若返りホルモンを増やすには? また老化ホルモンを減らすには?
女性はホルモンバランスによって体型や気分が大きくかわり、とても敏感です。
ホルモンの数は本当に多く、まだまだわかっていることは少ないです。
さて、今回はそんなホルモンの中で「若返りホルモン」と呼ばれているホルモンについてです。
もちろんこれは正式名称ではなく別名ですが、どんな作用があるのかみていきましょう。
若返りホルモンとは?
若返りホルモンとは成長ホルモンのことです。
若返りと名がつくだけあって、老化現象と密接な関係を持っています。
成長ホルモンは脳下垂体から分泌される、人体の成長や代謝などをつかさどるホルモンです。
その名のように成長期の15歳から20歳の間に分泌のピークを迎え、その後は加齢とともに減少していきます。
その分泌量は40歳で20歳の時の約40%、80歳を超えると5%にまで減少していきます。
成長ホルモンが出なくなると心臓の機能が低下し、血流が悪くなる、新陳代謝が悪くなるといった悪影響が現れ、肌にも多大なダメージを与えます。
海外などでは、美容整形の分野で、この成長ホルモンの特性が若返り治療に使えると研究がされています。
年齢を重ねていくと代謝や筋肉量が低下していきますが、成長ホルモンを注射や経口で補充することで、筋肉や骨の萎縮を防ぎ、体脂肪の増加を抑え、たるんだ身体が引きしまって筋肉質に変わり、肌に張りが出てきます。
なので、成長ホルモンは別名若返りホルモンと言われるようになってきたのです。
若返りホルモンの分泌を促すには?
加齢とともに減少してしまう成長ホルモンですが、実は自分で分泌を促すこともできるのです。
分泌させるためのカギは大きく分けて「睡眠・空腹・運動」の三つです。
睡眠
成長期に欠かせない睡眠。
その理由は休息だけではなく成長ホルモンの分泌。
成長ホルモンは主に睡眠中に分泌されます。
特に睡眠後30分から1時間後のノンレム睡眠(深い眠り)の時に多く分泌されます。
成長ホルモンは睡眠中に肌の新陳代謝を活発化させたり、血行を促進して肌の老廃物を取り除いたりする働きがあるため、美肌の維持、シミやシワの防止には欠かせません。
睡眠不足や生活習慣の乱れは成長ホルモンの分泌を減らし、肌荒れなどの原因になりますので、規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠時間を確保しましょう。
午後10時~午前2時がまさにゴールデンタイム!
就寝してから3時間のあいだに肌の修復、身体の修復が盛んにおこなわれていくので美肌タイムなんて言われています。
現代では夜の10時に就寝する事は難しいかもしれませんが、最低、夜中の12時半までに就寝出来る様にしましょう。
ここで注意しなければならないのが寝る前の習慣。
最近は寝る前にパソコン、スマートフォンを使っている方も多いかと思います。
しかし、寝る前の電子機器の使用は脳を活性化してしまってなかなか寝付けません。
電子機器の光は体内時計を狂わせたりする厄介なもの。
身体にとって刺激の強いものなのです。
できるだけ夜は電子機器の使用は控えて、就寝の1時間前には部屋をしっかり暗くして睡眠モードに入りやすくしていきましょう。
空腹
人間の身体は、朝起床して日光を浴びると脳からセロトニンというホルモンが出てきて、交感神経が活発になっていきます。
さらに1日の活動を始めると脂肪が燃焼する回路になり、空腹状態になります。
この空腹状態になると成長ホルモンの分泌が増量し、空腹状態になればなるほど、身体が肌の調子を良くしようと動き出します。
ですから、だらだらと間食するのをやめて、1日2~3回、きっちりと「お腹が空いた状態」を作ってあげることが大切です。
決まった時間に食べるのも大切ですが「空腹だったら食べる」の方が体にはいいのです。
また、食事で大切なのがよく噛むこと。
唾液の分泌量が増え、全身の皮膚や血管の細胞を活性化させてくれます。
しっかりと噛むことで脳も活性化して老化の防止にもなります。
「食事」で、成長ホルモンの分泌を著しく減らしてしまうことがあります。
それが、寝る前に糖質を摂ること。糖質は単に甘いものだけではなく、ビール、アルコール類、ご飯、パン、麺類もです。
こういった糖質は、体の中に入ると血糖値を上昇させます。
それを処理するためにインスリンというホルモンが分泌されますが、このインスリンが血液中に残っている間は成長ホルモンは分泌されなくなってしまうのです。
なので、お酒を飲んだ後に、ラーメンやお茶漬けを食べて寝るという習慣は正直無くしたほうがいいと思います。
おやすみ前の2時間前には食事を終えていてほうが賢明です。
運動
成長ホルモンを分泌させるのに効果的な運動があります。
「スローリフト」というトレーニング方法です。
スローリフトとは、ゆっくりと、そのかわり途切れることなく行うエクササイズのこと。
難しい動きではなく、ひざを屈伸させて立ったりしゃがんだりするスクワットが効果的です。
ゆっくり立ち上がり、完全に直立する前に再びゆっくりとひざを曲げていきます。
この動作を10回ほど繰り返すと太ももがパンパンに張ってきますが、これが成長ホルモンの分泌を促す状態です。
筋トレを行った後だと、安静にしているときの100倍~300倍も分泌されるそうです!
寝る前に20~30分ほどストレッチとスクワット!
力んでから脱力すると眠りやすくなりますよ。
老化ホルモンとは?
成長ホルモンとは逆の老化ホルモンなんてものもあります。
それはインスリン、コルチゾール。成長ホルモン(若返りホルモン)は増やし、肥満につながるインスリンなどの「老化ホルモン」を減らすことが、理想だと思いますが、まずはどんなときに分泌されているのかみていきましょう。
まず、インスリンは、血液中の糖が過剰になると分泌が増え、血糖値を下げるホルモンです。
インスリンが多量に出る時は、血液中に糖が多い状態が続くから。
体内では糖とたんぱく質が結合する『糖化』が起き、皮膚、血管、骨など全身で老化が進みます。
このインスリンの分泌をできるだけ低下させるには食事のバランスと決まった時間に食べるという食事のリズム。一日に血糖値は上下するものです。
しかし間食や甘いものを多く食べてしまうとそれがずっと上がりっぱなしになってインスリンはずっと出てることになってしまいます。
そうなると成長ホルモンの分泌が低下して肥満にも繋がってしまいます。
なので、リズムを作って空腹の時間をしっかりと作りましょう。
どうしても、空腹が耐えられないなら飲み物でカバーしたり少し気を紛らわせるために運動をしたりしてみてください。
もう一つの老化ホルモンは抗ストレスホルモンであるコルチゾールです。
これも体に不可欠なホルモンです。
これの分泌が多い時は体内のあちこちでストレスが原因の炎症が起きており、老化を早めています。
つまり、コルチゾールが多いと老化するというよりもストレスが多いと老化すると言ったほうが正しいですね。
なので、現代社会、ストレスが多いですが放置するのはよくありません。
日々のストレスはその日のうちに!
まずは睡眠時間を確保しましょう。
手っ取り早くストレスホルモンを減らせます。
とにかく大事なのが「睡眠時間」そして「睡眠の質」です。
成長ホルモンの項でも述べましたが、眠る1時間前にはテレビやパソコン、携帯電話などの画面は見ないようにして、飲食も避けましょう。
ベッドで軽いストレッチなどを行ったり、好きな音楽を静かに流したりする方が良質な睡眠を得ることができますよ。
睡眠時間がなかなか思ったように取れないなら時間を作ってストレスを解消しましょう。
趣味や友人とのおしゃべりなど楽しいことを取り入れましょう。
ほんの30分の休憩時間でも気持ちを切り替えるだけでも、ストレスホルモンの発生がずいぶん減ります。
また、適度な運動も思った以上にストレスが減ります。
続けることにより、何か好きなスポーツのある方は、習慣的に取り入れて楽しみましょう。
また身体を動かすのが苦手ならウォーキング、散歩もいいと思います。
少し早起きして散歩するだけでも、気分はスッキリ!
私はモヤモヤした時には散歩、水泳で30分泳ぐなどをしています。
30分で1kmは泳げますよ。
今回は若返りホルモンと老化ホルモンについてでした。
どちらにも共通なのが食事、運動、睡眠ですね。
この三つははやり生きていく上で欠かせない要素。
自分の生活を見直して先10年、20年の自分のためにいい習慣を身につけていくといいですね。