石鹸で洗濯!上手に使いこなすコツは!
石鹸で洗濯することに前から興味をもってました・・・
石鹸で洗濯すると、特に直接肌に触れるもの(下着)とかにはいいのかなぁ〜って気がするんですよね。
そのうえに環境にもよさそうだし・・・
と思いつつも「なんとなくむずかしそう、よくわからない」ってことで、長いこと前に進めないままでした。
どうして、そんなふうに思いこんでしまっているんだろうと考えてみると・・・
スーパーの洗剤売り場では、ほとんど「合成洗剤」ばかりで、「石鹸洗剤」の方は種類があまりありません。
ほとんどの人が「合成洗剤」の方を使っているってことは、やはりそれなりの理由がありそう〜
「石鹸洗剤」を使うには「何か技術がいるのかな?」とかそういう思いがいっそう強くなって、一歩前に踏み込めないままなのです。
そこで一念発起!
石鹸洗剤について、あれこれ調べてみました!
目次
石鹸洗剤の種類と合成洗剤
そもそも石鹸とは何なのか?
石鹸の定義ですが、石鹸とは動植物の油脂から作られ、高級脂肪酸の塩の総称になります。
この石鹸洗剤には、いくつか種類があります。
これら石鹸洗剤の種類と合成洗剤についてその特徴、メリット、デメリットなどを次に紹介します。
粉石鹸
原料は植物性の油や動物性の油などの天然のものです。
動植物からとった油脂、植物性(オリーブ油、パーム油、ヤシ油、大豆油など)、動物性(牛脂、ラードなど)から抽出した油脂とアルカリ剤を反応させて作られています。
アルカリ剤に水酸化ナトリウムを使うと「脂肪酸ナトリウム」となり、粉石けんは「脂肪酸ナトリウム」を粉状にしたものです。
粉石鹸も合成洗剤と同じぐらいの洗浄力があるといわれ、また汗などの分泌物を洗濯するのにも向いているといわれています。
メリット
●排水後の分解性が高いので環境にもいい。
●蛍光剤が含まれていないので自然な風合いのものに仕上げられる。
●天然原料を使っているのでアレルギーなどを引き起こしにくい。
などがあります。
デメリット
●水に溶けにくい。
●石鹸カスができやすい。
●石鹸カスをエサに雑菌ができやすい。
●洗濯槽にカビができやすい。
●臭いが残る。
●黄ばみが残る。
●合成洗剤より値段が高め。
などといった点もあります。
液体石鹸
液体石鹸も原料の油とアルカリ剤を反応させて作られます。
このアルカリ剤に「水酸化カリウム」を使います。
そうすると「脂肪酸カリウム」という液体状の石鹸ができあがります。
ウールやシルクを手洗いするのに向いています。
水に溶けやすいですが、洗浄力は弱めです。
洗濯槽にカビができやすいです。
固形石鹸
原料の油とアルカリ剤を反応させて作られます。
アルカリ剤に水酸化ナトリウムを使うと「脂肪酸ナトリウム」となり、固形石鹸ができます。
洗浄力も高く、コストパフォーマンスもいいです。
固形なのでシミなどに直接つけて洗いやすいので、部分洗いに向いています。
合成洗剤
石油などの化学原料由来の界面活性剤を30%以上含むものをいいます。
原料は主に石油ですが、動物性油脂が原料の場合もあります。
メリット
●低い温度でも溶ける。
●衣類を白くする成分(漂白・蛍光剤など)や汚れを分解する酵素などが配合されているものがあり、手軽に洗濯しやすい。
●値段も手頃。
●種類が多い。
デメリット
●洗剤に多くの化学薬品が使われているので、排水後の環境への影響が石けんよりも多くなります。
粉石鹸で洗濯する方法
合成洗剤で洗濯するときは、むずかしいと感じることはほとんどなく、衣類に対しての水量とか洗剤の量とか書いてある通りにきちんと守って洗濯すれば滞りなくできます。
さて粉石鹸洗剤を使っての洗濯はどうでしょうか?
スムーズに洗濯ができるようになるには石鹸の特徴を知ることが大事です。
石鹸カスができてしまう原因
石鹸洗剤でよくできるといわれる石鹸カスができないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
<石鹸カスとは>
水の中に含まれるミネラル成分(カルシウムやマグネシウム)が、石鹸と結合して石鹸カスになり水に溶けない成分になります。
石鹸カスが洗濯物についたままだと、黄ばみ・変質の原因にもなります。
石鹸がよく溶けていないことが原因
とにかく大事なことは石鹸をよく溶かすことです。
この工程をおろそかにしないようにします。
合成洗剤の場合は水に溶けやすいのでそのまま洗濯できますが、石鹸洗剤は必ずよく溶かし泡だてて、アワアワの状態にします。
石鹸は水溶けにくいのでお湯を使うなどの工夫も大切です。
石鹸洗剤は水温が大事ですので、20~40℃くらいで、一般的には30℃ぐらいが適当といわれています。
20℃より低いと洗浄力が発揮されないので、特に冬の洗濯のときは注意が必要です。
粉石鹸を上手に使いこなすには
粉石鹸を泡立てる
石鹸洗濯で重要なことはまず最初に洗濯機に衣類を入れる前に粉石鹸をよく溶かすことです。
粉石鹸は衣類の素材にもよりますが、適温でアワアワになるまでよく溶かして洗濯物を入れます。
洗濯機を回しながら、粉石鹸を入れ、よく溶かして泡立ててから洗濯物を入れるんですね。
よく溶かしきれないときは別に容器を用意してお湯を入れ粉石鹸をよく溶かしてから洗濯機に移します。
水自体が軟水か硬水かということでも溶けやすさが変わってきます。
軟水の地方は大丈夫ですが硬度が高い地方とかは一工夫する必要があります。
粉石鹸がよく溶けていないとカビの原因になります。
石鹸が泡立たないのは自分の住んでる地方の水の硬度が原因のこともありますから、水の硬度を知ることも必要ですね。
洗濯物の量を守る
洗濯物を洗濯機に入れるときは絶対詰め込み過ぎないようにします。
汚れのお落ちぐあいが格段に下がりますから。
洗濯物に臭いを残さないために
粉石鹸で洗濯するとき、「臭い」が残ることがあります。
臭いがとれないままだと不快になりますよね。
臭いの原因も服についたままになって残っている石鹸カスが取れていない場合や洗濯槽のカビが原因だったりします。
そのためにはすすぎをよくします。
石鹸カスが残り臭いが気になるときは、すすぎの1回目をお湯(40℃以下)でしてみます。
石鹸洗濯はすすぎも大事で水をよく使います。
すすぎの最後にクエン酸を入れると柔軟剤の代わりになります。
クエン酸は洗濯槽にできるカビの予防の手助けにもなります。
粉石鹸で洗濯する場合、合成洗剤ほど簡単ではないですが手順を踏んで行えばできそうな気がしてきました。
1.粉石鹸をよく泡立てる。
2.洗濯物を詰め込み過ぎない。
3.すすぎ洗いをよくする。
などのことを守る。
石鹸カスを出さないようにすることが大事ですね。
おっくうに思わずに上手に使いこなせるようになりたいです。
何ごとも回数を重ねて上手になっていくと思うし、コツもつかめそうです。