塩とは?体にいいの?種類によって味が違う!
塩ってどんなイメージですか?
塩と一口にいってもいろいろな種類があります。
毎日塩を食べてはいますが、塩にはどんな効果があるのか?意外によく知らなかったりしませんか。
一見、塩は「塩分過多・・・」など悪者扱いされているような気もしますが、本当にそうなのでしょうか?
食には欠かせない塩のこときちんと知っておきたいものです。
ちょっと値段は高かったですが、いつもと違う天然の塩を買って料理に使ったら、ちょっと入れただけで、いつも使っている塩より、とっても美味しく感じられ、やはり「塩」って大事だなって思います。
目次
塩の性質
通常、わたしたちが食べている塩は、多くの場合、海から採取されたものです。
海水には、水分が約96.6%、塩分が3.4%溶けているそうです。
塩分のうち約80%が塩化ナトリウム(食塩)で、他にも硫酸マグネシウム、塩化カリウム、硫酸カルシウムなどの塩類が含まれています。
塩はこの海水を原料にして作られます。
塩に含まれている成分、ミネラルの含有量によって塩の純度や味が異なります。
塩分のとり過ぎは高血圧や心臓病などの病気の原因になるといわれてますが、塩分が不足すると腎臓の血液をろ過し、尿を排泄する働きが衰えたり、冷え症や無気力になったりします。
ですので塩分は適度な量をバランスよくとることが大切です。
塩の種類
【現在日本で売られている塩とは】
・日本国内で海水から作る純国産の塩
・海外で生産や再製加工された外国産の塩
・輸入された外国産の塩を日本国内で再製加工した塩
に分類されます。
【塩の種類】
・海塩
・土塩
・井塩
・泉塩
・岩塩
・湖塩
など海以外にも自然に存在する塩が多くあります。
日本には岩塩や湖塩がないため、昔から海水を原料とした塩作りがおこなわれています。
日本で流通している多くの塩は、海塩または再製加工塩(外国の海塩・湖塩・岩塩などを原料として再製または加工した塩のこと)です。
塩の成分の違い
塩の種類によって含まれる成分にはどのような違いがあるのでしょうか?
塩は成分の含有量によって分類されます。
1.高純度塩
塩化ナトリウムが99.5%以上の塩のことです。
2.中純度塩
塩化ナトリウムが94%以上の塩のことです。
3.低純度塩
塩化ナトリウムが94%未満の塩のことです。
この純度の自然海塩は、味がまろやかで料理をつくるときの塩として使うのに適しています。
・純度99%以上の塩は、通常は乾燥塩です。それ以下は湿った塩です。
・天日塩、湖塩、岩塩を溶解して再結成させた塩の中には、精製して純度を高くしたものがあります。
その塩が、特級精製塩、精製塩、食卓塩などです。
塩の種類と味
塩には5種類の味があるとされています。
甘味塩
塩化マグネシウムと硫酸カルシウムの多い塩で、塩辛味の中にもまろやかな甘味を感じます。
塩化マグネシウム自体は苦味がありますが、少量だと後味は甘く感じられます。
苦味塩
塩化マグネシウムと硫酸マグネシウムの多い塩で、塩辛味と同じくかなり強い苦味も感じます。
硫酸マグネシウムが多いと後味も苦く感じます。
このタイプは天日塩に多いとされます。
酸味塩
塩化カリウムの多い塩で、塩辛味と同じく舌にしみるような酸味も感じます。
かん味塩
塩化ナトリウムの純度がきわめて高く、他の塩類がほとんど含まれていない塩です。
このタイプは、直線的な塩の辛味しか感じることができず、その代表が「精製塩」とされています。
岩塩もこのタイプに入ります。
美味塩
塩化ナトリウムの純度があまり高くなく、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、塩化カリウム、塩化マグネシウムのバランスがとれています。
塩辛味の中にも酸味、甘味、苦味がバランスよく感じられ総合的に美味しさを感じます。
塩の1日の摂取量
1日の摂取量の目安
男性8g未満
女性7g未満
と日本では、されています。
参考に
小さじ1杯・・・6g
大さじ1杯・・・15gとなっています。
塩を使ってからだをよくする方法
乾燥するときなどかぜを予防したいとき
●塩には細菌を殺菌する力があるので、3%ぐらいの薄い塩水を作りうがいをします。
のどを消毒して風邪を予防してくれます。
冷え症予防に足浴する
●洗面器やバケツを用意して40℃~42℃くらいのお湯を入れ、そこに塩をひとつまみ入れます。
足浴をすることにより血行がよくなります。
お湯の温度は、自分流にアレンジして上半身が少し汗ばむくらいまでおこなうと、からだ全体があたたまります。
眠れない夜に
眠れない夜に、ホットミルクを飲むと眠りに入りやすくなるといわれていますが、そこに塩を少し(塩辛く感じない程度)加えて飲む方法がヨーロッパでは、伝えられています。
塩は、からだに必要不可欠な存在ですが、「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」ってことになりかねませんね。
塩は、料理に使うだけでなく、いろいろな活用法がありますね。
塩分の摂り過ぎに気をつけて昔から伝わっている塩の活用法を知ったり、用途別にお気に入りの塩も見つけたいですね。