ほうれん草・小松菜 栄養効果は!違いは!
ほうれん草と小松菜って見た目がとっても似てますよね~
となりどうしに並べてあったら、「ほうれん草を取ったつもりが、小松菜だった」反対に「小松菜を取ったはずが、ほうれん草だった」なんて経験をしている人もいるかもしれません。
見た目は似ていますが、ほうれん草と小松菜って、どんな違いがあるのでしょうか?
「栄養効果はどちらがすぐれている?」とかあるのでしょうか?
どちらも冬によく食べる緑黄色野菜です。
きれいな緑色の野菜なのでどちらを食べても元気がでそうですよね。
目次
ほうれん草
ほうれん草は、西アジア原産
・もともと日本には東洋種が伝わり、後から西洋種も入ってきて、現在では両方の交配種が主流になっています。
栄養成分
・カロテン・・・抗酸化作用があります。
カロテンの多い緑黄色野菜の中でも「ほうれん草」は特に多いです。
・葉酸
・カルシウム
・鉄
・マグネシウム
・亜鉛
・ビタミンC
・ビタミンB群
ビタミンCは鉄分の吸収を手助けます。
造血をうながすビタミンB群と葉酸などミネラル類とともにはたらくビタミン類が豊富に含まれています。
貧血の予防にも効果があるといわれています。
・冬のほうれん草はビタミンCの量が夏物より3倍含まれています。
「霜にあたると甘みを増す」といわれており、越冬するために栄養を糖として蓄えます。
冬物は夏物より栄養価も高く、甘みも増しておいしくなります。
旬
12月から1月
見分け方
・葉の色が濃く、葉先もピンとしてみずみずしいもの。
保存法
葉先がかわかないように湿らせた新聞紙に包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で、なるべく立てて保存する。
ほうれん草のシュウ酸
ほうれん草には、アクがあります、それが「シュウ酸」です。
ほうれん草の「シュウ酸」には気をつけないといけないといわれるのは、多量に摂ると結石の原因になるといわれているからです。
しかし「シュウ酸」はゆでて水にさらすとほとんどが流れ出してしまうそうです。
他にも人体に害を及ぼすほどの量はふだん摂っていないこと、最近では、アクの少ない品種も増えてきています。
ゆでたら水にさらしてアク抜き
ゆでたら水にさらし、急激に冷やすことでアクが流れ出ます。
気をつけなければいけないことは、さらし過ぎると栄養分もうまみも流れ出てしまうことです。
参考に
小松菜
小松菜は、中国原産です。
名前の由来は、江戸時代に小松川(今の東京都・江戸川区周辺)で栽培されていたことから、呼ばれるようになりました。
栄養成分
・カロテン
・ビタミンC
・ビタミンB群
・ビタミンE
・鉄
・リン
・食物繊維
・カルシウム
カルシウムはほうれん草の3倍以上あり、骨粗鬆症の予防にも効果があります。
カルシウムの体内吸収率を高めるには、たんぱく質や油脂を含む食品と組み合わせます。
肉類・魚介類・豆類・大豆加工品・乳製品などと一緒に摂ります。
・小松菜も寒さに強く、霜にあたると甘みが増して美味しくなります。
旬
12月から2月
見分け方
・葉の色が濃く、葉先もピンとしてみずみずしいもの。
・大ぶりのしっかりした株で、茎にハリとみずみずしさがあるといい。
保存法
葉先がかわかないように湿らせた新聞紙に包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で、なるべく立てて保存する。
ほうれん草と小松菜の違い
外見的な違い
●根元で見分ける
・ほうれん草
ピンク色から赤い色。
根元の赤い部分は骨の形成に重要なマンガンが豊富に含まれおり、甘みもあります。
・小松菜
緑色
●葉の形で見分ける
・ほうれん草
ギザギザした三角形に近い葉、少しちぢれているものもある。
・小松菜
丸みを帯びた楕円形。
●食感
・ほうれん草
やわらかく味が濃い。
・小松菜
シャッキとした歯ごたえ。
栄養効果の違い
・外見だけでなく、栄養効果も似ている、ほうれん草と小松菜です。
ほうれん草は、カロテンがとても多く、小松菜はカルシウムがとても多いということです。
ほうれん草と小松菜は冬に旬を迎える野菜です。
これからの季節の楽しみです。
ほうれん草は、アクが多いのでゆでて水にさらすことで、シュウ酸が流れ出るということなので、きちんと処理することにより、ますますおいしくいただけます。
小松菜はアクはすくないので、下ゆでの必要はなくそのまま料理できるってことですね。