ココナッツミルクの効果!ココナッツオイルとの違いは?
「ココナッツミルク」とか「ココナッツオイル」・「ココナッツウォーター」などのコーナーを作っているスーパーをよくみかけます。
「ココナッツオイル」は雑誌・テレビなどでもよく特集されたりして、たいへんなブームですよね〜
健康にも美容にもいいとの評判で、在庫切れの店舗も多かったようです。
「ココナッミルク」は「ココナッツオイル」ほど宣伝されてませんが、どんな健康効果があり、「ココナッツオイル」と比べて、どんな違いがあるんでしょうか?
どちらが、より優れている!とかあるのか?気になりますよね。
目次
ココナッツオイルとは
ココヤシの実の白い果肉部分から抽出された油のことです。
ココナッツオイルに含まれている中鎖脂肪酸は体内で消化・吸収されたあと肝臓に送られてケトン体という物質に分解されます。
このケトン体が私達の健康に役立つといわれています。
ケトン体は、体のエネルギー源であるぶどう糖がなくなったときに速やかにエネルギーとして消費されるのでただの油とは違い体に蓄積されにくいのです。
ケトン体には、心筋梗塞や脳卒中をおこす動脈硬化予防、アルツハイマー型認知症が改善される効果が報告されています。
ココナッツオイルの健康効果
●認知症予防
●長寿遺伝子活性化(老化を遅らせる)
●ダイエット効果
●動脈硬化予防
●筋肉収縮が増加
など健康に効果がありますが、一方次のような欠点もあります。
ココナッツオイルの欠点
体への吸収率が問題
↓
精製度の高いココナッツオイルの栄養成分の94%が脂質
↓
脂質が多すぎると消化・吸収されにくいのです。
ココナッツミルクとは
ココヤシの果肉部分を細かく砕きそれを絞ってできる白い液体です。
・ココナッツミルクは中鎖脂肪酸が乳化している分、吸収率が高いそうです。
・ココナッツミルクは血中のケトン体濃度が上昇しやすいのでココナッツオイルよりも健康効果が得やすいと考えられています。
通常脂肪は、体内に入ると胆のうから出る胆汁によって水分と混ざり合いドロドロの状態になります。
これを乳化といいます。
脂肪はこの状態になって初めて分解・吸収されます。
ココナッツミルクは初めから乳化しているので分解・吸収がしやすくケトン体濃度をすばやく高めてくれるんですね。
ココナッツミルクの健康効果
ココナッツミルクはココナッツオイルと同様の健康効果とともにさらに、特に①と②の健康効果があります。
①免疫力アップの効果
・中鎖脂肪酸の一種 ラウリン酸が様々なウィルスや病原菌を攻撃して体を守ります。
抗菌作用が非常に強く、あらゆる免疫に大きな効果を発揮します。
(ラウリン酸とは・・・赤ちゃんは免疫力がほとんどありませんが、赤ちゃんの体を守ってくれるのは母乳なのです。母乳にラウリン酸という成分が含まれています。)
・さらに唾液の酵素でモノラウリンに変身します。
(モノラウリン酸・・・腸の悪玉菌を攻撃するとともに善玉菌を活性化します。免疫のカギといわれている腸の中をきれいにして免疫力をあげてくれます。)
②活性酸素を抑える効果
(活性酸素・・・細胞を酸化させ生活習慣病やがんの原因の1つといわれています。)
ココナッツミルクの栄養成分
脂質・・・・・72%
炭水化物・・・12%
たんぱく質・・8.6%
ミネラル・・・3.6%
その他
ココナッツミルクには豊富なミネラル成分が含まれています。
特に銅の成分は豊富です。
銅は細胞の老化を防ぎ、抗酸化酵素の材料になります。
(抗酸化酵素・・・私達の体の酸化をとり除いてくれる酵素。)
他にも鉄分やマグネシウムも豊富で歯や骨を丈夫にすることが期待できます。
「ココナッツミルク」が「ココナッツオイル」よりすぐれている点
①カロリーが少ない
●ココナッツオイル→900KCal(100gに対して)
●ココナッツミルク→245KCal(100gに対して)
②最初から乳化されているので吸収率が高い
③下痢をしにくい
●ココナッツオイルの場合・・・乳化が十分でないとオイルが消化に刺激を与えて下痢になることがある。
●ココナッツミルクの場合・・・最初から乳化しているので消化への刺激が少ない。
「ココナッツオイル」の健康効果が話題になり、摂りいれている方も多いと思います。
わたしの場合、摂りいれようと思った時、在庫切れで「ココナッツオイル」はまだ試してませんが、最初から乳化されていて、体に吸収されやすい「ココナッツミルク」の方をまずは摂りいれてみようかなぁ〜と思います。
「ココナッツオイル」も「ココナッツミルク」も自分に合った方法で摂りいれるといいですよね。