アマランサスの効能と食べ方いろいろ!
日本特有の野菜、穀物も数多くありますが、最近は外国原産の雑穀がブーム!
真新しいのが続々とメディアに登場していますね。
今回はそんな雑穀の中の一つ
スーパーフードのアマランサスを取り上げてみたいと思います。
アマランサスの基礎知識
アマランサスは、別名「スーパーグレイン(驚異の穀物)」とも言います。
メキシコやペルーなど中南米でインカ帝国のころから栽培されてきた植物で、実は穀物として、葉は野菜として食されていました。
別名の通り他の穀物に比べ、豊富な栄養素を含んでいます。
アマランサスの原産地もキヌア同様に南米ペルーです。
古代インカ帝国で紀元前5000年頃から栽培されており、豆類・トウモロコシと並ぶ貴重な食べ物だったらしいです。
日本には江戸時代に観賞用として伝来し、江戸の末期には東北地方で「赤粟」として小規模ながら栽培が行われていたみたいです。
青森県の恐山で修行する修行僧たちがアマランサスを食べながら修行していたことから「仙人穀」と呼ばれていたようです。
それから現在はアメリカを中心に栽培のしやすさアレルギーがおきにくいグルテンフリーの特性や栄養価の高さから注目され始めています。
現代の日本では、秋田県や岩手県産の完全無農薬のアマランサスを購入することができます。
ちなみに穀実用や野菜用、観賞用など十種類弱の品種があり、野菜として食べられる葉の部分もタンパク質含有量が高く「熱帯のホウレンソウ」と言われています。
アマランサスの特徴として栄養面では、たんぱく質の含有量が目立ちます。
可食部100gあたりのたんぱく質量は16.7gで、これは薄力粉の2倍、精白米のおよそ2.5倍です。
たんぱく質の質も良く、吸収率が高いです。
体に必要な必須アミノ酸のリジン、メチオニン、フェニルアラニンをバランスよく含んでいます。
良質なタンパク質は、筋肉や皮膚の組織をつくるのに欠かせない栄養素で、コラーゲンの生成、肌のハリを保つ効果があります。
中でもリジンは、成長期に欠かせないアミノ酸で、美容の面にも大切なものです。
肌への吸収率が高く、肌を柔軟にしたりくすみの原因となる糖化を防いだりしてくれます。
現代食に不足しがちなリン、カリウム、ナトリウムなどのミネラル類も多く含まれています。
精白米に比べてカルシウムは28倍、鉄分はおよそ50倍も含まれています。
これらは骨や歯を丈夫にし、ストレスの抵抗力を高め、貧血を予防してくれます。
効能
先ほど述べたように、アマランサスには美肌効果のある必須アミノ酸リジンも豊富にふくまれています。
また、リジンにはカルシウムの吸収を促し、筋肉をつくる働きがあります。
アマランサスは食物繊維も豊富に含まれているので、便秘改善&デトックスに効果的です。
カルシウム、マグネシウム、銅、亜鉛、リン、カリウムなど豊富なミネラルが含まれていますがこれらは、丈夫な骨と筋肉をつくり、エネルギー源として欠かせない栄養素。
年を重ねて行く事に気になる白髪を予防する効果もあります。
ビタミンA、C、E、K、B5、B6、葉酸、ナイアシン、リボフラビンなど豊富なビタミンや抗酸化物質を含んでいます。
これらは免疫力を高める働きがあります。
期待できる効果をまとめてみると…
●便秘解消
●貧血
●冷え性の予防改善
●肌荒れ防止(美肌作りに)
●PMS(月経前症候群)・生理痛などの改善
●免疫力をアップ
と、なります。
若い女性に不足しがちな亜鉛、ビタミンB郡は女性ホルモンと大きく関わる生理痛、ニキビ、PMSの改善にも役立ちます。
アマランサスの食べ方
雑穀なので基本的にはご飯と一緒に炊くのがいいと思います。
同じく南米原産のスーパーフード、キヌアは一度水で洗わないといけませんが、アマランサスは洗わなくてもご飯と一緒に炊いてしまって問題ありません。
割合としては、他の雑穀を使用しないのであれば3合の米に対して、20gくらいが適量ではないかと思います。
モチモチとした食感が楽しめます。
他には、フライパンにアマランサスを入れてポップコーンのように弾けさせたもの(ポップアマランサス)を作っておくと、サラダなどのトッピングにも簡単に利用できます。
スープ、炒めもの、炊き込みご飯、お菓子、パン、和物、グラノーラなどアマランサスを生、ポップを用意しておけば応用はいくらでもできます。
クセや味があまりないので調味料みたいに少し加える感覚で使ってみてください。
今回はアマランサスについて見ていきました。
小さな雑穀が大きな力を持っていることにびっくりしますよね。
そんな雑穀の力を上手く取り入れて健康的な体を作っていきましょう!