フランス料理のマナー?料理を注文する前の流れ(食前酒からナプキンの扱いまで)
2016/02/01
格式のあるレストランなどで、フランス料理のメニューを見て注文するとき「ドキドキ」したことありませんか?
「ドキドキ」しないまでも、知ったかぶりで頼んで予想と違うのが出てきたらどうしよう・・・とか。
落ち着いて優雅に余裕を持って頼みたいですよね。
係の人に分からないことを聞き、きちんと会話をしながら注文するためにも流れとか用語とかも知っていきたいですね。
食前酒はどうする?
席につき、しばらくすると係の人から、「お食事前のお飲みものは、いかがでしょうか?」と聞かれます。
食前酒(アペリティフ)は、食欲を増進させ、唾液や胃液の分泌もよくしてくれます。
メニューをゆっくり検討したいときや、料理を待つ間に飲む飲みものです。
飲まなくてもかまいませんが、飲む場合は、料理が出される前に飲みきります。
食前酒に向いているのは、シャンパンなどの発泡性のあるお酒です。
スパークリングワインで割ったカクテルのミモザやキールロワイヤルなどのカクテルも向いています。
アルコールが苦手という人は、ペリエなどのガス入りミネラルウォーターや少し酸味のある100%ジュースなどがよいかもしれません。
レストランでサービスをしてくれる人たちの役割
レストランにはたくさんのスタッフが働いておりますが、わたし達が直接サービスを受けるのは、おもに4人の人達です。
ヘッドウェイター(プルミエ メートル ドテル)
経理からサービス、チームワークの育成など幅広い役割を持ちます。
キャプテンウエイター(メートル ドテル)
給仕長、フロア責任者で店内のフロア、一切のサービスをしきります。
シェフウエイター(シェフ ド ラン)
割り当てられたテーブルだけを担当、料理を運び、食器を下げます。
ソムリエ
食前酒、ワイン、食後酒など飲み物全般を担当します。
ナプキンはいつ広げる?
ナプキンを広げるときもタイミングがあります。
席についてすぐに広げようとおもったことありませんか。
料理の注文が終わり、その日の主客の人、またはもっとも目上の人が広げたことを確認してから自分も広げます。
その日、自分自身が主客の場合は、会話に夢中になりすぎないようにナプキンを広げるタイミングをきちんととります。
ナプキンはどのようにヒザの上に置く?
ナプキンを手に取ったら、二つ折りにして輪(折り目)を手前にしてヒザの上に置くのが基本です。
ナプキンを首からかけて胸の前にたらしたり、ベルトにかけたりしてはいけません。
ただし、着物の場合はすべり落ちやすいので、帯の下に少しはさんだり、えりにかけてもよいとされています。
ナプキンの役割
ナプキンはおもに口もとの汚れを拭いたり、指を拭いたりするためのものです。
口もとの油汚れをとるときは、二つ折りにしたナプキンの内側で拭き取りますその際、ナプキンに口を近づけるのではなく、口元にナプキンをもっていき拭き取ります。
二つ折りにした表側で拭かないようにします。(汚れがみえることになります)
ナプキンで、グラスを拭かないようにします。
グラスに口紅のあとが残ることがありますが、その場合指でぬぐい、指をナプキンの内側で拭き取ります。
自分のハンカチやティッシュペーパーは使わないようにします。
「お店のナプキンは汚くて使えない」という意味にとられてしまうんですね。
ナプキンで合図
やむをえなく中座しなくてはならないときは、ナプキンをイスの上に置くか、大きくたたんで皿の下にたらします。
食事がすんで退席するときは、おおまかにたたんでテーブルの上の左側に置きます。
これは食事がおいしくて、ナプキンをたたむまで気がまわらなかったと言う意味合いがあるようです。
逆にきちんとたたむと食事が気に入らなかったという意味になるともいわれています。
※他のフランス料理のマナーについてはこちらをごらんください!
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フランス料理のマナー、これだけ知っておけば安心!
美味しい料理を食べるまでにもいろいろな作法があります。
今まで何も考えずに行っていたことが、一つ一つが意味を持ち、流れが決まっているということですね。
一つ一つの流れを、覚えていくといろんなことがスムーズにいくようになりますね。
慣れていくと堅苦しくもなくなっていきますからね。