瞑想のやり方と効果|中村天風の安定打坐
2019/03/17
瞑想をやる人がまわりに増えてきました。
私もかれこれ15年ほどやってます。
体はお風呂に入ったりして洗って汚れを落としますよね。
では、心の汚れは、どうやって洗うのでしょうか?
心もケアしないと日頃のストレスや嫌なこと、疲れや雑念など知らず知らずのうちに心にたまって心が汚れていきます。
今の世の中、暗いニュース、テレビは人の不幸や過ちにフォーカスしたもので溢れていて、注意しないと、マイナス情報ばかりに脳や心が汚染されていきますからね。
そんなとき、瞑想がいいんですよ~
心を洗うには瞑想が一番!
瞑想を行う時間帯は、朝や寝る前がいいようです。
瞑想の効果は
瞑想の効果として、わたし自身が実感していることなんですが、次のようなことがあります。
・心が洗われる。
・スッキリしてリラックス状態になれる。
・無心になれる。
・いい直感がはたらくようになる。
・不思議に物事がすいすい思ったとおりに進んでいく。
・健康になる。
・心が安定する。
中村天風師の安定打坐(あんじょうだざ)
瞑想は、人によっていろいろなやり方があります。
わたしの場合、以前はTM瞑想という心の中でマントラ(ある言葉)を何度も何度も唱えるやり方を行ってました。
これはいつでもどこでも目を閉じてできるのでいいのですが、より効果を実感できるやり方がブザーを使った瞑想です。
これは中村天風師が考案したブザーを使った瞑想法です。
このやり方は”安定打坐”という呼ばれるやり方で非常に簡単にできるんです。
そもそもこの中村天風師を知らない方も多いと思いますが、松下幸之助氏をはじめ財界の創始者や総理大臣、有名なスポーツ選手などが師事していた偉大な方で、天風師の生涯や哲学を知ると、こんなすごい人がいたなんて、びっくりです!
中村天風師がどのようにしてブザーを使った瞑想を考案したか?
ちょっと説明しますね〜
中村天風師は軍事探偵の後、不治の病と言われていた「馬が駆け出すように速く悪くなってしまう奔馬性の肺結核」にかかってしまい、この病を治すために世界中をまわり、なんとか治そうと世界的に著名な先生に会っていくのですが、答えが見つからずじまいでした。
体も衰弱しきって、絶望の中、「どうせ死ぬのなら日本に帰ろう」とあきらめていた日本への帰途の途中で、ヨガの聖人に出会い、ヒマラヤで修業することになります。
そこで苦難の修業を行いながら、無心の境地を体得し、人間の持つ自然治癒力で死の病も治し、帰国することになります。
ここで体得した無心の境地なんですが、天風師がある日、コンセントが引っかかって抜けてしまい、大きなブザーが鳴ってしまいました。
このブザーが鳴り終わった瞬間に一瞬、ヒマラヤでの修業時の無心の境地と同じ境地になったそうです。
これをヒントにブザーを使った安定打坐を考案したそうです。
初心者でも簡単にできる瞑想のやり方
この安定打坐、瞑想について、ブザーを使ったやり方を簡単に説明しますね。
①体勢は胡座でも正座でも椅子に腰かけてもOKです。
まず目を閉じ、姿勢を正して背筋を伸ばし、深呼吸し、呼吸と心を鎮めます。
②手は双輪の印を組み、下腹のあたりにおきます。(下図参照)
③後は何も考えずに時々鳴るブザーの音に集中するだけです。
ブザーの音が必要な方はこちらから聞いて下さいね!
↓↓
12分ほどブザーが鳴ったり、止んだりしますが、ひたすら何も考えずに音にだけ集中するように気軽に取り組んでみて下さい!
たったこれだけです!
たいへん簡単ですよね!
最初は雑念妄念だらけの”多念多心”の状態から
ブザーの音に集中することにより、
一念一心になります。
この一念一心の状態から、ブザーが鳴り終わるその時、
一瞬ですが、「ふわっ」としたなんとも言えない無念無想の状態になり、天との一体感が味わえます。
私の場合は毎朝12分間欠かさず行ってます。
時間に余裕がない時は、4、5分でもいいですし、逆に余裕があるときは30分~1時間行うことをおすすめします。
長時間座るときには、座禅用の座布団を使用すれば、足がしびれづらくなり、長時間姿勢を保ちやすくなりますよ。
またブザーのかわりに仏壇で使うおりんの音などもいいですよ。
自分で「仏壇のおりんの音を3分おきぐらいに録音して使う」など自分が心が洗われる音をうまく活用するといいですね。
こんなに簡単にできて、心が洗われ、健康になって、物事がうまくいくのなら5分でも10分でも毎日の習慣にしない手はないですよね。
世の中の大成功者の大半が瞑想を行っている事実もうなずけますね。