カフェインレスコーヒーのカフェインを除去する方法は?
2017/01/28
コーヒーって、いろんな種類がありますよね〜
コーヒー大好きなんですが、わたしの場合、お気に入りの特定のコーヒー豆はこれ!というのは特別になく、なんとなく何も考えずにいろんなコーヒーを飲んでました。
なのでカフェインのこともあまり気にしたことなどなかったのですが、姉がカフェインを摂らないようにしていた時期があり、そのときは何となく影響を受けて、スタバで「デカフェ」を注文して飲んでいました。
カフェインといえば、覚醒、強心、利尿、解熱鎮痛作用があって、緑茶にも含まれるんですよね。
緑茶も好きでコーヒー以上によく飲むので、カフェインの量を減らした方がいいかなあと思い、最近では、コーヒーだけでもカフェインレスを意識して飲むようにしています。
手軽に飲めるのでインスタントの「カフェインレスコーヒー」を買って飲んでいるんですが、ふと思ったのが・・・
「カフェインレスコーヒーってどうやって作られているのだろう?」ってことです。
「豆からどんな方法でカフェインを除去しているのかな?」
「わたしが知らないだけで、カフェインが含まれていない豆があるのかな?」
「カフェインをとり除く方法って安全なのかな?」
と、いろいろな考えが頭の中で駆けめぐってしまいました。
「どうして調べてから買わなかったのだろう?」って、ちょっと後悔しつつ、さっそく調べてみました。
目次
カフェインの除去方法
カフェインレスコーヒーを作る方法として2つあるようです。
1.カフェインを含まないコーヒーの木を作る方法
残念ながらまだ実用化にいたっていません。
ふと、わたしが思った「カフェインが含まれていない豆があるのかな?」って疑問も的はずれでなくてよかったです。
早く実用化されるようになるといいですよね。
2.コーヒー豆からカフェインを取り除く方法「脱カフェイン法」
現在はこの方法でカフェインレスコーヒーが作られています。
脱カフェイン法
カフェインを取り除く方法としていくつかありますので、次にご紹介します。
有機溶媒によって除去する方法
カフェインを取り除くときに一般的に使われている化学薬品として「ジクロロメタン」という有機溶媒の一種が使われています。
ジクロロメタンはどんな作用のある薬品なのでしょうか?
・機械や金属の油分を洗う時に使用され多用されている。
・普通に捨てることはできないので、廃棄するときは監視される。
・環境を汚染し、人体への毒性が心配される。
ちょっとこれだけ読むと、自分の買った「カフェインレスコーヒーがこの方法で作ってあったらどうしよう?」と心配に思ってしまいますよね〜
でも「日本では、食品衛生法で化学薬品などを使ってカフェインを除去することが禁止されている」とのことなので一安心です。
一方、海外では一般的な方法として行われているそうです。
この方法は、安く提供できるという面がありますが、カフェイン以外のよい成分なども一緒に除去されてしまうそうです。
また、この方法はコーヒーの生豆に直接薬品が使われるので、安全面や薬品の残留はどうなのか?といった不安面も残るようです。
ウォータープロセス(水を使った)カフェイン除去法
この方法では、「間接的に有機溶剤を使って除去する方法」と「水と活性炭フィルターなどを使って除去する方法」などがあります。
間接的に有機溶剤を使って除去する方法
水を使った方法ですが、水だけで除去するわけではなく、化学薬品も使います。
コーヒーの生豆を水に浸してカフェインやその他の水溶性成分を抽出します。
そこから、カフェインだけを化学薬品で抽出除去します。
その工程の後、コーヒーの生豆にカフェイン以外の水溶性成分を戻します。
コーヒー生豆と化学薬品が工程の中で直接ふれることがないので安全性の高い方法ともされていて、コストの面も安く提供できます。
水と活性炭フィルターなどを使って除去する方法
この方法だと化学物質は使わないとのことなので安心できます。
スイスウォータープロセス
スイスで生まれた方法です。
飽和状態にした水を用意して、そこに生豆を浸します。
カフェインのみを溶け出させて活性炭フィルターでろ過します。
マウンテンウォータープロセス
メキシコで生まれた方法です。
山の天然水に生豆を浸して、カフェインを溶かし出します。
抽出液を活性炭フィルターに通してカフェインを濾します。
この他にも「ヨーロピアンプロセス」とか「ナチュラルプロセス」とかいう方法もあるそうですが、これらの方法は化学薬品が使われているそうです。
二酸化炭素で除去
二酸化炭素で除去する方法です。
安全性は高いですが高コストになりがちです。
超臨界二酸化炭素で除去
イタリアで生まれた方法です。
超臨界流体といわれる特殊な状態にした二酸化炭素でカフェインを除去する方法です。
コーヒー豆の味や香りなどの風味が損なわれることがなく、カフェイン以外のよい成分もあまり失われることのない方法です。
液体二酸化炭素で除去
ドイツで生まれた方法です。
最新技術のカフェイン除去方法です。
超臨界二酸化炭素で除去するよりも豆にやさしい条件で除去できます。
コーヒー豆の味や香りなどの風味が損なわれることがなく、カフェイン以外のよい成分、クロロゲン酸などの数値も元のコーヒーに近い数値が出ていて、おいしさも証明されています。
コーヒー豆からどうやってカフェインが取り除かれるのか知りたくていろいろ調べてみましたが、化学薬品を使ってカフェインを除去する方法は日本では法律で規制されているとのことなので安心しました。
でも海外でカフェインレスコーヒーを飲むときなどは注意した方がいいですね。
輸入・販売も規制されているとのことですが、海外からのお土産とか気をつけたほうがいいのかも・・・
わたしが、先日買ったインスタントのカフェインレスコーヒーは、メーカーのホームページを見てみたら除去方法が「超臨界二酸化炭素」だとわかり、安心しました。
こんな感じで不安に思うときは、コーヒーのラベルに貼ってある会社に電話して聞いてみたり、ホームページで調べたりすると不安が解消されますね。
カフェインレスのコーヒーでも本来のカフェインが入ったコーヒーとそんなにほとんど変わりなくおいしく飲めるのでうれしです。