秋の七草とは?種類や覚え方は意外と簡単!
「秋の七草」って知ってますか?
「春の七草」ほど浸透してないですよね・・・
「春の七草」の7つの草を答えられる人は多いと思いますが、「秋の七草」は???知らない人が多そうです。
私もその中の1人です^^
「春の七草」は「七草粥」にして無病息災を願って食べる風習になっていることもあってニュースや話題にもなりますが、「秋の七草」ってあまり聞きなれないです。
「秋の七草」の由来や種類にはどんなものがあるのでしょうか?
また「春の七草」みたいに覚え方ってあるのでしょうか?
目次
秋の七草の由来
「秋の七草」の由来は、山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ次の2首の歌だといわれています。
■「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
意味は「秋の野に咲く色とりどりの花を、指を折りながら数えてみたら七種類の花がありました。」といった感じでしょうか。
■「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなえし) また藤袴 朝貌(あさがお)の花」
ここでいう「朝貌の花」は「桔梗」だといわれています。
秋の七草の種類
秋の七草には萩(はぎ)、桔梗(ききょう)、葛(くず)、藤袴(ふじばかま)、女郎花(おみなえし)、尾花(おばな)、撫子(なでしこ)の7種類があります。
それぞれの特徴は次のとおりです。
萩(はぎ)
・開花時期:6月5日~10月末頃
・花言葉:想い、柔らかな心、前向きな恋、思案、柔軟な精神
・お彼岸のお供え物の「お萩」の語源となっている花です。
古くから日本人に愛され「万葉集」にも数多く読まれています。
桔梗(ききょう)
・開花時期:6月10日~8月10日頃
・花言葉:誠実、清楚、気品、やさしい暖かさ、変わらぬ愛、従順
・山野に広く咲いていましたが、自生の生育環境が近年開発なので失われつつあります。
花が星形をしており家紋の「桔梗紋」、江戸城の「ききょうの間」「桔梗門」など武士に好まれた花でもあります。
葛(くず)
・開花時期:8月15日~9月末頃
・花言葉:活力、根気、恋の溜息、芯の強さ、治癒、努力
・根からとれるでんぷんを精製したものが、葛粉(くずこ)で、「葛餅」「葛きり」や料理のとろみづけに使います。
藤袴(ふじばかま)
・開花時期:10月1日~11月25日頃
・花言葉:あの日を思い出す、ためらい、遅延
・乾燥させると良い香りがし、昔は芳香剤として用いられていました。
生薬名は「蘭草(らんそう)」です。
女郎花(おみなえし)
・開花時期:7月5日~10月10日頃
・花言葉:約束を守る、心づくし、美人、はかない恋、親切
・「おみな」は「女」「えし」は「圧」で、美女を圧倒する美しさという意味です。
漢方にも用いられ別名「チメグサ」「敗醤(はいしょう)」といいます。
尾花(おばな)
・開花時期:8月~10月頃
・花言葉:秋風に思いをのせて、心が通じる、勢力、活力、生命力
・ススキの花穂のこと。
動物のしっぽに似ていることからこう呼びます。
撫子(なでしこ)
・ナデシコ科、ナデシコ属
・開花時期:6月~8月頃
・花言葉:無邪気、純愛、純粋な愛、いつも愛して、大胆、女性の美、長く続く愛情
・清楚でつつましい日本女性の代名詞「大和撫子」は「撫子」の花からきています。
花姿が「撫でたくなるほどかわいらしい」から名前がついたといわれています。
「撫でし子」に通じるため、子どもや女性になぞらえて和歌などにも詠まれています。
秋の七草の覚え方
秋の七草の覚え方としては、次にあるような短歌のリズムに合わせたり、語呂合わせで覚えたり・・・などがあります。
●五・七・五・七・七の短歌のリズムに合わせて
「ハギ・キキョウ、クズ・フジバカマ、オミナエシ、オバナ・ナデシコ、秋の七草」
「ハギ・オバナ、キキョウ・ナデシコ、オミナエシ、クズ・フジバカマ、これぞ七草」
など、組み合わせは、自分が一番覚えやすい組み合わせで、何回も繰り返し言うことで自然と覚えていきます。
●お好きな服は(オスキナフクハ)
おオミナエシ
すススキ
きキキョウ
なナデシコ
ふフジバカマ
くクズ
はハギ
すごく簡単に覚えられますよね。
他にも
●フナオ君は好き(フナオクハスキ)
ふフジバカマ
なナデシコ
おオミナエシ
くんクズ
はハギ
すススキ
きキキョウ
他にも「ハスキーなクフ王」「ハスキーなおふくろ」「おきなはすくふ」などもあります。
日本語っていろいろ組み合わせで覚えることができるので、自分流を作るのも脳を使うことになるので「脳トレ」にもなっていいかもしれませんね。
覚え方はいろいろあり、けっこう覚えやすいですよね。
「春の七草」はお粥にして食べられますが「秋の七草」は目で見て楽しむ鑑賞用なのですね。