春野菜の種類は?特徴や栄養は?旬の野菜を食べて元気に!
春野菜が店頭に並び始めると春を感じますよね~
春って何か新しいことが始まりそうでワクワクした気分にもなります。
「アスパラガス」や「新たまねぎ」「たけのこ」などいろいろな旬のものを食べると元気になれそうですね!
寒い冬を乗り越えて、育ってきた野菜たちだから、私たちにパワーを与えてくれるのかもしれません。
春野菜の特徴
「春は苦味を盛れ」といいます。
「春は苦いものを食べなさい」という意味です。
山菜の苦味や辛味が冬の間に縮こまっていた体に刺激を与えて体を目覚めさせ、体の中でも自律神経のバランスが冬型から夏型へと変化し、活動的にしてくれます。
苦味のある山菜にはポリフェノールやミネラルなど、細胞を活性化させる成分が多いのです。
春野菜の種類や栄養
筍(たけのこ)
たけのこは古くから食べられており、「古事記」にも記載があります。
たけのことは、竹の地下茎の節から出る若芽のことです。
10日(一旬)で竹になるほど生長が早いので「筍」とも書きます。
たけのこの種類
●孟宗竹(もうそうちく)
一般的にたけのこといえば、「もうそうちく」のこと。
やわらかくて香りも良く、比較的えぐみも少ないのが特徴です。
3月中旬から5月頃
●淡竹(はちく)
淡竹は皮が赤みを帯びたような薄い茶色で、産毛がほとんどなく、つるっとしています。
5月から6月頃
●根曲がり竹(ねまがりだけ)
太さ1㎝~2㎝の細たけのこです。
5月から6月頃
たけのこのおいしい時期
4月から5月頃
栄養成分
・食物繊維セルロースが豊富
・たんぱく質
・ビタミンB1、B2
・カリウム
アミノ酸の一種である
・グルタミン酸
・アスパラギン酸
・チロシン
これらはうまみのもとと言える成分です。
「チロシン」は切り口に見られる白い粉のことです。
「チロシン」を摂取すると脳内物質のドーパミンが増加して気力がアップするといわれています。
洗い流さずにそのまま食べても大丈夫です。
アスパラガス
ヨーロッパでは紀元前から栽培されていましたが、日本には江戸時代に観賞用として輸入され本格的に栽培されるようになったのは、大正時代になってからです。
おいしい時期
5月から6月頃
栄養成分
・カロテン
・ビタミンB群
・ビタミンC
・ビタミンE
が含まれる緑黄色野菜です。
・アスパラギン酸
アミノ酸の一種が多く含まれています。
・ルチン
穂先に含まれています。
毛細血管を丈夫にし、動脈硬化の予防に効果があるといわれています。
玉葱(たまねぎ)
エジプトでは紀元前から栽培されていたといわれています、日本では明治時代から本格的な栽培が始まったとされています。
春に出回る新たまねぎは刺激臭や辛味などが少ないので、スライスしてサラダにして食べる生食に適しています。
おいしい時期
新たまねぎ
4月から5月頃
栄養成分
・糖質
・ビタミンB1、B2
・ビタミンC
・カルシウム
・カリウム
・硫化アリル
ネギ類に共通の香り成分
ビタミンB1の吸収を助け新陳代謝を活発にする働き
コレステロールの代謝を促進
血液サラサラ効果
高血圧、脳血栓、動脈硬化、糖尿病などを予防する効果
硫化アリルは加熱すると糖度の高いプロピルメルカブタンに変化します。
血液サラサラ効果を期待するなら生で食べます。
山椒(さんしょう)
日本各地の山野に自生します。
●木の芽
やわらかい若芽
手のひらでパンとたたいて香りを出します。
煮物や吸い物に添えて青みと香味を楽しみます。
●木の芽
3月から5月頃
●青ざんしょう
6月から7月頃
●実ざんしょう
11月
栄養成分
サンショオール
・・・さんしょうの辛味成分
基礎代謝上昇や食欲増進の効果があります。
殺菌抗菌効果も高く、昔は虫下しとしても使われていました。
莢豌豆(さやえんどう)
古代ギリシャ、ローマ時代から栽培されてきました。
日本へは7世紀から8世紀頃伝わり、江戸時代から本格的に栽培されるようになってきました。
さやえんどうは、えんどうを早採りしたものです。
おいしい時期
4月から5月頃
栄養成分
・カロテン
・ビタミンC
・食物繊維
<豆の部分>
・たんぱく質
・ビタミンB1
・必須アミノ酸のリジン
集中力を高める効果
体の成長を促進する働き
品種として
・小型の「絹さや」
・おおぶりの「オランダさやえんどう」
・肉厚の「スナップエンドウ」
などがあります。
動物が冬の間冬眠して春になり体を目覚めさせるように、人間も冬の間活動量が少なくなっていた体を春になりだんだんと活動的になっていくためにその季節のものを食べることで、活力をつけていくのですね。
ビタミンが多く含まれた旬の野菜を食べて、「三寒四温」のこの季節を乗り切っていきたいですね。