キヌアの食べ方や効能は?ダイエットにいい?
雑穀の健康に関わる効果が注目されてきていますが本当に多くの種類があります。
たくさんありすぎてどれがどんな効果があるのか、いまいち理解していない人も多いと思います。
今回はそんな注目度が高い雑穀の中からスーパーフードの「キヌア」に焦点を当ててみたいと思います。
キヌアって?
キヌアはご存知のように日本の作物ではありません。
もともとはエクアドル、ボリビア、コロンビア、ペルー、アンデスなど南米の地域のものです。
近年、穀物の栄養価、健康面などの注目度が高まり、アメリカ、ヨーロッパなどで食べられるようになってきて世界各国の関心が高まり日本にも入ってきたという訳です。
キヌアは穀物として浸透していますが、本来は穀物であるイネ科ではないのです。
意外や意外なんと、ほうれん草の仲間なのです。
ただ主な可食部が穀物のような部分ということもあり、穀物に分類しているのだと思います。
同じようなものとしてソバやアマランサスもそうです。
主な原産地の南米、アンデス山脈は遥か昔、インカ帝国時代から栽培がされていたと言われています。
古くから「穀物の母」と称され、主食として食べられていたみたいです。
しかし、そんなキヌアですが、時代の流れや、国の侵略などで小麦を作るようになっていくようになっていき栽培は次第に減少していまいました。
古来からの作物が現代に蘇ったようですよね。
特徴
キヌアの特徴としてはまずその栄養価の高さがあります。
キヌアは精白米と比べると少ない炭水化物(糖質)の量で、同等のエネルギーにすると、キヌアの方が2倍のタンパク質、5倍の脂質、8倍の食物繊維、6倍のカリウム、10倍のカルシウム、8倍の鉄、を含みます。
脂質はとても良質な脂質でオリーブオイルで有名なオレイン酸みたいな不飽和脂肪酸が多く体にはとてもいい脂質です。
キヌアはまた、体内で合成できないアミノ酸である必須アミノ酸も豊富でそのバランスも牛乳に近いものです。
動物性でない食材でここまで栄養価が高いのはなかなかありません。
他にも女性に大切なポリフェノール、ビタミンB群やビタミンD、E、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルも豊富に含んでいます。
食物アレルギーが増えている現代で穀物のアレルギーも深刻です。
そんな中でキヌアはなんとグルテンフリー!
つまりアレルギーの原因であるグルテンがほとんどないのです。
なので、お米アレルギーの人でも主食にできる食材なのです。
キヌアは他の穀物と比べても栄養価は申し分ないのでアレルギーを持つ人からも注目されているのです。
近年では大豆のアレルギーからそんな人も食べられる、キヌアの味噌や醤油も生産され始めています。
女性のための栄養素、ダイエットは?
貧血が多い女性ですが、キヌアは葉酸と鉄分の効果で貧血防止に、ビタミンEと鉄分の効果で冷え性の改善にと、キヌアは女性に嬉しい効果も期待できます。
不足しがちな食物繊維も豊富なので便秘の改善にも繋がります。
白米などの主食になる食材は糖質が多く血糖値を上げる働きを持ちます。
しかしキヌアは糖質が少ない食材。
血糖値の急激な変動を起こさずに血糖値を安定させてくれる食材でもあります。
血糖値が安定すると過剰な食欲を抑えられます。
ダイエット面でも注目されているわけです。
炭水化物ダイエットを考えている人は試してみてもいいかもしれません。
他にも女性に嬉しい効果!
キヌアに含まれている成分の中に女性ホルモンと似た働きをするフェトエストロゲンというものがあります。
女性ホルモンと似ているので更年期障害や骨粗鬆症の予防としても注目されています。
また、ビタミンB2や様々な栄養素の相乗効果で皮膚や髪を綺麗な状態に保ってくれる効果があるようです。
キヌアに期待できる効果をまとめるとこんな感じです。
●ダイエット
●血糖値が高い人に
●便秘解消
●貧血
●冷え性の予防や改善
●ホルモンバランスを整えたい(皮膚、髪を美しく、更年期障害や女性特有の疾患に)
効果がアップする一つとして、キヌアはビタミンCと一緒に食べるとより効率よく鉄分が吸収されます。
フルーツとは合わせにくいと思うので野菜の中でビタミンCの多いブロッコリー、ピーマン、ジャガイモなどと食べてみてください。
どんな食べ方がいいの?
キヌアの食べ方ですが、簡単に白米と混ぜて一緒に炊くのがいいでしょう。
他の雑穀と同じですね。
他には茹でたものをサラダにのせたり、味噌汁の具の一つにしてもいいと思います。
味は基本的に強くないので味が濃いものと合わせてもいいです。
生や茹でてあるものがよく売られていますが中には発泡したもの(煎ってあるもの)もあります。
それはシリアルのように利用できますので手軽でオススメです。
ペルーでは、キヌアを粉にして小麦粉がわりにビスケットやケーキを作っているようです。
日本では生産があまりまだされていないので単価が高くなかなか手を出しにくい現状ですが次第にそのような食べ方もされてくるかもしれませんよね。
今回はキヌアについて見ていきました。
日本に入ってきて年数が経っていないので市場価格はそんなに安いものではないのですが是非とも一度食べてみてください。