健康

動脈硬化とは?その原因と予防、どんな病気を引き起こす?

SPONSORED LINK

動脈硬化って、よく聞く言葉ですけど、どんなことを指すのか?意外と知らない人も多いのではないでしょうか?

106835

漢字で「動脈が硬化」って書きますから、血管の動脈が硬くなること?と漠然とわかったようなわからないような・・・・

そもそも動脈ってなに?硬くなるって???

ということで、動脈硬化について調べてみました!

SPONSORED LINK

動脈硬化とは

●動脈とは、心臓から押し出される血液の流れる血管のことで、心臓へ流れ込む血液の流れる血管を静脈というんですね。

●動脈硬化とは、心臓から全身に血液を送り込む役割を持つ動脈の内壁が肥厚し硬化した状態をいいます。

動脈硬化には、「粥状動脈硬化」、「細動脈硬化」、「中膜石灰化硬化」の3つのタイプが存在します。

一般的に動脈硬化といえば「粥状動脈硬化」を指すようです。

068014

粥状動脈硬化

粥状動脈硬化とは、動脈の内側に粥状(アテローム性)のコブ(プラーク)ができる状態です。

プラークは大きくなると、血液を流れにくくしたり、突然プラークが破れて血管内で血液が固まり、血栓ができます。

この血栓が血液の流れを塞ぐ場合、または血栓が飛んでさらに細い動脈に詰まったりして、酸素や栄養を臓器に運ぶことに障害を来すようになります。

細動脈硬化

細動脈硬化とは、血管壁の老化などに伴って動脈血管の弾力性がなくなり硬くなる症状です。

弾力性がないので、血圧が高くなると血管が破裂しやすくなります。

特に脳内で破裂した場合、脳卒中になりやすく身体機能が麻痺してしまいます。

中膜石灰化硬化

中膜石灰化硬化とは動脈の中膜にカルシウムが蓄積して、骨化することで進行する動脈硬化のことをいいます。

SPONSORED LINK

動脈硬化が引き起こす病気

動脈硬化が引き起こす病気としては大きく次の2つがあります。

「血管が切れることによって起こる病気」
「血管が詰まることによって起こる病気」

①血管が切れることによって起こる病気

動脈硬化が進んで、血液の悪い状態が重なると血流がよどんで、ふくらみ(瘤:りゅう)ができます。

この瘤が大きくなり、破裂すると大量出血を起こし、命にかかわることになります。

●脳出血

脳溢血(のういっけつ)として知られ、頭蓋骨内の出血をいいます。

脳動脈瘤が破裂して脳のくも膜の内側に出血するのがくも膜下出血です。

●糖尿病性網膜症

動脈硬化により、細い血管が集まる網膜で出血して失明してしまいます。

●胸部大動脈瘤

正常のとき直径3cmほどですが、動脈硬化により倍の6cmほどになると破裂の危険性が生じます。

腹部より頻度は低いですが、放っておくと致命的になります。

●腹部大動脈瘤

胸部大動脈瘤と同じ症状ですが、血圧を高くしないようにすることが大切です。

●大動脈解離

外膜・中膜・内膜の3層構造を作っている大動脈のうち、中膜に血流が入り込んで、層構造が別々にはがれ、解離してしまう症状です。

②血管が詰まることによって起こる病気

動脈硬化により血管内にできたコブ(プラーク)が崩れると、その部分に血小板が付着し、血栓(血の塊)ができます。

この血栓によって血管が詰まると臓器に血がまわらずに正しく機能しなくなります。

●認知症

自覚症状がないぐらい小さな脳梗塞が度重なり、認知症を引き起こします。

●脳梗塞

動脈硬化により、脳虚血を起こし、脳組織が酸素や栄養の不足のため壊死、または壊死に近い状態になります。

●肺血栓塞栓症

肺の動脈が血栓によって詰まり、肺組織が壊死してしまいます。

エコノミー症候群のひとつでもあり、この場合は動脈硬化によるのではなく、下肢の深部静脈に生じた血栓が肺に流れ込んで起きます。

●心筋梗塞・狭心症

心臓に酸素や栄養を運ぶ冠動脈が狭くなり、血流量が不足し、胸痛がおこるのが「狭心症」であり、心筋が虚血状態になり壊死してしまった状態が「心筋梗塞」です。

●腎硬化症・腎不全

長年の高血圧などによって、腎臓の動脈に障害が起こり、その結果徐々に腎臓の機能低下をおこします。

●虚血性大腸炎

大腸への動脈が詰まって、必要な酸素や栄養分が供給されなくなり、大腸粘膜が虚血となり炎症や潰瘍を生じます。動脈硬化の箇所に便秘などが誘因となって発症するようです。

●急性動脈閉塞症

腕や脚、とくに太ももの動脈が血栓により詰まることによって起きます。悪いケースでは腕や脚の切断を余儀なくされます。

●閉塞性動脈硬化症

脚部の、主に大血管が狭まることによって、軽い場合には冷感、重症の場合には下肢の壊死にまで至り、歩行が困難になってしまいます。

動脈硬化の起こる原因

「粥状動脈硬化」は動物性脂肪に多く含まれる悪玉コレステロール(LDLコレステロール)などの脂肪が粥腫(じょくしゅ)となり、引き起こされていきます。

動脈硬化を起こしたり、進めたりする危険因子には、脂質代謝異常、高血圧、高血糖、高尿酸血症、喫煙、運動不足、肥満、ストレス、遺伝素因などがあります。

これらの危険因子は相互に関係してますから、因子が増えれば雪ダルマ式に動脈硬化の危険性が高まっていきます。

動脈硬化を予防するには?

動脈硬化を予防するには原因となる危険因子をなくすための生活習慣の改善が有効です。

禁煙したり、脂肪を取り過ぎないように食事法を変えたり、適度な運動をしたりなど・・・

具体的に挙げますと

●太ると血圧が上がり、脂質異常症を招くため食べ過ぎないこと。

●食物繊維はコレステロールの排泄を促すので十分に取るようにする。

●動物性脂肪より植物性脂肪・魚油を中心に取る。

●砂糖や果糖を摂り過ぎないようにする。

●大豆たんぱくは血清コレステロールを低下させるので豆類を積極的に取る。

●ビタミンEやベータカロチンを含む食品を積極的に取る。

●1日にビールなら1本、日本酒なら1合ほどと、アルコールは適量を守る。

●ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行う。

●ストレスをためない。

こちらも合わせてご覧ください↓

血管年齢若返りのために習慣にしたい3つのこと

動脈硬化が原因で病気を引き起こし、亡くなるケースが多いので、毎日の生活習慣から気をつけて血管をいつまでも若く元気にしていたいですね!

SPONSORED LINK

-健康