ネギは風邪予防に効果があるの?ネギのニオイがいいらしい・・・
2015/05/01
ネギと聞くと、”風邪にいい野菜!”というイメージが、ありますね。
風邪を引いたら「焼きネギで首を巻いて湿布」って、よく聞きますけど・・・効果のほどは、どうなんでしょう?
根深ネギと葉ネギ
ネギには根深ネギと葉ネギなどがあります。
根深ネギ
根深ネギとは、関東のほうでおなじみの白い部分の多い白いネギをいいます。(白くないネギもあります)下仁田ネギ・深谷ネギなど。
ねぎの白い部分も上部の緑の部分と同じで葉です。(ネギとして食べている部分のすべてがネギの葉です)
白い部分は、土に埋まっていますが、ネギの成長にあわせて、少しずつ土寄せをし光合成をして、緑にならないように人工的に白い部分をつくっています。
葉ネギ
葉ネギとは関西の方でおなじみの葉の部分を食べる緑のネギです。万能ネギ・九条ネギなど。
葉ネギは、土寄せしないので葉の部分がすべて光合成を作って緑になります。
ネギの葉の部分は緑黄色野菜で、白い部分は淡色野菜に分類されます。
ネギのニオイの正体
ネギには独特のニオイがありますが、その正体は、アリシンという、辛み成分です。
根深ネギの方が、葉ネギの約2倍も多くアリシンが含まれていて、風邪予防にいいそうです。
ネギの生産者は風邪にかかりにくいらしいんですが、いつもこのニオイ(アリシン)を自然に嗅いでいるからもしれませんね。
ネギの成分
この風邪に効くといわれるネギですが、その成分はというと・・・
ネギに含まれる「アリイン」は、噛んだり・切ったりすることにより
↓
「アリシン」に変わり、熱・油・時間経過により
↓
「スルフィド」に変わります。
●アリイン・・・体力UPの効果があります。
●アリシン(ネギの辛み成分)・・・身体を温める効果や強力な殺菌効果があり、これが風邪予防には最適なんですね。
●スルフィド・・血液をサラサラにする効果があります。
「焼きネギで湿布」の効果は?
「焼きネギで湿布」の効果は、医学的にはほとんど効果のないことらしいです。
なぜなら、ネギを首に湿布しても、肌から直接成分が吸収されにくいためだからです。しかしニオイ成分のアリシンは、首に巻いたとき鼻などから臭いが吸収されるので、少々の効果はあるのかもしれませんね。
ネギを使った効果的な食べ合わせ
ネギを食べると、風邪予防に効きますが、その他にもネギとの食べ合わせによって、次のような効果もあるようです。
●老化防止には
ネギ+梅干し、しょうが、しそ、豚肉、レバー
●肥満防止には
ネギ+わかめ+れんこん
●高血圧・動脈硬化予防には
ネギ+きくらげ、いわし、さば、昆布、白身魚などです。
こうしてみると、ネギは万能の野菜という感じです。値段も手ごろで、買い求めやすいからいいですよね!
調理する際には、アリシンは水に溶けやすく、熱にも弱いため、あまり加熱しない方がいいようです。ですので、おそばの薬味とかお味噌汁に刻んで入れる場合は、水にさらさないで、時間をおかずに食べないと効果がなくなりますので要注意です。
”良薬口に苦し!”といいますが、ネギ独特の辛み成分「アリシン」が風邪に効くんでしょうね。風邪予防にはネギを首に巻くより、”食べる!”が肝心ってことですね!