礼に始まり礼に終わるはなぜ大切?礼儀とクールジャパン?
「礼に始まり礼に終わる」って剣道や柔道などの武道の基本として大事にされていることですよね。
今まで何となくわかっていたように思っていたんですが、思っていたより、奥が深いんだな〜と最近感じています。
そこで「礼」について、ちょっと調べてみました。
礼とは
礼って、そもそも何なのか?
・授業などで、始まりと終わりに「礼!」ってやるものもあれば
・「お礼をする」
・「礼儀をわきまえる」
など日常的に行ってますが、いろんな意味がありそうですね。
礼とは、いろんな行事の中で決められている動作や言葉、さらに服装、道具などの総称を言います。
春秋戦国時代(紀元前770年〜紀元前221年)に儒家が人間関係をスムースにし、社会の秩序を保つための道徳的な規範をも意味するようになったのだとか・・・
礼儀と儀礼って、どう違う?
礼に関する言葉で、「礼儀」と「儀礼」ってあります。
2語を逆さにしただけの2つの言葉で何となく違いはわかる気がしますが、この「礼儀」と「儀礼」について整理してみますね。
礼儀とは
・礼儀正しい
・親しき中にも礼儀あり
・礼儀作法
など、日常的によくよく使われています。
「礼儀」とは人間関係や社会の秩序を保つために守るべき行動様式で相手に敬意を表したり、感謝の気持ちを伝える作法とされてます。
儀礼とは
儀礼とは、一定の形式に則って一定の規律をもつ行為をいい、代表的なものに宗教的・慣習的な行為、行事があります。
これが高じて、「儀礼的なあいさつ状」など形式だけを重んじる風潮も生まれてますね。
形式だけを重んじる風潮になってしまうのは、本当の意味での”儀礼の内容、背景”を知らずに代々受けつがれて、中身は受け継がれずに形式だけが受け継がれた結果、生まれてくるんでしょうね~
やはり大人になって、いろんな経験をして、知識も増えて、物事の道理など理解できるようになると「儀礼」の大切さも理解できるようになるのだと思います。
礼に始まり礼に終わるとは?
何事に対しても礼儀が大切ということを意味してます。
武道において道場への入室時、試合の前後に必ず礼をします。これは相手へ心をこめて敬意を払うためだとされています。
また試合に敗けた者に対して、侮辱な態度を取ってはならないという意味合いもあるようです。
こうやってあらためて、いろいろ調べてみると、礼って相手を敬うことにより、人間関係をスムースにして社会生活をよりよいものにしているのだなと思います。
それと相手やまわりの人にはもちろんのこと、まわりの場や雰囲気などにも感謝している気がします。
よくよく考えてみると、自然以外は人が関わっていろんなモノや場が生まれているわけですもんね。
例えば柔道の試合があるとき、その会場というのは、ある人が木を切って、木材に加工して、その加工された木材を別の人が運んで、それをさらに別の人が切ったり、組み合わせたりして多くの人の関わりでもって会場ができているわけです。
そして会場の雰囲気も応援に見に来た人、運営関係の人など、多くの人に支えられて試合ができるわけで、ある意味、多くの方のお世話になっているとも言えますからね。
さらに、追究していくと、その多くの人が生きていられるのは、空気や太陽の光など自然の恵みにも支えられているわけで、そう考えると、「生きとし生けるものすべてのものに感謝!!」ってことになるのだと思います。
そんなふうに掘り下げて考えていくと、礼儀って、
まずすべてのものに感謝!
そして相手やまわりの人を敬う!
そうすることによって、その場が愛に満ちた空間になり、いい社会につながるのかな~
こういう精神って、日本人が持ついい部分ですから、広まっていくといいですよね。
クールジャパンが世界から評価されてますけど、こうした精神を含んだモノやサービス、様式などを指すんだろうな~とつくづく思います。