土の種類って?園芸にはどんな土がいい?
ホームセンターなどの園芸コーナーに行くと、たくさんの種類の園芸用土が売られていて、どれを買えばいいのか初心者にはよくわかりませんよね。
培養土とよばれている土は、そのまま使えるように配合されていてほとんどの植物に向くように作られています。
また、種まき用・ラン用などと特化された商品もあって初心者にはありがたい限りです。
けれどもメーカーや値段によって品質に差がありますから注意が必要です。
あまりに安価なものや、成分の表示のないものは避けましょう。
また、コンテナなど限られたスペースで使うには培養土はお手軽ですが、庭に撒くとなると大変な費用がかかってしまい効率的とはいえません。
以下に、代表的な園芸用土の特徴をまとめましたので、植物の特徴を知って自分で配合してみてはいかがでしょうか。
基本用土
土を配合するときに基本となる土です。
通常、単独では用いず植物の好みにあうよう改良用土をまぜて使います。
●赤玉土
褐色で粒状の土で保水性、水はけに優れています。
無菌なのでデリケートな植物にもむきます。
使いつづけると、粒がつぶれて水はけが悪くなるので安いものは避けましょう。
乾燥させてつぶれにくく改良した硬質赤玉土もありますが、割高です。
●鹿沼土
栃木県鹿沼市で産出される軽石です。
水はけがよく、酸性なのが特徴で、特に酸性を好むツツジ科の植物やブルーベリー、フランネルフラワーなどに向いています。
挿し木をするときにもよく使われる土です。
また、鹿沼土は濡れると濃くなるので、乾いているのか湿っているのか一目でわかるのが便利な点です。
改良用土
●腐葉土
自然界では、落ち葉などをバクテリアやミミズなどの土壌生物が長い時間をかけて分解して土状になり作られます。
通気性、保水性、保肥性に優れ、連作障害など栄養分や微生物のバランスが悪くなった土を甦らせる働きもあります。
●堆肥
有機物(落ち葉、もみ殻、牛糞、鶏糞など)を微生物によって完全に分解した肥料です。
通気性、水はけ、保水性、保肥性に優れています。腐葉土は不完全に発酵されたもので葉などの形状が残っているのに対し、堆肥は原型をとどめません。
また良質なものは匂いもあまり気にならないそうです。
●ピートモス
ミズゴケやアシなど水辺の植物が堆積し、バクテリアなどの作用によって分解して土状になったものを乾燥、粉砕したものです。
保水性に優れていて、土を酸性にする性質をもっています。
●バーミキュライト
とても軽い鱗状の土で黒雲母を主成分とする鉱物を園芸用に加工したものです。
多孔質で保水性、保肥性に優れています。
通気性にも優れていて植物の根の呼吸を妨げないそうです。
また、無菌用土であるためデリケートな植物にもむいています。
●燻炭(くんたん)
もみ殻を炭化させたもので通気性、保水性に優れています。
アルカリ性であるため、酸性の土を中和させる働きをもっています。
微生物の活性化や増殖にも役立ち、連作障害の防止につながります。
まとめ
たくさんの種類の土のなかから自分で選んで配合した土を作り、植物が成長していく姿をみるのは格別の楽しみですよね。
土づくりは栽培の基本です。
育てる植物の好みの土を知って、心をこめてお世話すれば植物も必ず期待に応えて順調に育ってくれるでしょうね。