重曹で洗濯?柔軟剤としても?部屋干しの生乾きの臭いもとれる?
重曹って洗濯にも使えるんですよね~
重曹とは、そもそも炭酸水素ナトリウムのことで別名重炭酸ナトリウム、重炭酸ソーダ、略して重曹と呼ばれています。
重曹は洗濯のとき汚れを落としたり、柔軟剤として洗濯物をやわらかくしてくれる作用もあったり・・・
おまけに部屋干ししたときの生乾きの臭いまで消してくれる作用まであったり・・・
と、こんな作用まであるので、重曹って洗濯のときもたいへん役に立つんです。
洗濯のとき重曹をプラスする
基本的に汚れというものは酸性のモノが多く、アルカリ性で中和して汚れを落としていきます。
アルカリ性が強いほど汚れが落ちやすくなります。
重曹はアルカリ性ですが、重曹だけでは、洗濯の汚れそのものを落とすことは難しいといわれています。
それは、洗剤はPHが9~10のアルカリ性で、重曹はPHが8の弱アルカリ性のためです。
ですので重曹だけで洗濯しても汚れや臭いが残ってしまう原因にもなります。
なので、洗濯のとき重曹をプラスすることで、汚れや臭いが落ちやすくなります。
<洗濯用液体せっけんや粉せっけんに重曹をプラスする>
1.まず、洗濯機に重曹を洗剤より先に入れます。
重曹の量
・・・2分の1カップから1カップぐらいです。
自分の使っている洗濯機の容量の大きさで、量を増やしたり減らしたり、汚れの落ち具合で量を増やしたり減らしたりしながら、洗濯していくなかで自分なりに変えていくといいと思います。
2.合成洗剤ではなく、洗濯用液体せっけんや粉せっけんを使います。
洗剤の量
・・・決められた量の半分から70%ぐらいにします。
洗剤の量も洗濯の落ち具合で、量を増やしたり減らしたりしながら、自分で変えていくといいでしょう。
<重曹で洗濯するときの注意点>
●肌荒れの予防のためにもゴム手袋を使用する。
●重曹は粉せっけんと比べても水に溶けにくく、普通の水道水では溶け残ってしまう可能性があります。
できれば水温30℃から40℃のぬるま湯にするとよく溶け、洗濯できます。
最初に重曹を洗濯機に入れるとき、よく溶かしてから入れのもおすすめです。
お風呂の残り湯を使うのも、重曹が溶けやすくエコにもつながります。
●一部のドラム式洗濯機など重曹を使用できない洗濯機がありますので、洗濯機の取り扱い説明書をよく確認してから使います。
●重曹は湿気に弱く、湿気を吸うと固まってしまいます。
フタつきの密閉容器に入れて、湿気の少ない場所に保管します。
●重曹は粒子が細かいので繊維のあいだに入り、シミなどの汚れを落とします。
しかしこの作用がシルクなどデリケートな素材を傷つけてしまうこともありますので、デリケートな素材には不向きかもしれません。
柔軟剤として使う
●重曹
・・・2分の1カップ
すすぎのときに重曹を入れます。
重曹は水をやわらかくする性質もあります。
衣類がふんわり仕上がり、臭いもとれてすっきりします。
重曹は不快な静電気を防ぐ、帯電防止効果もあるといわれ、空気が乾燥する季節にはとくにうれしいですね。
さらにクエン酸を小さじ1杯程度加えることで、柔軟効果もアップします。
部屋干しの臭い対策
重曹には消臭・殺菌効果があり、生乾きのときの雑菌の繁殖を防ぐ効果があります。
とくに部屋干しのときには、洗濯の前に直接衣類に重曹をふりかけておくとより効果的です。
臭いに効く
重曹は弱アルカリ性なので、皮脂汚れの臭いである酸性と中和して優れた消臭効果があります。
しつこい汚れを落とすとき
重曹でペーストを作り、ワイシャツの襟もとや袖口のしつこい汚れを落とします。
●重曹と酸素系漂白を1:1の割合で混ぜてペーストを作ります。
●気になる汚れ部分に塗布し、歯ブラシでたたくようにして汚れを落とします。
●ふだんどおりに洗濯します。
このように重曹単体では、汚れは落ちにくいですが、洗剤の補助的役割として汚れ落としができ、柔軟剤としての役目もあり、ふわふわに仕上げることができます。
重曹っていろんな働きをもっていて重宝しますから、もっともっと掘り下げてみて、生活に役立てていきたいです。