カビの種類って8万種も?人にいいもの、悪いものさまざま〜
今は清々しいいい季節ですが、間もなくすると、ジメジメした梅雨がやってきます。
梅雨というと、ジメジメしてカビ臭くなったりしますが、カビって不思議な存在ですよね・・・
ふつうカビと聞くと、食中毒や感染症、病気など、世の中になくてもいい存在のように思いますが、一方では醤油、納豆、チーズ、お酒などつくるときに欠かせない存在でもあるわけですから。
今までも どうして有害なはず?のカビがチーズなどについたまま食べたりするのか?いつも疑問に感じながらも、みんなが食べているんだから大丈夫ってことであまり気にせずに食べてました。
たぶん人に”いいカビ”、”悪いカビ”があるんだろう〜ぐらいにしか思ってなかったんですが、カビの種類などについて調べてみました。
カビの種類
カビは現在約8万種以上確認されているようです。
カビは、”菌糸からなる体を持つ菌類すなわち糸状菌”や”微生物の集落”のことで、キノコや酵母もこの仲間と言われています。
カビはどこでも、温度・湿度・酸素・栄養があれば、胞子が発芽して菌糸を伸ばし、菌糸体になります。菌糸体はやがて集落を作り、人の肉眼でも見えるようになるんですね。
ここで、ちょっと整理すると
「微生物」には「菌類」と「細菌(バクテリア)」があり、
「菌類」には「カビ」、「キノコ」、「酵母」があります。
これらの微生物には、人に有用なものと、害を与えるものがあるんですね。
人に必要とされているカビ
微生物の中のカビ、酵母、細菌によってつくられる発酵食品に次のものがあります。
■カビ→ 味噌、醤油、チーズ(カマンベール)
■酵母→ パン、アルコール飲料(ビール、ワイン、日本酒)
■細菌→ 納豆、食酢、発酵乳、ヨーグルト、チーズ(カテージ、チェダー、ゴーダ)
味噌、醤油といえば日本料理になくてはならないものですから、このカビの存在によって豊かな食生活が実現しているわけです。
ですからこれらのカビはわたしたちにとって必要なものです。
健康を害するカビ
健康を害するカビには黒カビ、青カビ、コウジカビ、ススカビなどがあります。
黒カビ
家の中の浴室、壁などによく見られるカビで、湿気の多い浴室・洗面所の壁、結露の発生する窓のサッシ・壁・床、台所の流し、エアコンなどに繁殖します。
低温・乾燥に強いとされる黒カビはぜんそく、アレルギーの原因となるので、アルコールなどの消毒剤を使ってこまめに掃除する必要があります。
黒カビを防ぐ対策としては、湿度が高くならないように通気をよくし、濡れているところは、こまめに拭き取ることですね。
青カビ
パン、餅、みかんなどでよく見られるのが青カビです。
青カビはペニシリンやチーズにも使われる反面、マイコトキシンというカビ毒を作り、肝臓ガン、腎臓ガンなどの原因にもなりますから注意が必要です。
コウジカビ
コウジカビは味噌、醤油、お酒などに使われますが、アフラトキシンというカビ毒を作り、肝臓ガンの原因にもなるので注意が必要です。
ススカビ
ススカビはシャワーカーテン、ビニールクロス、エアコンの内部、すのこの裏などに見られる灰黒色のものです。
農作物に被害をもたらしたり、プラスティックを腐らせたり、ぜんそくを引き起こしたりします。
こうしてみると、カビって存在自体が人にとって役に立ったり、害になったりと2面性を持つんですね。
よーく考えてみると
人もいい面、悪い面必ず2面性がありますし、
自然の海にしても人を癒す面もあれば、大荒れで災害をもたらしたりするわけですから、”カビ=悪いもの”という一面だけ見ること自体がおかしいってことですね。