米の保存!保存法を知っておいしい期間を延ばしたい!
お米って家にないと何となく不安なので、お米が切れそうなときは前もって買い置きしますよね〜
買い置きするとき、夏場は保存状態が気になります。
それは以前、夏場に大失敗の経験があるからなんです。
9月に夏休みをとって約2週間ほど家を空け、そのときお米を買い置きして出かけたのです。
まだまだ暑い9月に部屋は密閉状態、おまけにお米をキッチンの棚に袋のまましまっていました。
帰ってきてお米を炊こうと思って袋を開けてみたら”びっくり!”
・・・カビだらけでした。
これは本当にショックでした。
2度とこんなことしたらいけない、きちんと保存しておいしくいただかないと・・・申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
また、カビ以外にもお米をおいしく食べるために保存期間が関係してきます。
お米は精米すると、「おいしい期間があまり長くない」と聞いたことがあります。
そのことを知ってから、「精米した日付」を気にして、なるべく新しい精米日のお米を買うようになりました。
そう考えると余裕を持った買い置きよりも、今ではお米の切れる直前に精米日を見て買う習慣になっています。
そもそも正しいお米の保存方法って、どんななんでしょうか?
お米の保存期間、保存方法などいろいろと調べてみました。
目次
お米の保存期間
精米されたお米を買ってきて常温で保存した場合の鮮度が保たれる場合の目安は季節により次のとおりです。
季節による保存期間
●秋から冬
・・・1~2ヶ月
●春
・・・1ヶ月
●夏
・・・2~3週間
なぜ精米されたお米を常温で保存しておくとおいしく感じなくなってしまうのでしょうか?
それはデンプンを分解するアミラーゼという酵素の働きが衰えてしまうからです。
お米を水に浸けているとき、炊いているときにも、この働きが充分でなくなるため精米したてのとき感じた甘みなどが感じられなくなってしまいます。
常温で保存する場合は大量に買わずに保存期間を目安に買う量を決めるといいですね。
温度による保存期間
温度を管理して保存した場合の目安
●25℃
・・・2ヶ月
●20℃
・・・3ケ月
●15℃
・・・5カ月
●5℃
・・・7か月
ぐらいが保存できる目安ですが「おいしい」と感じることができるか?は個人の判断によります。
また温度だけでなく、湿度などによっても違ってきます。
お米の保存方法
お米は保存方法がとても大事で、おいしく食べられる期間は意外と短く、また保存方法しだいでせっかくのブランド米でもおいしく感じなくなってしまうことにも・・・
精米したお米を常温保存する場合に気をつけること
●買ってきたプラスチック製の袋の状態のまま口を開けて使わない、必ず保存容器などに移す。
プラスチック製の袋には、小さな空気穴が開いているので、その穴から害虫が侵入してくる場合もあります。
小さな空気穴から湿気を含んだ空気が入り、中のお米の酸化が進む原因にもなり、食味もおちてしまいます。
●比較的涼しい場所を選ぶ。
●直射日光が当たる場所は避ける。
●シンク下など湿気のたまりやすい場所は避ける。
●風通しが良い場所は避ける。
お米を空気や風に多くさらすと、お米が乾燥しヒビ割れ、炊き上がりがべとついたり、酸化が早くなる原因になります。
●一度にたくさんの量を買いそのまま置いておくようなことはしない。
長期間保存するとツヤや粘りがなくなり、食味が悪くなります。
●水ぬれしないようにする、カビが発生してしまうことになります。
カビの色は緑ぽかったり、黒ぽかったり、灰色ぽかったり、黄色ぽかったり、茶色ぽかったり、赤ぽかったりします。
また見た目は何も無いように見えても臭いがしたら処分したほうがいいと思います。
カビを食べてどれぐらいの健康被害があるか個人差があるのでわかりませんが、食べない方が後々心配しなくていいですからね
●低温で保存していたお米を高温・多湿のところで保存するようになると結露をおこしカビが発生する原因になります。
●高温・多湿のところで保存すると虫が発生したり、変色したりします。
●臭いのあるところは避けます。
お米は臭いが移りやすいので気をつけます。
米びつに入れて保存する場合
米びつで保存するときは、米びつをこまめにそうじすることが必要です。
米びつの中に入っているお米を一度使い切って、そのまま新しく買ってきたお米を入れたりしていませんか?
必ず一度、米びつの中をからにしてきれいに内部を掃除した方がいいですよ!
米びつの内側に「粉」になった白いものが残っていたりしますが、これは米やヌカが乾燥(酸化)したものです。
一番やってはいけないことが、まだ使い切っていないのにお米が残っている状態のまま新しいお米を入れてしまうことです。
お米を注ぎ足してしまうと古いお米が新しいお米に悪い影響をあたえ、劣化を早め、虫をわかせてしまうこともあります。
冷蔵庫で保存する場合
お米の保存に向いているのは温度や湿度の低い「冷蔵庫の中」ですね。
現在の住宅事情は気密性の高い造りになっていて、冬の寒い季節になっても部屋の中は温かくなっています。
冷蔵庫の中は暗くて温度や湿度が安定していて空気にふれない点も向いています。
お米に付く虫は湿度が高く18℃以上になるなど、条件がそろうと発生するといわれ、お米を10℃以下で保存した場合、虫が発生しにくく酸化しにくいといわれています。
ペットボトルに入れて保存する
冷蔵庫に入れて保存する場合ペットボトルを利用すると使い勝手がよくなります。
気密性が高いのでお米の酸化が抑えられるペットボトルは保存容器として最適です。
お米を取り出すときも楽で、残量も見てすぐにわかります。
冷蔵庫の空いたスペースが使えます。
●お米5kgに対して
・・・2リットルのペットボトル3本用意すると全部入ります。
●500mlのペットボトルに対して
・・・お米3合分入ります。
●1.5リットルのペットボトルに対して
・・・お米9合分入ります。
●2リットルのペットボトルに対して
・・・お米12合分入ります。
<ペットボトルを利用する方法>
●まずペットボトルをきれいに洗ってよく乾かします。
ペットボトルってそのまま置いていてもなかなか中まで乾いてくれないものです。
そんなときいくつか乾かす方法があります。
・まず、お湯で洗ったほうが乾きが早い。
・良い天気の日は「天日干し」。
・冷蔵庫にフタをしないでさかさにして、扉の飲みものなど置くところに置く。
・ドライヤーで中を乾かす。
・さいばしの先にキッチンタオルを巻き付け、その上から輪ゴムを巻きつけて固定し、ペットボトルの口から中に入れ、くるくる回して拭く。
などがあります。
お米をペットボトルへ移すときは、ペットボトル対応の漏斗(じょうご)を買うと便利です。100均などで買えます。
ビニール袋に入れて保存する
炊く量だけをビニール袋に入れ、冷蔵庫の空いたスペースに入れて置きます。
空気が抜けるので酸化しにくく、冷蔵庫に少ししかスペースがなくても大丈夫です。
今まで自分が使いやすい場所にお米を置いていて、「お米を良い状態で置いておく」という観点がありませんでした。
「お米の保存方法」しだいでお米の「おいしい期間」も伸びるんですね〜
丹精込められて作られているお米ですので、きちんと保存してこれからは食べたいです。
わたしの家はあまり冷蔵庫にスペースがないので、冷蔵庫にずっとお米を入れて置くことはできませんが、せめて夏のシーズンだけは必ず入れるようにしたいです。
冷蔵庫に入れるスペースのないときは、こまめに少しずつお米を買い足していくことも必要ですね。
今までお米がたくさん家にあるほうが安心でしたが、この考えを改めて、自分でおいしくきちんと保存できる量だけにしていきたいと思います。