徐々に増えてきます。
おいしい「なす」ですが、栄養面ではどんな感じなんでしょうか?
紫色の外見は「ぶどう」と色が似ているのでポリフェノールなど栄養価は高そうに見えるのですが・・・
一方、「なす」にはあまり栄養が含まれていないと聞いたりしますが・・・
「なす」に関することわざで「秋なすは嫁に食わすな」ってありますよね。
このことわざには3つの意味があるんです。
一つ目は秋ナスはおいしいので、憎らしい嫁には食べさせるなという意味。
二つ目は秋なすは体を冷やすので大事な嫁には食べさせるなという意味。
三つ目は秋なすは種が少ないので、子種がなくなっては困るので食べさせるなという意味。
「なす」はおいしいという表現はあっても栄養価が高いという表現は聞かないですよね~
なすの栄養
なすの成分はほとんど90%以上が水分からできています。
・糖質
・ビタミンB1
・ビタミンA
・カルシウム
・カリウム
・マグネシウム
・鉄
・食物繊維
なども含まれていますが量はそれほど多く含まれてはいません。
「なす」にはビタミン類やミネラル類があまり含まれていないので、栄養価があまり高くないといわれてしまうのです。
ナスニンの働き
確かに「なす」は栄養価の高い野菜ではありませんが、からだにすごく良い成分が含まれています。
それが「ナスニン」です。
きれいな紫紺色は「なす紺」と呼ばれこの皮にすごい成分が含まれているんです。
「なす」の皮に含まれている成分は「ナスニン」というアントシアニン系色素でポリフェノールの一種です。
活性酸素の働きを抑制する働き
ポリフェノールには抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑制する働きがあります。
活性酸素は毎日の生活の中でどうしても発生してしまうもので、原因としてあげられるものは
・「ストレス」を感じる
・食品の添加物の摂取
・紫外線を浴びる
・睡眠不足な状態
などがあります。
毎日生活していく中でどうしても活性酸素が増える傾向にあります。
活性酸素がもとになり引き起こされてしまうものとしてあげられるのは
・免疫力の低下
・老化の進行
などがあります。
「ナスニン」を食べることで、人間にとって増えてほしくない活性酸素の働きを抑える効果があることはうれしいことですよね。
血液をきれいにする働き
「ナスニン」には血液をきれいにして血流をよくする働きもあります。
血管もきれいになり動脈硬化や高血圧を予防する効果もあるといわれています。
ナスニンの特徴
ナスニンの働きの特徴として
・血液をきれいに浄化する作用
・発がん物質を除去する作用
があげられます。
ナスニンには発がん物質といわれるものの中で
・カビ
・食品添加物
・排気ガス
などに特に抑制効果がみられるそうです。
「ナスニン」は「なす」のみに含まれるポリフェノールです。
「ナスニン」の効果を効率よく摂取するためには
・旬のものを食べる。
旬<6月~9月>の時期のほうが栄養素も含まれているので、旬以外の季節のものは有効成分が少なくなります。
・いろいろな種類のなすがありますよね、その中でなるべく色の濃い、ツヤのあるものを選ぶと「ナスニン」の効果を高めることができます。
・うれしいことに「ナスニン」は加熱しても、しなくても抑制効果が80%以上と変わらないといわれています。
・「白なす」や「青なす」には「ナスニン」が含まれていません。
クロロゲン酸の働き
なすの皮の部分にはアクがあり、切った後水にさらしアクをとります。
でも本当はこの皮のアクにポリフェノールの「クロロゲン酸」が含まれています。
この「クロロゲン酸」にもすごい成分が含まれているのです。
・抗酸化作用
・がん予防
などの働きがあります。
でもこの成分はアク抜きのために水にさらすと水に溶けだしてしまいますので注意が必要です。
アク抜きのためにどうしても水にさらしたい場合もなるべく時間を置かないようにした方がいいです。
それからむかしの「なす」はアクが強かったらしいのですが、最近の「なす」はアクが少ないらしいのです。
なのですぐに調理するときなど、わたしはアク抜きせずに調理しています。
このように「なす」は確かに栄養面からみれば栄養価が高いとは言えないのだと思います。
けれども紫色の皮に含まれている成分には、すごい作用がありますから積極的に食べていきたいですね。
「なす」はわたしの好きな野菜のひとつで、「なすの天ぷら」はサイコーです。
これからもアクを取るために切って水にさらさずに、皮をむかないで調理していきたいと思います。