不眠症の原因がわかったーオレキシン?
2015/05/01
不眠症って一括りに思いがちですけど
不眠症のタイプには、次の4つのタイプがあるんですね。
不眠症の定義
1.入眠困難
普通は、ベッドに入って、10分ぐらいで眠れますが、
1週間に2回以上、30分とか1時間ぐらい寝つけないこと。
2.中途覚醒
1晩に4~5回目が覚めてしまうのが、1か月ぐらい続いてしまうこと。
3.早朝覚醒
早朝に目覚め眠れなくなってしまうこと。
起きる時間よりも2時間以上早く起きてしまい、その後眠れなくなってしまうこと。
4.熟眠障害
眠りが浅くたくさん寝ても寝たりないこと。
以上の症状が週2度以上、1か月以上継続すると不眠症となるようです。
不眠症の原因
通常眠くなるのは、メラトニンというホルモンが、
脳で分泌されるからです。
反対に目を覚ましてしまうホルモンが見つかり、
そのホルモンがオレキシンです。
オレキシンは1996年に、発見されましたが、
何の働きをするのか?
はっきりとはわかってませんでしたけど、最近少しずつ、わかってきました。
それは、オレキシンがでてくると目が覚めるということです。
かといって、オレキシンは悪いホルモンというわけではありません。
日中はオレキシンがきちんと働いています。
ですから日中、活動している間はオレキシンは欠かせないんですよね。
それで夜メラトニンが働いているときに
オレキシンも働いてしまう・・・・と
すなわち
睡眠前や睡眠中に過度にオレキシンが分泌されると眠りが妨げられるわけです。
これが原因で、なかなか眠れなかったり、夜中に目が覚めたりします。
本来、オレキシンが働く時間以外になぜ働くようになったのか?
ホルモンのバランスが、崩れるということが考えられ、他にも
次のことが挙げられます。
1.光が視覚の刺激になっているということ。
スマートフォンやパソコンを眠る直前まで、使うことによって
光の刺激を受けてしまう。
そのことによって、メラトニンの働きが、弱くなり
オレキシンが活性化してしまう。
2.お風呂も適温はいいが、熱すぎると眠りの妨げになり、
脳が覚醒化してしまう。
眠る1時間以内に41℃以上の湯船に入ると
眠れなくなる可能性があるようです。
3.運動に関しても逆にやりすぎてしまうとマイナスになってしまう。
4.お酒も適量ならいいですが、飲み過ぎてしまうと逆効果になる。
では、次にこの不眠症を防止する方法を紹介します!
快眠へ
●眠りに入るとき脳の温度は約1度下がります。
そこで、寝るための状態を作るのに、
おでこに冷やしたタオルを置くことで、
脳の温度を下げ眠りに落ちやすくなります。
●快眠ストレッチ
まず、ベッドにあおむけになり、大の字に手と足をひろげ、
手と足を同時にグゥーと握り、1.2.3.4.5と数え、
今度はパァーと開き、1.2.3.4.5と数え、
伸ばすことを意識しながらストレッチする。
ベッドの上で手のひらや足の裏から、体内の熱を
放出します。
そのことによって、脳の温度を下げることができます。
まだまだ分かっていないことが、多いですが、
徐々に解明されてくることも、増えてきています。
不眠症も、脳が興奮状態にあると、よくないってことで
クールダウン、平静心って大切ですね!