芝生の手入れの仕方って?必要な道具は?
映画などで、美しい緑の芝生の上でガーデンパーティをしているシーンを見かけたりします。
また、ゴルフをする方ならゴルフ場のような美しい芝生が自宅にあったら・・・などと思う方もいるでしょう。
「隣の芝は青く見える」のことわざのように、美しい芝生っていいですよね。
芝生にはさまざまな種類があり、概して丈夫な植物なので初心者でも十分育てることはできますが、美しく育てるとなると結構な手間がかかるようです。
日常的な手入れとして、しなければならないのは水やり、芝刈り、除草の3つです。
それぞれの詳しい手順と、その他の手入れの仕方、必要な道具についてみていきましょう。
水やり
春・秋は3~4日に一度、夏は毎日水やりをします。
天候・日当たり・風通しなどの条件によっても違ってきますが、地面がからからに乾いてきたころに与えるようにすればいいでしょう。
また、猛暑のときには朝夕、2回水やりをします。
他の植物でもいえることですが、特に夏は日中の暑い時間帯に水やりをすると、葉や根が蒸れてダメージにつながります。
水やりは、早朝や日没後に、地中深くまで水が浸みこむまでしましょう。
水やりが十分でないと、根が横へ伸びてしまい強い芝生に育つことができないし、美しくもなりません。
面積が広い場合はスプリンクラーも使って、しっかり水やりをしましょう。
目土入れ
芝生の上から薄く土を撒く作業で、発芽を促進する効果があります。
排水性の高い砂に場合によっては肥料をまぜて使います。
この作業によるデメリットはグランドレベルが高くなることで、単純に考えても1年に1cmの土を10年間撒けば、10cmも高くなってしまい、最終的には芝生を張り替える必要がでてきます。
一般家庭では数年に1度すればいいでしょう。
除草
雑草は土の養分を奪い、日陰を作り、病害虫の原因にもなり、放置するとあっという間に増殖して美観を損なうという厄介者です。
見つけたら小さいうちに根元から引き抜いてしまいましょう。
手作業では限界がある場合、芝生専用の除草剤を使いましょう。
「土壌処理剤」は雑草の発芽を抑えますが、生えている雑草には効果がありません。
「茎葉処理剤」は直接雑草に散布して枯らし、即効性があります。
サッチング
サッチングとは美しい芝生を維持するために枯れた葉などを取り除く作業で、熊手やレーキなどを使って行います。
芝の枯葉を放置すると日当たりや通気性がおちて、水が地面に浸みこむのを妨げます。
また湿った枯葉はなかなか乾かず、病害虫の棲家になったり蒸れの原因になったりします。
中腰での作業になるため大変な労力が必要ですが、分解剤を撒いたりサッチングマシンを使ったりする方法もあります。
エアレーション
芝生に穴をあけて通気性を良くする作業です。
芝生は一度植えると土を耕すことができない上に、人が歩いたりして地面は固くなる一方です。
ローンスパイクやローンパンチとよばれる道具を上から足で踏んで、15~20cmの間隔で深さ10cmほどの穴をあけます。
穴に肥料を撒いてやると、土が活性化しさらに効果があがります。
芝刈り
芝生は上への成長を止められると横へ成長する性質をもっていて、芝刈りをすることによって美観を良くするだけでなく成長も促します。
また、芝刈りをすると芝の密度があがって雑草も生えにくくなります。
際の部分は人に踏まれにくく、芝刈り機でも刈りにくいのでハンディバリカンなどで刈るといいでしょう。
またエッジナイフがあると、コンクリートや枕木などとの境目をシャープに切り揃えることができていっそう美しい仕上がりになります。
芝刈り機
30坪以内の庭だと手動か電動、それ以上なら電動かエンジン式がいいでしょう。
また刈る方式には2種類あって、リール式はドラム状の歯が縦回転するタイプ、ロータリー式は円盤状の歯が横回転するタイプです。
仕上がりにこだわるならリール式がお勧めです。
まとめ
芝生の手入れに必要な道具としてまとめてみると次のとおりです。
・ホース、スプリンクラー(面積が広い場合)
・熊手、レーキ、サッチングマシン
・ローンスパイク(ローンパンチ)
・ハンディバリカン
・エッジナイフ
・芝刈り機
芝生の広さ、どの程度の芝生を維持するかによって、必要な道具は変わってきますが、手を入れれば入れるほど、芝生に対して愛着もわいてきますね。