塩の効果!料理以外の活用法は!
塩は重要な調味料で、少し加えるだけで味に深みがでます。
ぜんざいなど味付けは砂糖だけの甘さかとおもいきや、塩を少し加えることによって、甘さがぐっと引き立ってきます。
塩は料理にはもちろん、料理以外にもいろいろな活用法があります。
いろんな力を発揮する塩をもっともっと日常的に上手に活用していきたいですね。
目次
塩の効果
私たちが生きていくうえで、塩なくして生きてはいけませんが、摂り過ぎれば問題となり、また反対に不足しても体によくありません。
塩は、私たちのからだにさまざまな効果をあたえてくれます。
からだの中の水分の量を調節する役目
塩はからだのエネルギーにはなりませんが、からだの中で重要な働きをしています。
塩はからだの中で、塩素とナトリウムにわかれて、体重のだいたい60%から70%を占める水分に溶け込んでいます。
血液やリンパ液などに溶け込んだ塩は、一定の濃さで血液などに溶け込み、からだの中の水分の量を調節する役目をしています。
私たちのからだにとって水はとても重要なので、水の量がいつも保たれていないと、栄養をきちんと吸収することができなくなってしまうのです。
消化液の成分としての働き
胃、腸、肝臓、すい臓などは、それぞれに成分の違う消化液が働いていますが、塩はそれぞれの消化液の成分として重要です。
塩素は、胃液の胃酸の主成分で、だ液の中では、ジアスターゼという消化液の働きを活発にするなどの役割をしています。
このほか、ナトリウムはからだを動かすときに、筋肉を収縮させる働きを助けたりなど、人体になくてはならない成分なのです。
塩が不足すると体内の塩分濃度のバランスがくずれる
最近の風潮として、塩の摂り過ぎを気にして、塩の量をなるべく減らす傾向になっています。
もちろん摂り過ぎは問題なのですが、中には塩を食べない方がいいと考えている人もいます。
塩は体内の血液に混じり、細胞の中の古いものと新しいものを入れかえるために体中をめぐって、新陳代謝を促しています。
なので塩分が不足したり、汗や尿として体外に塩が排泄されたりすると新陳代謝の機能がうまく働かなくなり、肌がかさかさになったり、みずみずしさがなくなったりするのです。
他にも消化能力が落ち、おいしさを感じなくなったり食欲も減退することにもなります。
吐き気やむかつきなど胃腸障害も起きることにもなってしまいます。
筋肉も弱くなり、足腰にも影響がでてきます。
塩分をとらないでいると、冷え症になったり、無気力になったりさまざまな影響がでてきます。
塩の効果を料理で工夫する
塩は、摂り過ぎもよくありませんが、量が少なければ少ないほどいいものでもありません。
塩を少し摂り過ぎたなぁと思っても健康な人なら、汗などと一緒に体外に排出されたりします。
料理するとき、スープなどをつくるとき、塩をいれるとき何回かに分けて入れると、表面に近いところに塩分が多くなるので、最初に口にしたとき塩分を強く感じますので、塩の入れ方などを工夫し、塩の量を少なくし、塩分を十分感じるようにします。
塩分の多い食事をしたなぁと思ったときは、食物繊維やカリウムが多く含まれている野菜や果物や豆類を多くとるようにします。
食物繊維は、塩分を吸着し、腸から塩分が吸収されるのを防ぎます。
カリウムは塩分を体外に排出する作用があります。
塩の活用法
くだものの洗浄
くだものを食べるとき、ぶどう、さくらんぼなど塩水に漬けてから水で洗い流します。
オレンジなどのかんきつ類は、皮にワックスがついている場合、塩でこするように洗うと落ちます。
皮をそのまま使うときなどに安心ですね。
魚を洗う
魚のヌメリや汚れが、塩を使うことで落ちます。
水だけではなかなかとれないときなど、塩を使うと殺菌効果もあります。
貝を洗う
はまぐりやアサリなどの貝類を、洗うときに塩をつけて貝と貝とをこするように洗うと汚れがよく落ちます。
あわびを洗うときは、貝から身をはずして塩でこすると、黒くなっている部分が落ちます。
貝の砂だし
貝を買ってきて砂出しをしないといけないときは、ボールなどに3%ぐらいの食塩水に貝を入れて、フタや雑誌などをのせて暗い環境にするか、暗い場所に置きます。
使う塩は粗塩がよく、精製された塩を使う場合は、砂を吐き出す力が弱くなるため砂を出すのに時間がかかってしまいます。
塩は、なるべくとらないほうがいいのかとおもっていましたが、摂らな過ぎもからだに良くない影響がでてくる場合もあるということです。塩を摂り過ぎたなぁとおもったら自分で工夫して、体外に塩分を排出するようにするといいですよ。