サングラスの選び方、偏光?紫外線カット率?UV400って?
2016/02/08
春になるとアウトドアスポーツや行楽など外に出る機会がぐーんと増え、そこで注意したいのが紫外線対策!
お肌の紫外線対策には気を使っても、意外に忘れがちなのが目の紫外線対策です。
長い時間、紫外線を浴び続けると、視界がゆがんで見える黄斑変性症や目が見えなくなる白内障などの病気を引き起こしやすくなります。
そこでしっかり紫外線対策として使用したいのがサングラスです。
サングラスというと日本ではファッション性が優先して、目を守るという機能面について、あまり意識されていない感じもします。
その影響からか、仕事中にサングラスをかけると感じが悪く見られるのでNGってケースも多いのではないでしょうか?
我慢できる程度のまぶしさだからといって、裸眼で目から紫外線をどんどん吸収していくと、年をとるにつれて目の病気のリスクが高まっていきます。
目次
紫外線が引き起こす目の病気
紫外線が引き起こす目の病気として次のようなものがあります。
紫外線角膜炎
コンクリート、水面、砂浜、雪山などで紫外線の反射を浴びると紫外線角膜炎・結膜炎になります。
症状として、紫外線を浴びた数時間後に眼が痛くなったり、結膜が充血したり、目に異物感を感じたりします。
白内障
紫外線が眼の中に入ってくると、角膜を透過し、水晶体で吸収されていきます。
紫外線を長く浴び続けると水晶体が濁ってきて白内障になります。
白内障は80歳代では、ほぼ100%近くの方がなるといわれ、加齢による部分も大きいのですが、視力が低下し、物がぼやけて見えたりして、最悪の場合、失明してしまうこともあるそうです。
翼状片
農業、漁業などの仕事をしている人に多くみられ、白目の角膜から白い三角形の組織が黒目にかかってきて、光の通り道を邪魔して見えにくくします。進行すると乱視を引き起こします。
瞼裂斑
白目の一部がシミのように黄色く濁り、盛り上がってくる症状で、ドライアイや充血の原因になります。
サングラスの選び方
サングラスの役割
サングラスの役割としては主に次のようなことが考えられます。
①強い日差し、まぶしさから目を守る。
②紫外線をカットする。
③ブルーライトをカットする。
④ファッションアイテムの一つ。
⑤有名人など顔を隠す役割。
⑥目を合わさずに精神的安定につながる。
⑦日焼け防止。(眼から入った紫外線がもとでメラニンが生成され肌が日焼けしてしまう可能性がある)
このようにサングラスにはいろいろな役割がありますが、ここでは紫外線カットを目的としたサングラスの選び方を見ていきます。
サングラスを選ぶとき、よく目にするのが、偏光、紫外線透過率、UV400など。サングラスはファッション性重視で顔に合うか、合わないか?で選びがちですが、これらの言葉の意味をまずはしっかり知っておき、目の健康を考えたうえでファッション性も加味して選ぶことが大切です。
偏光レンズとは?
マリンスポーツや釣りの時など水面がキラキラ光ってまぶしかったりします。
このキラキラ反射する光をカットして自然光のみを通し、見通しをよくする働きをするものが偏光レンズのサングラスです。
UVとは?
UVって、よく見聞きする言葉で紫外線のことかな?と何となくわかっているつもりでしたけど、どうしてUVというのか調べてみると、英語で紫外線はUltraVioletっていうんですね! なるほど・・・英語の略語だったんです。
紫外線カット率とは?
この数字が大きいほど紫外線をカットするので紫外線カット率99%のものを選ぶといいですね。
紫外線透過率とは?
この数字はカット率と逆で小さいほど紫外線を通さないので紫外線透過率1%となどがおすすめです。
UV400とは?
UVは紫外線のことですが紫外線には次の3つの種類があります。
UV-A (波長 315–380 nm)
UV-B (波長 280–315 nm)
UV-C (波長 200–280 nm)
UV-Cは、ほとんど地表に届かず、UV-Bは普通のレンズでも防げますが、UV-Aは、UV(紫外線)防止の加工をしたレンズでなければ防げません。
UV400であれば紫外線を99%カットするのでおすすめですね。
ですので紫外線カットできるサングラスを選ぶ際には、はっきり紫外線カット率99%またはUV400のものを選ぶとよいですね。
その際に注意したいのがサングラスの大きさや顔のフィット具合です。
太陽光は正面方向からのみでなく、上方、下方、側方、下方、後方から直接、間接的に目に入ってきます。
ですので紫外線をカットするには、レンズサイズの小さなものや顔の骨格に合わないものでなく、顔にフィットするある程度の大きさを持つサングラスを選びましょう。
また色の濃いサングラスは、眼に入る光の量が少なくなるため瞳孔が普段より大きく開き、紫外線カットが不十分な場合、紫外線が眼の中へ侵入しますので、色の薄いものを選ぶとよいです。
紫外線量は冬場はあまり気にしなくてもいいようにも思えますが2月でも真夏の80%ほど紫外線があるようです。
ですので長時間、日の当たるところでは、真冬でも自分に合った紫外線をしっかりカットするサングラスを使用するように習慣づけたいものです。