夏の果物の種類は?栄養は?おいしく食べて健康に!
2016/04/12
「夏の果物で何が一番好きですか?」と聞かれたら・・・
わたしの場合、即答で「スイカ!」と答えます。
夏になると、水分がほしくなり、必ず1日に1回は「スイカ」を食べたくなって、買ってしまいます。
子どもの頃はカットされたものを2切れぐらいしか食べさせてもらえなかったので、大人になったらカットすることなく「好きなだけ思う存分食べたい!」と思ってました。
”夏の果物=スイカ”のイメージですが、夏の果物は他にもたくさんありますよね。
夏は食欲も落ち気味になったりしますから、そんなときせめて果物だけでも食べて栄養をとれるといいですよね。
”夏が旬!”の果物には他にどんなものがあり、どんな栄養素が含まれていたりするのでしょうか?
夏が旬の果物の種類と栄養
西瓜(スイカ)
「スイカ割り」は日本の夏の風物詩です。
喉の渇きをうるおしてくれ、利尿作用によって老廃物の排出を促してくれます。
体を冷やす効果もありますので、夏の暑さをいやしてくれます。
アジア諸国では、スイカの果肉よりもその種子を食べる習慣があるそうです。
種子にはリノール酸が豊富に含まれていて、フライパンで炒ってから皮をむいて食べます。
スイカの皮に近い白い部分は、炒め物としても利用できます。
<スイカの切り方>
断面に種がでないようにするためには黒い縞模様部分に種が並んでいるので、縞模様を避けてカットするといいといわれていました。
しかし最新の医療機械でスイカの中身をみたところ、必ずしもそうではなくて、種は規則的に並んでいるので種があらわれたところから角度を考えてずらして切ると、種をよけられるそうです。
<おいしい温度>
スイカは冷やすことで甘みが増します。
一般的にスイカがもっともおいしく感じられる温度は15℃前後といわれています。
冷蔵庫に入れて冷やす場合の時間の目安
●丸のまま
・・・2時間から3時間程度
●半分にカットされたもの
・・・1時間30分程度
スイカの旬
7月から8月頃
スイカの栄養成分
<赤い果肉に含まれるもの>
トマトと同じ赤い色素
●リコピン
・・・抗酸化作用
<果肉より皮に多く含まれるもの>
●カリウム
・・・利尿作用
●シトルリン(アミノ酸の一種)
・・・高血圧、動脈硬化の予防効果
甜瓜(メロン)
古代エジプトの頃すでに栽培され、クレオパトラも気に入り食していたといわれています。
日本に伝わってきたのは明治初期、ヨーロッパから洋種メロンがもたらされました。
現在はハウスやトンネル栽培が主に行われていて、温室で作られている最高級の「マスクメロン」をはじめ、さまざまな種類があります。
皮の網目は果肉が肥大する前に果皮がはじけてできたひびがかさぶた状になったものです。
この状態になったものを「ネットメロン」といいます。
果肉の色から「青肉」「赤肉」「白肉」に分けられています。
メロンの旬
ハウス栽培のものは通年栽培出荷されています。
露地:5月から8月頃
メロンの栄養成分
主成分は糖質の
・果糖
・ブドウ糖
・ショ糖
他に
・ビタミンC
・カロテン
・カリウム など
桜桃(さくらんぼ)
日本には明治のはじめに北海道に伝わり、東北などで栽培されるようになり、中でも山形県でさかんに栽培されるようになりました。
正式には「西洋実桜(セイヨウミザクラ)」といいます。
花見などで鑑賞される「ソメイヨシノ」などとは違う品種です。
名前の由来は「桜の子=坊、(さくらのぼう)」が訛って「さくらんぼう」になったといわれています。
また「桜桃(おうとう)」の名前でも呼ばれています。
さくらんぼは梅雨前に収穫するとまだ未熟で、雨に当たると身が裂けてしまうなど、とてもデリケートな果物です。
栽培に手仕事が多く、手間もかかるので、高値がつけられています。
さらに「日持ちもしない」といった理由があるため、とても流通期間が短く、買いそびれてしまうこともあります。
山形県名産の「佐藤錦」は大粒で形も良く、果汁もたっぷりあります。
現在、主に栽培されているのが「佐藤錦」で国内生産量の7割近くを占めます。
さくらんぼの旬
6月から7月頃
さくらんぼの栄養成分
・ビタミンC
・カリウム
・葉酸
・クエン酸
・リンゴ酸
・ブドウ糖
・ソルビトール
微量ずつですが、バランスよく各種含まれていますので、美肌作用・疲労回復・高血圧の予防効果などがあげられます。
桃(もも)
桃の種が全国の遺跡から発見されており、「弥生時代には食べられていたのでは」と考えられています。
日本で本格的に栽培されるようになったのは明治時代になってからです。
原産地の中国では不老長寿をもたらす仙木、仙果として日本でも邪気をはらう食物として古くから親しまれてきました。
果汁たっぷりでとろける果肉の日本の桃は世界的にも高く評価されています。
白桃は「水蜜桃(すいみつとう)」とも呼ばれています。
桃の旬
7月から8月頃
桃の栄養成分
・糖質
・水溶性食物繊維のペクチン
・カリウム
・カテキン
桃の葉は、干して「桃の葉療法」としてアセモや肌の荒れを抑える効果などがあるとして、昔から親しまれています。
暑いので夏はとにかく水分が欲しくなります。
果物は水分補給にもなりますし、また摂り過ぎた水分を排出してくれるカリウムを含んでもいます。
夏は糖分をアイスクリームなどの冷たいものでたくさん摂ってしまいがちですが、糖分の補給にもなる果物を多く摂り入れるようにしたいです。